多年草・宿根草の特徴
多年草、宿根草は、ホームセンターのガーデニングコーナーでもよく見かける単語です。どのような特徴があるのか、ここでおさらいしておきましょう。特徴を知ることで庭づくりのポイントにもなるので、これからガーデニングを始めたいという方は必見です。それぞれのよさを取り入れながら、花や緑のある素敵な庭を作ってください。
多年草とは
多年草は、一度植え付けをすると株が枯れず成長していく種類の植物です。気候や土壌、多年草の種類にもよりますが、基本的には常に葉をたくわえ、時期がくれば花を咲かせてくれます。地植えで育てると手間がかからないので、ガーデニング初心者にもおすすめの植物です。
宿根草とは
宿根草は、大きな意味では多年草です。季節によって地上から上の部分が枯れてしまうのが、多年草との違いです。上部が枯れてしまっても根は生きているので、時期がきたときには新しい芽を伸ばし、花を咲かせてくれます。忙しい日々の中で忘れがちな季節感を届けてくれるのも嬉しいですね。
一年草・二年草と組み合わせよう
一年草、二年草とは種を蒔いて成長し、花を咲かせ、種を残すというサイクルが1年、または2年で終わってしまう植物のことです。楽しめる期間が短いのが残念ですが、庭に変化をつけられるメリットもあります。多年草・宿根草と上手に組み合わせてガーデニングを楽しんでくださいね。
9月に植え付けられる花を楽しむ多年草・宿根草5選
花を楽しませてくれる多年草・宿根草は、たくさん種類があります。他の草花とのバランスを考えてそれぞれのよさを引き立てましょう。同じ多年草・宿根草でもたくさんの種類が販売されていますので、色違い、品種違いを植えるなど、ガーデニングを楽しんでくださいね。
①ガーベラ
花の色や形がとてもたくさんあるので、切り花としてとてもポピュラーなガーベラですが、鉢植えに適したように背の低い品種もたくさんあります。環境のあうところでは次々に花を咲かせてくれるのも嬉しいですね。耐寒性、耐暑性があり、地植えでも鉢植えでも初心者には育てやすい花です。
開花時期 | 春と秋 |
花色 | 多色 |
草丈 | 10~80cm |
②エキナセア
もともとハーブとして使われていたエキナセアは、最近では観賞用としてたくさんの種類が出回っています。花びらの真ん中がだんだんと盛り上がり、花が終わった後は最後に残ったぼんぼりをドライフラワーにして楽しめます。夏の暑さにも強いので、花の少ない季節に嬉しいですね。
開花時期 | 6月~10月 |
花色 | ピンク、黄、赤、白 |
草丈 | 30~100cm |
③シュウメイギク
秋の茶花としても有名なシュウメイギクは、花のように見えているところが「がく」というのもおもしろいですね。茎と葉のバランスがよく、背丈も高くなるので、動きのある花としても楽しめます。冬場、地上部は枯れてしまうこともありますが、地植えしておくと根が強く張るので、春には芽吹き、季節を感じさせてくれます。
開花時期 | 8月~10月 |
花色 | ピンク、白 |
草丈 | 30~100cm |
④スノーフレーク
スノーフレークは、スズランに似た花を咲かせます。特徴的なのは、花びらの先にあるぽつぽつとした緑のドットと、スッとした葉っぱの形です。花が終わると休眠状態になるので、夏の間は地上部分が枯れてしまいます。耐寒性があり、半日陰でも育ち、地域によっては2月の早い頃から芽吹き始めます。
開花時期 | 2月~5月 |
花色 | 白に緑のドット |
草丈 | 20~40cm |
⑤シラー
シラーは下向きに釣鐘状の花を咲かせるものや、上向きに星状の花を咲かせるもの、背丈が低いものから高いものまで、品種がたくさんあります。9月頃に球根を植え、掘り上げなくても株が増えてよく育つので初心者でも容易に育てられます。日当たりのよい場所を好みますが、真夏の直射日光は避けられる場所に植えましょう。
開花時期 | 3月~6月 |
花色 | 白、青、紫、ピンク、銅色 |
草丈 | 5~80cm |