多年草・宿根草とは?
多年草・宿根草とは、1度植え付ければ毎年花を咲かせる草花をいいます。種類にもよりますが多くのものが植えっぱなしで大丈夫です。開花時期の水やりや肥料は適宜必要ですが、花後の掘り起こしや管理などがほとんど必要なく、手間がかからないのが特徴です。生育期以外は地上部の花や葉は枯れますが、翌年再び新芽の時期を迎えます。また、時期に関わらず葉が通年楽しめる「常緑多年草」などもあります。
常緑多年草
常緑多年草とは、開花時期以外も通年葉を茂らせるものをいいます。秋や冬の寒い季節に地上部が枯れてしまう多年草とは異なり、季節に関わらず葉が楽しめるので、グランドカバーなどにも用いられます。かわいらしい鈴状の花を咲かせる「すずらん」もそのひとつです。
多年草・宿根草の違い
ガーデニングには欠かせない多年草・宿根草。どちらも1度植え付ければ毎年花を咲かせてくれます。何が違うの?という方も多いのではないでしょうか。宿根草は多年草の一種、一言でいえば、「多年草=宿根草」です。専門的な違いはあれど一般的には同じとされています。香りが魅力のハーブなども多年草・宿根草です。
7月植えで人気【多年草・宿根草】草花5選
7月に開花時期を迎える多年草・宿根草は、真夏の日差しのもとでも元気に花を咲かせます。まずは、「草花」5選です。それぞれの特徴や開花期間、草丈、花色などもあわせてご覧ください。
①クレマチス
ガーデニング好きで知らない人はいない「クレマチス」。古くから親しまれ、現在ではたくさんの品種が改良されています。年に一度開花時期を迎える「一季咲き・春咲き」と、年に複数の季節花を咲かせる「四季咲き」があります。花の大きさや形もさまざまで、鉢植えでも楽しめることからガーデニング愛好家に広く親しまれています。
科名/属名 | キンポウゲ科/センニンソウ属 |
開花期間(一季咲き・春咲き) | 3月上旬~5月 |
開花期間(四季咲き) | 3月上旬~10月 |
草丈 | 20~300cm |
花色 | 白・薄紫・濃い紫・ピンク・濃いピンク・黄色 |
耐寒/耐暑 | 共に普通 |
②ゼラニウム
さわやかな香りが特徴の「ゼラニウム」。アロマオイルの原料にも用いられ、庭にあると風にのって特有の香りが漂います。四季咲きで開花条件がそろえば、季節を問わず通年開花を繰り返します。品種も多く一重咲き・八重咲き、葉に白や黄色の斑が入るものなどさまざまです。湿気が少々苦手なので、雨でも移動可能な鉢植えで育てるのをおすすめします。
科名/属名 | フウロソウ科/テンジクアオイ属 |
開花期間 | 3月~12月上旬 |
草丈 | 20~40cm |
花色 | 白・赤・ピンク・オレンジ・紫 |
耐寒/耐暑 | やや弱い/普通 |
③ペチュニア
たくさんの花を咲かせる「ペチュニア」も、ガーデニングには欠かせない定番の花のひとつです。苗を1ポット鉢やコンテナに植え付け、切り戻しを繰り返すと、わき芽をたくさん出し何倍にも大きく成長します。花も一重咲き・八重咲き、大輪・小輪などたくさんの種類が販売されています。水濡れは変色の原因になるので、水は株元にそっとやりましょう。
科名/属名 | ナス科/ツクバネアサガオ属 |
開花期間 | 3月~11月上旬 |
草丈 | 15~30cm |
花色 | ピンク・赤・黄色・オレンジ・紫・白 |
耐寒/耐暑 | やや弱い/普通 |
④アガパンサス
細く伸びた茎が特徴で、先に青や白の花をたくさん咲かせる「アガパンサス」。風にそよぐ姿からは「涼」を感じ、梅雨の季節から真夏にかけて見ごろを迎え、公園の花壇などにもしばしば植え付けられています。
科名/属名 | ムラサキクンシラン科/ムラサキクンシラン属 |
開花期間 | 5月~8月 |
草丈 | 30~150cm |
花色 | 青・白 |
耐寒/耐暑 | 強い(種類により半耐寒)/強い |
⑤クロコスミア
情熱的なオレンジ色の花が特徴の「クロコスミア」。細い茎にラッパ状の繊細な花をつけます。濃い緑色の葉とのコントラストも美しく、真夏の庭に元気を運んでくれます。地植えにすると地下茎を伸ばし成長するので、増えすぎには気を付けましょう。
科名/属名 | アヤメ科/クロコスミア属 |
開花期間 | 6月下旬~9月 |
草丈 | 40~150cm |
花色 | 赤・濃いオレンジ・黄色 |
耐寒/耐暑 | 弱い/強い |