インパチェンスの育て方
続いて、インパチェンスの育て方について解説します。多少の日陰でも問題なく育つインパチェンスは、初心者でも育てやすい花です。初夏~秋口の長い期間、横に広がりながら次々に開花して、花壇やプランターをにぎやかにしてくれますよ。
育て方①栽培環境
八重咲きの品種は雨に弱いものが多く、鉢植えでの栽培がおすすめです。一重咲きは花壇でも構いません。日陰でも十分育ちますが、日当たり・風通しのいい場所で管理したほうが花付きがよくなりますよ。耐寒性はないため、11月ごろから成長スピードが遅くなり、枯れていきます。株を越冬させたい場合は、鉢を日当たりのいい暖かい屋内へ移動させて管理しましょう。
育て方②水やり・肥料
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりをします。鉢底から水が流れるくらいが目安です。庭植えは、葉や花に張りがなくなってきたと感じたら水を与えましょう。夏場は水温が高くなってしまうため、午前中や夕方の涼しい時間帯に行ってくださいね。肥料は開花期の5月~11月、次々に花が開いているときに追肥をしましょう。液体肥料でも構いませんが、置き肥のほうが水やりで流れてしまわないためおすすめです。
育て方③植え付け・植え替え
水はけのいい土が適しています。市販されている草花用の培養土に加え、堆肥を混ぜ込むとさらに元気に育つでしょう。春~秋まで続けて栽培する場合は、途中での植え替えは不要です。ただし根詰まりを起こしていたり成長が進んで花が混み合っていたりする場合は、ひと回り大きな鉢に植え替えます。根鉢のまわりの土と根を軽く整理して、新しい用土を使いましょう。
7月11日の誕生花(インパチェンス以外)
7月11日の誕生花は、インパチェンス以外にもあります。今回はそのなかから、ストライプ模様が美しい「アスフォデル」と、涼しげなルックスが印象的な「アカンサス」についてご紹介します。どちらもギリシャにゆかりのある花ですよ。
7月11日の誕生花①アスフォデル
地中海沿岸を原産とするツル科の植物です。白い花は可憐な雰囲気ですが、ギリシャ神話においては冥府へと向かう道中に咲いている花として登場します。そのことから昔は「死の花」とも呼ばれていました。「私はあなたのもの」「生涯信じます」という、情熱的な花言葉が印象的です。
7月11日の誕生花②アカンサス
「芸術」「技巧」といった花言葉を持つ、ヨーロッパ原産の花です。すらりと伸びた花茎と美しい形の葉が特徴で、特に葉はギリシャ建築やルネサンス建築において装飾のモチーフとして愛されてきた歴史を持ちます。芸術に関係した花言葉も、そうした歴史にちなんでのものでしょう。日本では「ハアザミ(葉薊)」の名前でも知られています。
出典:写真AC