防草シートとは?
気温が高くなると庭に生えてくる雑草。雑草が増えると見栄えも悪く、虫が増えるので、いいことがありません。雑草対策には様々なものがありますが、その中でオススメなのが防草シート&砂利です。防草シートとは植物の成長に必要な日光を遮って、植物が成長しないようにするためのシートのことです。
様々な場所で使われている防草シート
防草シートは高速道路の路側帯や、中央分離帯、農業の現場や太陽光発電の敷地内など、様々な場所で活用されています。一口に防草シートと言っても繊維の種類や厚さ、作り方によって特徴も耐用年数も変わります。透水性もあり防草シートの下にある土にきちんと水が流れるような構造になっています。
防草シート&砂利の組み合わせ
雑草対策と言っても、単純に雑草を手で抜いたり、除草剤を撒いたりと様々な方法があります。ここでは、防草シートと砂利を組み合わせる方法をご紹介します。
どうやって防草シート&砂利で雑草を防ぐのか?
植物は光合成をすることによって栄養を作り出し、成長していきます。雑草も植物ですので、光合成をして成長していきます。防草シート&砂利は、光合成に必要な日光を遮ることで、雑草が成長するのを防いでくれます。
砂利を撒くだけでは雑草対策として弱い
防草シートを砂利の下に敷かずに砂利だけを庭に敷いても雑草対策になります。ただ、砂利だけだと全体的に生える雑草の量は減るのですが、石と石の隙間から雑草が生えやすくなってしまい、雑草対策としては効果が低いです。防草シートを砂利の下に敷く方がより効果的な雑草対策になりやすいのです。
防草シート&砂利が最強の雑草対策である理由
防草シートは砂利の下に敷くことで雑草対策としての効果が高まります。防草シートを砂利の下に敷く雑草対策は、他の対策よりもメリットが多く、最強の雑草対策とも言えるでしょう。ここでは、防草シート&砂利の組み合わせがもたらすメリットをさらに掘り下げて紹介していきます。
理由①長期間雑草を刈る必要な無い
防草シートは敷いてしまえば雑草が生えにくくなり、自分で庭で雑草を抜いたり、草刈機を使うことが無くなります。長い間除草作業をしなくてよくなるので、かなりの時間を節約することができるでしょう。ただ、防草シートにも耐久がありますので、ある程度の期間でシートを敷き替える必要はあります。シートの厚さや繊維の種類によって耐久年数が変わってくるのですが、耐久が強いシートで約10年、弱いものでは1年ほどで敷き替えることになります。
理由②水はけが悪くなるリスクもない
防草シートは地面の上に敷くので水たまりが出来そうなイメージですが、とくに問題はありません。ただ、シートの厚さや繊維、シートの作り方によって透水性に違いが出てきてしまいます。織布の防草シートは、繊維を織り込んで作られているため、繊維と繊維の間の隙間から水が流れ、透水性は高くなります。
不織布の防草シートの場合
不織布の防草シートは、熱や化学的な方法で密着して作られているので、織布の防草シートと比べると透水性は低くなってしまいます。しかし、不織布の防草シートを砂利の下に敷くことで砂利が水を透すための層になるので、雨の日でも足が濡れたりすることはありません。
理由③除草剤や草刈機に比べて安全に作業ができる
除草剤の散布は効果的な雑草対策で、DIYとして自分で簡単に作業できます。しかし、除草剤は薬品ですので、人や土へ影響を心配してしまいます。草刈機は機械が苦手な人や慣れてない人にとっては取り扱いが難しく、ケガをする可能性もあります。防草シート&砂利は慣れてない人でも危険性がなく、近くに子供がいても安心して作業ができるでしょう。
理由④撤去も簡単に出来る
効果的な雑草対策として、庭にコンクリートを敷く、という方法があります。防草シート&砂利と同じように日光を遮って雑草の成長を防ぎ、雑草対策としての効果も高いです。ただ、コンクリートを敷いて、それを撤去することになった場合、自分で撤去するのはかなり難しいでしょう。
コンクリートの撤去費用は1平方メートルあたり1000円ほど
庭に敷いたコンクリートの撤去には特殊な工具が必要になるので、業者に頼むのが一般的です。しかし1平方メートルあたり1000円程の費用がかかってしまいます。さらに、鉄筋の有無や、コンクリートの厚さによっても値段が変わってきます。防草シート&砂利の場合はDIYとして自分で撤去作業することが可能なので、庭いじりをしたくなったときに簡単に始められます。
理由⑤防草シートだけだと紫外線で劣化しやすい
防草シートを敷くことで日光を遮り、雑草の成長を防ぐことができます。ただ、防草シートをむき出しの状態で庭に敷いておくと、紫外線の影響などで劣化が進んでしまい、実際の耐用年数よりも短い期間で防草シートを替えなくてはなりません。紫外線を直接防草シートに当てないためにも、防草シートを砂利の下に敷く必要があります。防草シートを砂利の下に敷くことによって、雑草対策として効果的な期間が長くなります。
次ページでは、防草シートのタイプや、雑草対策におすすめの砂利について解説していきます。