いちごの育て方
地植えでも鉢植えでも育てられますが、地植えにする場合はいちごに土がついてしまわないように盛り土をしてから植え付けるのがコツです。庭だけでなくベランダ栽培でも気軽に育てられますよ。そんないちごの栽培方法を詳しくご紹介していきます。
育て方①環境
日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。日光をたくさん浴びて育てるとおいしいいちごが実りますが、耐暑性がやや弱く夏の直射日光は苦手です。そのため涼しい半日陰に移動させたり、シェードを利用して遮光したりする必要があります。成長するのに最適な温度は17℃〜23℃といわれており、涼しい環境で上手に夏越しさせるのがポイントです。
ベランダ栽培の場合
家庭菜園でも気軽に育てられる植物で、アパートやマンションでベランダ栽培が可能です。しかし夏場はコンクリートによる照り返しで株が傷んでしまう恐れがあります。ベランダの床にそのまま置いてしまうと、コンクリートの熱が根に伝わり枯れてしまう可能性があるため、ガーデンラックにのせたりすのこを敷いたりするのがおすすめです。
育て方②用土
高温多湿が苦手なため、水はけと通気性のよい用土が適しています。市販されている野菜用の培養土を使用しても構いません。また「いちご用の培養土」といういちご専門の用土も販売されています。ぜひ利用してみてくださいね。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだものに少量のピートモスを加えた用土を使用しましょう。
育て方③植え付け
植え付けは9月〜10月が適期です。秋に植え付けをして春に収穫するのが一般的ですが、品種によっては「幼苗」を植え付けて翌年の春に収穫するものもあるため注意しましょう。あまり深く植えず「クラウン」と呼ばれる葉の付け根部分に土がかからないようにするのがポイントです。
鉢植えの場合は「ストロベリーポット」がおすすめ
ランナーを伸ばして成長していく性質にぴったりの構造で作られた「ストロベリーポット」をご存知ですか?独特なフォルムで、一番上の部分に親株を植えてランナーから伸びた子株をポケットに誘引していくという使い方をします。いちごの実が地面についてしまわない効果だけでなく、鈴なりに実っていくいちごをきれいに鑑賞できるのも魅力です。
育て方④水やり
土の表面近くに根を浅く張るのが特徴で、乾燥しやすいため水やりを怠らないようにするのが枯らさないコツです。水切れの状態で放っておくと株が弱って枯れてしまいます。土の表面をこまめにチェックしながら水やりをしましょう。冬は休眠期に入るため、水やりは控えめで構いませんが水切れには注意してください。
育て方⑤肥料
肥料は、まず植え付けの用土に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。追肥は植え付けてから1カ月後と2月〜3月、4月〜5月に株元に適量を与えてください。肥料に「窒素」が多く含まれていると害虫が発生しやすいため避けたほうが無難です。「いちご専用肥料」という便利な肥料も販売されています。
次のページでは、いちごをランナーで増やす方法や病気と害虫をご紹介します。