おしゃれなベランダづくりは難しくない!
「狭いから」「賃貸だから」と、おしゃれにしたくても制限が多く思えるベランダを、部屋のインテリアの延長のようにイメージしてみましょう。部屋の床に素敵なカーペットやラグを敷くとガラリと雰囲気が変わり、すてきな雑貨やお花を飾りたくなりますね。ベランダも、床がウッドデッキに変われば一気にお気に入りの空間になるでしょう。
すのこを使ってDIY
簡単におしゃれになる
ベランダの床をおしゃれに変えるおすすめの方法は、すのこのウッドデッキです。すのこそのものを木材から作る方法もありますが、販売されているすのこをアレンジすれば、お手軽DIYでイメチェン可能です。解体したり切断したりのアレンジも比較的簡単にできます。大きすぎず軽いため、模様替えもしやすいです。また、安価で仕上げられるのも大きな利点です。
簡単にエコになる
ウッドデッキのベランダは、見た目がおしゃれなだけではなく、エコにもつながります。モルタルやコンクリートの床は、日光を受けて蓄熱します。それを夜に放熱するため、昼も夜も暑さが続く原因になるのです。ベランダでガーデニングをする場合、植物にとってよい環境ではありませんね。
ベランダの床の放射熱か窓から入ると、ベランダだけでなく室内も暑い状態に陥ります。木材は蓄熱しにくく、さらに放熱量も少ないため、ウッドデッキの床は照り返しを防げます。おしゃれとエコを兼ねたすのこのウッドデッキで、快適なベランダを目指せるでしょう。
すのこのウッドデッキの作り方【準備】
ベランダの構想を練る
構想を練り、ウッドデッキを敷く部分を決めましょう。「雰囲気のよいベランダで、くつろぎのひとときを過ごしたい」とは思っても、ベランダには室外機や物干し台があり、ときには洗濯物がはためきます。収納スペースとしてベランダに物を置いてある場合もあるでしょう。生活パターンをシミュレーションし、どの部分をウッドデッキにするか考えるのが大切です。
ベランダ全体にウッドデッキを敷きつめるなら、テーブルと椅子を置いてカフェのように楽しめますね。また、床の一部だけをウッドデッキにし、植物や雑貨を飾るお気に入りの空間をつくれます。
ベランダを掃除する
不用物を処分し、ベランダを片付けます。家の中も含めて収納場所を見直す機会になりますね。ベランダが片付いたら、床を掃除します。常に雨風にさらされ、ベランダは汚れやすい場所です。ベランダの床や排水口は、ぬらした新聞紙を使うと簡単に掃除できます。マンションなどの集合住宅の場合、大量の水を流しての掃除は避けましょう。
ボタニ子
ボタ爺
なるほど。洗剤や水を大量に流すと下の階の人に迷惑じゃ。
ベランダの寸法をはかる
ベランダ全体、もしくはウッドデッキを敷く場所をはかり、簡単な平面図に数値を書きこみます。タイルなどを敷く場合と比べて、すのこは大きいため、ベランダとのサイズ合わせを考えなくてはなりません。隙間なく敷きつめるためには、カットが必要です。また、壁際の床に排水のための溝がある場合、ウッドデッキをのせないようにしましょう。そのスペースも図面に記入します。
ボタニ子
排水溝の上にすのこをのせると、スムーズに排水できず、浸水の原因になることもあるのよ。
ボタ爺
浸水すると、せっかくしいたすのこが痛んでしまったり、お隣に迷惑をかけたりと大変じゃ!
すのこのウッドデッキの作り方【材料・道具】
すのこ
すのこの選び方のコツ
ホームセンター、ネットショップ、100円ショップなどで、すのこを購入できます。ベランダ用、ウッドデッキ用と書かれたすのこは、防腐、防カビ、防水対策済みです。また人やテーブルがのることを想定して作られています。塗装いらずでそのまま使えるので便利な一方、値段が高いと感じるかもしれませんね。
「賃貸で、期間限定でウッドデッキを楽しみたい」ということなら、節約したい場合もあるでしょう。ベランダ専用でない安いすのこも、塗装するならウッドデッキに使えます。すのこの木材は主に、桐、檜、杉、パイン材、SPF材などですが、すのこである以上、どれも湿気対策は問題ありません。しかし、華奢で安いすのこには「重いものをのせると破損することがあります」と注意書きされているものもあるため、耐荷重量は確認しましょう。
もちろん、不用になったベッドのすのこ部分など、リメイクできるものを使わない手はありません。リメイクする場合は、木枠の緩みや木材にささくれがないか確認し、安全にDIYを楽しみましょう。
塗料
防腐、防カビ、防水対策のため塗装しておくと、ウッドデッキがながもちします。防腐剤入りの塗料を選びましょう。また、塗装により色合いや風合いも変えられます。
ボタニ子
次のページでも、道具をみていきましょう!
濡らした新聞紙をちぎってベランダの床に撒き、ほうきで掃き掃除すると簡単よ。