いちごをランナーで増やす方法
いちごが育っていくと、次々とランナーを伸ばしていくのが特徴です。3月〜4月に開花が始まり、6月になるとランナーが増えてきます。ランナーを上手に管理すれば半永久的にいちごを増やせるため、ぜひランナーを利用した増やし方に挑戦してみてくださいね。ランナーでの増やし方に適した時期や方法をご紹介します。
ランナーでの増やし方①ランナーの剪定
6月頃からランナーが伸び始めますが、この時期はまだ収穫が終わっていません。ランナーを成長させようとすると、栄養分がランナーに吸い取られてしまうためおいしいいちごが収穫できなくなります。収穫が終わるまではランナーをこまめに根元から切り取ってください。
ランナーでの増やし方②苗づくり
収穫が終わってから「苗づくり」をして植え付けの準備をしましょう。ランナーは親株から伸びているため親株の性質を引き継ぐといわれています。苗づくりをするときは、丈夫で健康な親株から切り離すのがおすすめです。葉が変色していたり、茎が弱々しく細すぎたりする親株からは株分けしないようにしましょう。
ランナーでの増やし方③子株を選ぶ
親株から伸びたランナーは、親株から近い場所から「1番目(子株)」「2番目(孫株)」「3番目(ひ孫株)」と呼ばれます。1番目の子株は親株の隠れた病気などを引き継いでしまう恐れがあるため、2番目や3番目の株を切り離して株分けしましょう。
ランナーでの増やし方④植え付け
ランナーから2番目や3番目の株を切り離したら、新しい用土に植え付けていきます。根が浅く土に植え付けるのが難しいため、Uピンなどを使って株が浮いてしまわないように植え付けましょう。植え付け時には「クラウンに土をかぶせない」「Uピンで新芽をつぶさない」という注意点を守ってください。
いちごの病気と害虫
おいしいいちごには害虫が寄り付きやすく、予防しておくのがおすすめです。多湿に弱いので、雨が続くような梅雨時期にはカビが原因の病気に注意しましょう。いちごのかかりやすい病気や害虫被害をご紹介します。
灰色カビ病
名前のとおり感染した部分が灰色に変色してしまう病気で、梅雨時期などに多湿の環境で発生しやすいです。カビが原因の病気のため、風通しのよい環境で育てたり、葉が濡れたままにならないように管理したりすると対策ができます。
アブラムシ
年間を通して発生しやすく、汁を吸って成長するため株が傷んでしまう恐れがあります。見つけたら早めにテープなどに貼り付けて駆除してください。光り物が苦手です。園芸用のシルバーテープで予防ができます。
まとめ
いちごの管理方法やランナーを利用した増やし方のコツ、かかりやすい病気や害虫被害などについてご紹介しました。育て方や増やし方も簡単で、暑さ対策をしっかりと行えば初心者でも気軽に育てられる植物です。ランナーを利用して子株を増やし、おいしいいちごをたくさん収穫してみてくださいね。