9月はどんな季節?
9月は暑すぎず寒すぎず、植物が育ちやすい季節です。8月のギラギラとした太陽の照り付けも弱まり、時折吹く風は心地よく、ガーデニングにピッタリの季節といえます。
9月に植え付ける花とは?
9月に植え付ける花は、苗を植え付けてすぐに楽しめるものから、春に向けて種や球根を植え込んでおくものまでたくさんの品種があります。適度に雨も降り、乾燥も気にならないこの季節に植える花は、手入れがしやすく管理も比較的簡単で、ガーデニング初心者の方でも気軽に始められます。
9月の植え付けの際の注意点
8月が終わっても、9月上旬は特に残暑が厳しい場合があります。秋に植え付ける花たちは、暑さが苦手な品種も多いです。残暑が厳しいときは、9月に入っても焦って植え付けないようにしましょう。残暑の蒸し暑さによって土の中のジメジメとしているため、球根や根などが腐ったり傷んだりする恐れがあります。焦らず涼しくなるまで待ちましょう。
9月に植え付けるおすすめの花①~③
①アネモネ
基本情報
- 科名:キンポウゲ科
- 属名:イチリンソウ属
- 形態:多年草
- 種まき時期:9月~10月
- 球根の植え付け:9月下旬~11月上旬
- 開花時期:2月~5月
- 花色:赤・白・ピンク・青・紫・複色
アネモネの特徴
アネモネは、別名「牡丹一花(ぼたんいちげ)」「紅花翁草(べにばなおきなぐさ)」とも呼ばれる球根植物です。花びらに見える部分はがく片で、咲き方は「一重咲き」「半八重咲き」「八重咲」の3種類があります。球根は暑さを嫌うため、残暑が続くようなら植えるのは涼しくなるまで待ちましょう。品種が多いため、色々な種類のアネモネを植えておくと、寒い季節の庭が華やかになります。
アネモネの花言葉
アネモネはギリシャ語で「anemos(風)」と表します。風の神セフェロスが妖精アネモネに恋をして、アネモネを花に変えてしまったというヨーロッパの逸話から「あなたを愛します」「はかない恋」という花言葉がつけられました。アネモネは色で花言葉が変わります。
色別の花言葉
- 赤:「君を愛す」
- 白:「真実」「期待」「希望」
- ピンク:「待ち望む」
- 紫:「あなたを信じて待つ」「悲しみ」
- 青:「固い誓い」
②ウィンターコスモス
基本情報
- 科名:キク科
- 属名:ビデンス属
- 形態:多年草
- 種まき時期:9月~10月上旬
- 苗の植え付け時期:3月~6月
- 開花時期:10月~2月
- 花色:黄・白・複色
ウィンターコスモスの特徴
ウィンターコスモスの「ウィンター」は寒さに強い特徴から、「コスモス」は咲く姿がコスモスに似ていることが由来します。乾燥に強くて育てやすく、開花時期も長いため、秋冬の庭に植えておくのにおすすめです。またウィンターコスモスはジメジメした環境を嫌います。日光がよく当たる場所に植えてあげましょう。
ウィンターコスモスの花言葉
ウィンターコスモスは生命力が強く、寒いときにもきれいに咲いてくれるため「忍耐」という花言葉がつけられました。その他の花言葉には「調和」「真心」「もう一度愛します」などがあります。
③キンギョソウ
基本情報
- 科名:オオバコ科
- 属名:キンギョソウ属
- 形態:一年草
- 種まき時期:9月・3月~4月
- 苗の植え付け時期:10月~11月
- 開花時期:4月~6月
- 花色:白・赤・ピンク・オレンジ・黄・複色
キンギョソウの特徴
キンギョソウは、花の咲く様子が金魚に似ていることから「金魚草」と表記されたのが名前の由来です。色は豊富で鮮やかで、ほのかな甘い香りが特徴です。本来は多年草ですが、高温多湿に弱いため、日本では一年草として扱われています。寒さには比較的強く、寒さ対策をしなくても、-5℃までは問題ありません。開花時期が長いため、秋に庭に植え付けておくと、冬の間に長く楽しめます。
キンギョソウの花言葉
キンギョソウの花言葉は、良い意味と悪い意味の2つに分かれます。よい花言葉としては、花が咲く姿が愛らしいことから「清純な心」「健やか」「快活」、その他の花言葉には「負けない」「推理」「予知」などがあります。悪い花言葉としては、花が咲く様子が金魚が口をパクパクさせている様子に見えることから「おしゃべり」「出しゃばり」「おせっかい」「騒々しい」「図々しい」などがあります。
ボタニ子
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