9月に種まきできる花の人気品種9選!各種の開花時期や特徴を紹介!

9月に種まきできる花の人気品種9選!各種の開花時期や特徴を紹介!

9月は種まきの季節です。この季節に種まきできる種類は多く、選ぶ楽しみも大きなものでしょう。この記事では、9月~11月までに種まきできるおすすめ人気品種を9つご紹介します。各種の開花時期や花の魅力、特徴、種まきするにあたって重要なポイントを解説します。

記事の目次

  1. 1.9月に種まきする花の選び方
  2. 2.9月に種まきできる花①~⑤
  3. 3.9月に種まきできる花⑥~⑨
  4. 4.9月に種まきをして花があふれる庭に

9月に種まきする花の選び方

Photo byVijayanarasimha

9月は春に続く種まきの季節です。8月下旬~9月に種まきをすると、年内には花を咲かせるもの、冬を越して翌年の春に花を咲かせるものなどがあり長い間、花を楽しめます。9月にまける種の種類は多いですが、鉢植えで育てるのか、庭に地植えするのかなど環境にあったものを選びたいですね。どのような点に気を付けて選ぶとよいかチェックしましょう。

ポイント①発芽温度

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種には、発芽に適した「発芽温度」があります。発芽温度とは、その名のとおり、発芽に必要な温度ですが、気温ではなく地面の温度のことです。発芽温度からはずれた日が続くと、発芽に至らないこともあります。

秋の冷え込みに注意

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9月が種まきの季節といわれている品種であっても、寒冷地の秋の気温では地温が発芽温度に達しておらず、発芽しないものもあります。暖地であっても初秋の冷えこみが予想されている日は種まきを避けましょう。しかし、ある程度の寒さにさらされて「発芽のスイッチ」が入る品種もあります。種のパッケージ裏をよく読んで、発芽温度の条件を確認しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

寒冷地で、春まきが推奨される品種を9月に育てたいときは、鉢植えやプランターなどを室内に取り込んで寒さ対策をとりましょう。

残暑の高温にも注意

フリー写真素材ぱくたそ

発芽温度は、低温をとくに気にしてしまうかもしれませんが、高温にも注意が必要です。たとえば、残暑が厳しく、地中の温度が発芽率を上回る日が続くと、種が弱って発芽率が下がります。品種によっては十分に気温が下がり、秋の訪れを確認してから種まきをしましょう。

ポイント②開花時期

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9月に種まきをしても、開花時期はさまざまです。2カ月後の秋には花をつけそのまま冬を越すものや、翌年の春、あるいは2年後の春に開花するものなどがあります。開花時期は忘れずにチェックし、庭に植える花の組み合わせを考えましょう。

ポイント③種のまき方

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種のまき方には、大きく「直まき」「床まき」の2パターンがあります。どちらにもメリット・デメリットがあり、品種によってはどちらか一方が推奨されてケースも見られます。どちらの方法でも構わない場合は、9月以降の急激な冷え込みや霜に対応しやすい床まきがおすすめです。

植え替える手間のない「直まき」

画像出典:著者作成

直まきは、地面や鉢に直接種をまき、花が咲くまで育てる方法です。直根性をもつ品種は移植を嫌うため、直まきが推奨されます。9月以降に種まきする品種のなかで、ルピナスが直根性をもつものとして知られています。直まきのメリットは、植え替えが不要で、手入れが楽な点です。デメリットは、庭に直まきしたものは急な冷え込みや朝晩の霜で弱る可能性があることです。

ボタニ子

ボタニ子

植木鉢に種をまいてそのまま同じ鉢植えで育てる方法は、直まきに分類されますよ。

大きく育ててから定植する「床まき」

画像出典:著者作成

床まき(とこまき)は、育苗トレーや育苗箱に種をまき、苗の成長とともに容器を大きくする育て方です。また、覆土(土を種にかけること)しないほうが発芽率が上がる品種は、種の紛失を防ぐためにも床まきがおすすめです。9月以降に種まきする品種のなかで、覆土しないものはジギタリスが知られています。移植の手間はありますが、大きな苗を確実に定植できます。

ボタ爺

ボタ爺

床まきでも、ポット苗なら定植まで移植が不要のときもあるぞ。温度管理もしやすく、季節を先取りできるメリットもあるな。

移植と定植の違い

  • 移植:植物をある場所から他の場所へ植え替える作業のこと
  • 定植:植え替えのうち最終のもの・就活や鑑賞を予定した場所に本式に植えること

9月に種まきできる花①~⑤

①ネメシア

Photo byherbert2512

ネメシアは花の色が多いのが魅力です。一年草と多年草があります。

形態 品種による
種まき 9月上旬~10月
開花時期 12月~6月
花色 白、紫、ピンク、赤、黄、オレンジなど
発芽日数 10日前後
発芽適温 15℃~20℃
耐寒性 品種による
耐暑性 弱い
種まき方法 種が細かいので床まき推奨

ネメシアの特徴と種まきのポイント

ネモシアは、多年草タイプと一年草タイプがあります。カラーバリエーションも多く、鉢植えや寄せ植えでも人気の品種です。寒冷地では耐寒性の強い多年草タイプがおすすめです。種も花も高温に弱いため、種まきの時期は残暑が終わり、涼しくなったころを選びましょう。覆土の厚さは薄めで、種にうっすらとかぶせる程度にします。

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②アリッサム

Photo by migikata

アリッサムは花が多いのが魅力です。ボリュームがあり鉢植えにも人気です。

形態 一年草
種まき 3月~4月、8月下旬~10月
開花時期 3月~6月
花色 ピンク、白、オレンジ、黄色など
発芽日数 5~10日
発芽適温 20℃前後
耐寒性 普通
耐暑性 弱い
種まき 直まき・床まきどちらも可能

アリッサムの特徴と種まきのポイント

アリッサムはガーデニング初心者にもおすすめの育てやすい品種です。暖地では、8月下旬に種まきもできます。霜にあたると花のつきが悪くなるため、寒冷地では地植えよりは鉢植えで管理して、冷え込む日は室内に取り込むのがおすすめです。

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③デージー

Photo by Aisyah Hifni

和名はヒナギクです。初春に咲く花のなかでも人気の花です。

形態 一年草
種まき 8月下旬~10月
開花時期 2月~5月
花色 ピンク、白など
発芽日数 約1週間
発芽適温 20℃前後
耐寒性 普通
耐暑性 普通
種まき方法 種が細かいので床まき推奨

デージーの特徴と種まきのポイント

デージーは、暖地では、夏の終わりから秋まで季節を超えて種まきできます。一方、寒冷地では発芽温度に達しないことがあるため春まきがおすすめです。覆土は1mm程度の厚さで管理しましょう。秋に種まきをした場合、苗が冬の霜に当たると弱って翌年の春に花がつかないときがあります。直まきもできますが、地植えは避け、鉢植えでの管理が望ましいでしょう。

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④ギリア

Photo by kanonn

ギリアは品種が豊富で花の色や形を楽しめます。切り花にも人気です。

形態 一年草
種まき 9月~11月上旬
開花時期 5月~7月
花色 紫、白など
発芽日数 約1週間
発芽適温 15℃前後
耐寒性 強い
種まき方法 種が細かいので床まき推奨

ギリアの特徴と種まきのポイント

ギリアは秋まきする品種のなかでも耐寒性があるため、寒冷地の庭でも育てられます。背丈が高く、50~70cmほどあり、庭に高さを出したい人、室内で切り花を楽しみたい人にもおすすめです。直まきもできますが、鉢植えの場合は苗の草丈を考えて安定感ある鉢を選びましょう。

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⑤ネモフィラ

フリー写真素材ぱくたそ

ネモフィラは目が覚めるような鮮やかな青が魅力です。

形態 一年草
種まき 9月~10月
開花時期 4月~5月
花色 青、紫、白など
発芽日数 10日~14日
発芽適温 15℃~20℃
耐寒性 普通
種まき方法 種が細かいので床まき推奨

ネモフィラの特徴と種まきのポイント

真っ青な「ネモフィラブルー」を咲かせる品種は、インシグニスブルーと呼ばれるものです。ほかにもネモフィラには、白系やブラック系などの花を咲かせる品種もありいずれもおしゃれで鉢植えなどに人気です。暖地では、2月ごろから花が咲き出すこともあり、春を告げる季節の花でもあります。

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