アジサイの種類図鑑(7選)色鮮やかな人気品種やおすすめの品種は?

アジサイの種類図鑑(7選)色鮮やかな人気品種やおすすめの品種は?

梅雨を象徴する花、アジサイ。日本が誇る美しい落葉低木です。種類も豊富で、切り花やドライフラワーにも人気があります。手入れなどの管理もしやすいため、初心者でも育てやすいでしょう。アジサイにはどのような種類があるのか、人気の品種とあわせてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.アジサイとは?
  2. 2.アジサイの特徴
  3. 3.アジサイの種類
  4. 4.アジサイのおすすめ品種7選
  5. 5.まとめ

アジサイとは?

出典:写真AC

アジサイは、梅雨を象徴する花としても有名な落葉低木です。雨に濡れ、より一層美しさが映える魅力的な落葉低木で、アジサイが好きな人も多いのではないでしょうか。世界中で品種改良がされ、アジサイの種類は数えきれないほど存在します。また、6~7月にかけて最も見ごろを迎えるため、母の日や父の日のプレセントにも人気です。

基本情報

出典:写真AC

学名 Hydrangea macrophylla
科名 アジサイ科
属名 アジサイ属
原産国 日本、中国、台湾、北アメリカ
分類 落葉低木
樹高 1~2m
開花期 5~7月

藍色の花が集まって咲くことを意味する「あづさあい(集真藍)」から、アジサイとなったのが名前の由来とされています。

ボタニ子

ボタニ子

アジサイは昔から日本に自生している、日本の花なんですよ!梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばす、涼しげな色合いも魅力です。

アジサイの特徴

花びらのように見えるガク

出典:写真AC

色鮮やかに見えている花は、実はアジサイの本当の花部分ではありません。花びらのように見えているのはガク部分です。通常ガクは緑色をした葉のような形をしていますが、アジサイの場合はガクがさまざまな色に色づいているため花のように見えます。ガクが広がり花の形を成しているものを、装飾花と呼びます。

アジサイの真花は、装飾花に囲まれた中央部分に集まって小さく咲きます。また、装飾花がてまり状のアジサイは、装飾花をかき分けるとその中で咲いていますよ!

ボタ爺

ボタ爺

アジサイは、装飾花を鑑賞して楽しむ花なんじゃよ。実際の花は目立たず、見落としてしまうことがほとんどじゃ。

土壌によって変わる花色

Photo by9883074

アジサイは土壌のph(酸性度)で色が変わります。土壌が酸性であればアジサイの色は青色に、アルカリ性であればピンクや赤色に帯びます。これは土壌のphによって、アジサイの色合いに関わるアルミニウムに変化が起きるためです。酸性の土壌には、根が吸収しやすいアルミニウムイオンが含まれているため、アジサイのアントシアニン色素と結びつき青色になります。

アルミニウムは酸性の土壌によく溶け、アリカリ性の土壌では溶けにくい性質があります。

ボタニ子

ボタニ子

アルカリ性の土壌にはアルミニウムが溶けていないから、アジサイは赤色になるんですね。なるほど~!

ボタ爺

ボタ爺

うむ。しかし土壌とは関係なく青色のアジサイも、日が経つにつれピンクや赤色になっていくんじゃ。これは花の老化によるものじゃよ。

アジサイの種類

フリー写真素材ぱくたそ

アジサイは、装飾花の咲き方や原産種などで種類分けされます。どのような種類があるのかみていきましょう。アジサイの主な種類を4つご紹介します。

ガクアジサイ

ガクアジサイは日本固有の品種

出典:写真AC

ガクアジサイは、もともと日本に自生しているアジサイです。花のように見えている装飾花が、中央に咲く小さな花の集まりを縁取っている「額縁」のように見えることから、「ガクアジサイ」と名付けられました。凛とした日本らしい美しさを感じさせるのが魅力です。このガクアジサイを原種として、さまざまなアジサイが品種改良されました。

ボタニ子

ボタニ子

額縁のように見える咲き方から、「ガク咲き」と呼ばれることもあります。

ボタ爺

ボタ爺

ガクアジサイは、他の植物ともよく馴染む、自然の風合いが魅力じゃ。

ガクアジサイの種類

品種改良が進み、ガクアジサイは70種類以上もあるとされています。ダンスパーティーや墨田の花火、八丈千鳥、城ケ崎など華やかさを兼ね備えたガクアジサイが人気です。

西洋アジサイ

西洋アジサイは日本の「アジサイ」が始まり

出典:写真AC

ガクアジサイを品種改良し、園芸品種として栽培されたのがアジサイ(ホンアジサイ)です。手まりのような形をしており、一般的にアジサイと聞いて思い浮かべる形がこの種類です。このアジサイが西洋で品種改良され、日本に逆輸入されたものが「西洋アジサイ」になります。見応えのある華やかなボリューム感が、この種類の最大の魅力でしょう。

ボタニ子

ボタニ子

「ガク咲き」に対して、この種類は「手まり咲き」と呼ばれます。

ボタ爺

ボタ爺

日本原産のアジサイ(ホンアジサイ)と区別するために、「西洋アジサイ」の他に「ハイドランジア」とも呼ぶんじゃ。

西洋アジサイの種類

西洋アジサイの種類は、2000種類を超えるとされます。プレゼントとしても人気が高く、世界中で品種改良が盛んに行われています。レオンやシュガーホワイト、てまりてまり、カーリースパークルなどが人気です。

ヤマアジサイ

ヤマアジサイは福島県~四国・九州に分布

出典:写真AC

ヤマアジサイは、福島県~四国・九州に分布し、沢や水辺などに自生しています。そのため「サワアジサイ」と呼ばれることもあります。花を囲むガク咲きで、ガクアジサイとよく似た形をしているのが特徴です。ガクアジサイよりも装飾花や葉が小さく繊細な印象で、盆栽仕立てにも向くため、園芸愛好家にもとても人気があります。

ヤマアジサイの種類

ヤマアジサイの種類は、名前があるものだけで700~800種類あるとされています。藍姫や紅、七段花、伊予獅子てまりなどが人気です。

北アメリカ原産のアジサイ

Photo by Plant Image Library

アジサイは、北アメリカにも自生しています。北アメリカ原産のアジサイや、それらを品種改良したアジサイもとても人気があります。手入れなどの管理が簡単なうえ、見栄えのする美しい園芸品種が多いのが特徴です。

北アメリカ原産アジサイの種類

北アメリカ原産のアメリカノリノキの変種を改良したアナベル、北アメリカ原産のカシワバアジサイなどがあります。どちらも華やかで管理がしやすく、人気の高い品種です。

ボタニ子

ボタニ子

次のページからは、アジサイのおすすめ品種を紹介していきます!

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アジサイのおすすめ品種7選

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