暑い8月も種まきはできる!
8月は真夏の盛りということ、加えて台風が増える時期ということで、種まきにはあまり向かない季節です。しかし、この時期にまいておくことで、冬枯れの庭を華やかに彩れます。また、コスモスなどのように、夏に種をまいて秋に楽しめる花もあります。種まきに向かない季節であっても、種まきできる花は少なくありません。
ボタニ子
真夏にガーデニングの手入れをするときは、こまめに水分をとるようにしましょう!
8月は冬の花をまく季節
冬の庭は、どうしても花の種類が少なくなりがちです。そこで、7月~10月にかけて時期をずらしながら、少しずつ花の種を植えておくことで開花時期をずらし、寒い冬の間も長くガーデニングを楽しめます。雪が多い地域では庭に地植えするのではなく、鉢植えにして植えた後に移動しやすくしておくのがおすすめです。
8月の種まきのタイミング
お盆を過ぎた下旬ごろがおすすめ
真夏は、人間だけではなく種にも影響が大きい季節です。そのため、月の上旬ではなく、いくらか暑さの和らぐ下旬ごろから種まきをはじめるのがおすすめです。また、少しずつ時期をずらしながらまけば開花時期が重なりません。開花時期がずれると、その分長く花を楽しめます。ただし、台風情報には十分気をつけて種植え計画を立ててください。
8月に種まきできる花【コスモス】
コスモスは、キク科コスモス属の植物です。秋の季節を代表する花で、秋の季語でもあります。少ない肥料でよく育つため、河原などにもよく植えられています。コスモスの名前の由来は、ギリシャ語で秩序を意味するkosmosです。これは、きれいに並んで咲くコスモスの花びらの様子を例えて付けられました。地植え・鉢植えともに向いています。
学名 | Cosmos |
和名 | コスモス |
花言葉 | 優美・美麗 |
耐暑性 | 普通 |
種まきの時期 | 4月~6月(夏咲き)・5月~8月(秋咲き) |
開花の時期 | 7月~8月(夏咲き)・9月~11月(秋咲き) |
人気のコスモス①オオハルシャギク
オオハルシャギクは、コスモスの基本種とされる品種です。一重咲きの品種で、多くは濃いピンク色の花を咲かせます。しかし品種改良によって、白やオレンジなど、多くのバリエーションが増えています。代表的なピンクのコスモスには、「乙女の純潔」という花言葉があります。
人気のコスモス②キバナコスモス
キバナコスモスは、オレンジ色の花を咲かせる品種です。ほかのコスモスに比べて耐暑性が高く、草丈もやや低めです。また、八重咲きで葉の切れ込みが深いところも特徴に挙げられます。花言葉の「野性的な美しさ」は、痩せた土地でも力強い花を咲かせるところからつけられました。
人気のコスモス③イエローキャンパス
イエローキャンパスは、その名のとおり黄色い花をつけるコスモスです。黄色いコスモスは、はじめは赤いコスモスの突然変異として生まれました。品種改良の末にイエローキャンパスは誕生したのです。咲き始めは白く、季節が進むにつれて徐々に黄色く色づいていくという特徴を持っています。
人気のコスモス④ホワイトベルサイユ
ホワイトベルサイユは、白い花を咲かせるベルサイユ種のコスモスです。センセーションを品種改良することで生まれた品種で、センセーションに比べると一回り大きな花をつけるのが特徴です。白いコスモスには「優美」「美麗」という花言葉がありますが、まさに凛とした美しい花を咲かせます。
人気のコスモス⑤チョコレートコスモス
チョコレートコスモスは、その名のとおりチョコレート色のコスモスの品種です。また、チョコレートのような特徴的でシックな香りも持ちます。花言葉は、その落ち着いた色合いからつけられた「恋の終わり」「移り変わらない気持ち」です。
次のページでは、華やかな八重咲きが特徴のマリーゴールドや、冬の庭を彩るハボタンを紹介します。
出典:写真AC