鉈(ナタ)の正しい研ぎ方を解説!必要な道具や上手に研ぐコツは?

鉈(ナタ)の正しい研ぎ方を解説!必要な道具や上手に研ぐコツは?

薪をきっちりと割るときに使用する刃物の一つが鉈(なた)です。活躍する機会が少ないので普段のメンテナンスが重要なアイテムといえます。砥石での研ぎ方も知っておくと役立ちますよ。今回は鉈の正しい研ぎ方や、メンテナンスに使える些細な道具などについての特集です。

記事の目次

  1. 1.鉈とは
  2. 2.鉈の選び方
  3. 3.鉈のお手入れに必要な道具
  4. 4.鉈の研ぎ方
  5. 5.まとめ

鉈の選び方

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鉈を選ぶとなると種類が多すぎて迷うことが考えられます。そこでおすすめな選び方の方法は、「用途」を決めてからそれに見合った形状や刃のタイプで選ぶということです。当然、キャンプなどで薪を割るのに使うのか、それとも魚釣りなどで捌くのに使うのかといったことから考えてみましょう。

狩猟用か薪割り用かで選ぶ

熊や猪などの狩猟や魚釣りを目的にするというのであれば、剣鉈を選ぶようにしましょう。小型なので持ち運びにも便利です。あるいは丸太を割って薪を作るというのであれば、斧に近い大型の鉈や腰鉈を選ぶようにしましょう。他にも薪を割るのなら両刃、細かい作業なら片刃式の腰鉈などが理想的です。それに刃を研ぐなどのメンテナンスを考慮するのなら、片刃の方が簡単に済みます。

鉈のお手入れに必要な道具

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もし鉈が刃こぼれしてひどい状態になった場合、その直し方はどうすればいいのでしょうか?鉈の刃こぼれの直し方に適した道具を知りたいという方向けに、普段から鉈を保管するのに役立つアイテム、鉈の刃こぼれ対策用ツール、使わないときのメンテナンスに必要な道具などをご紹介します。

砥石

鉈を購入した際、同時に揃えておきたい道具が「砥石」です。刃こぼれの直し方に最適なツールとして知られています。用途によりいくつか種類があり、中でも鉈を研ぐのには「中砥石」が適当です。できれば最後の仕上げとして「仕上砥石」という種類の砥石もあるので、一緒に所持しておくのもよいでしょう。またこの2つを両面式で備えている「両面砥石」もあります。

グラインダー

砥石以上に研磨力があり、刃こぼれの直し方で最後の頼りになるツールはグラインダーです。グラインダーは切断用、研磨用に区分できて用途によって選べます。鉈などの金属やステンレスを磨くためには研磨用が理想で、中でも「研削砥石」のディスクグラインダーが最適です。ただしDIYが趣味で慣れている方なら使いこなせる道具なので、自信のない方は専門家に頼んでみましょう。

各種オイル

鉈のメンテナンスを怠ると錆が出てしまい切れ味が衰えます。そこで使い終わったら、その度にきれいに保管することを心がけましょう。洗剤を使って汚れを落とし水気をしっかり拭きとります。そして錆び防止の手入れ油や植物性油を塗って新聞紙でくるんでおくのが最適です。その際の油は特に限定はありません。例えばツバキ油、サラダ油でも十分です。

新聞紙

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鉈を長時間保管するような場合に、意外と活躍するのが新聞紙です。鉈は使用後、きれに洗い流して水分を拭き取り乾燥させます。しかし長い間放置すると環境などによって湿気が溜まることもありますので、新聞紙にくるんでおくと保護策になるからです。この大したこともないケアこそが、鉈をいつまでも維持させるコツといえます。

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鉈の研ぎ方

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