華やかさが人気の赤い花
パッと鮮やかな赤い花は、色とりどりの花の中でも特にインパクトがあるものが多いですね。ガーデニングやお店のディスプレイに使われていると見る人の目を引きますし、花束やアレンジメントなど、贈りものとしても人気です。真っ赤な薔薇の花束を渡してプロポーズ…なんてシチュエーションも、映画や芸能人カップルの話で見かけますね。今回は、群を抜く華やかさで人気の赤い花を、花言葉や特徴と合わせて、開花する季節ごとにご紹介します。
赤い花を贈らない方がいいケース
プレゼントにも人気の赤い花ですが、避けた方がいい場合もあります。せっかくの贈りものが失礼にならないように、赤い花を避けるべきケースについて学んでおきましょう。
新築のお祝い
まず、新築のお祝いに贈る花は、赤色を避けるのがマナーです。これは真っ赤な花が「火事を連想させる」ためだと言われています。せっかく建てたマイホームが火事になるなんて、想像もしたくありませんよね。ちなみに新築祝いの場合はお花に限らず、なにを贈る場合であっても赤いものは避けたほうがいいでしょう。
展示会や展覧会など
展示会や展覧会など、作品を発表する場にも赤い花は向いていません。「お祝いの花だから華やかなもので盛り上げよう!」と思うかもしれませんが、その気持ちがマイナスに働いてしまう可能性があります。というのも、展示会や展覧会の主役は作品なので、贈った花が作品より目立ってしまったら、展示会が台無しになってしまうからです。そうした場に花を贈る場合には、事前に展示会のテーマや雰囲気をリサーチして、どんな花なら作品を引き立てられるか確認するのが無難ですね。
葬儀
日本では、葬儀の際には白い花をメインとして使うのがマナーです。故人が赤い花が好きだったとしても、葬儀会場に贈る場合は白を基調とした花を選ぶようにしましょう。ちなみにお別れ会や偲ぶ会といった会に贈る場合は、故人の好きな色の花を贈っても構いません。赤い花が好きだったのであれば、華やかなお花で見送ってあげるのも哀悼の心が伝わって素敵ですね。
春に咲く赤い花
春に咲くたくさんの花のうち、赤い花をつけるものをご紹介します。ぽかぽかとしたうららかな気候によく似合う、明るい花が多いですね。
春に咲く赤い花①アネモネ
地中海を原産地とするアネモネは、神話や伝説にも多く登場する、古来から人々に愛されている花です。名前の「Anemone」はギリシア語の「anemos(風の意味)」が語源とされていて、風の花、風の娘という意味で名付けられています。初心者にも育てやすいので、ガーデニングでも人気がありますよ。きっぱりとした花色にふさわしく、花言葉もまっすぐストレートな「君を愛す」です。
春に咲く赤い花②カーネーション
母の日のプレゼントとして有名なカーネーション。フリルのような花びらがとてもかわいらしい花ですよね。切り花の花束はもちろん、近年では他の花と組み合わせたアレンジメントも人気です。カーネーションはたくさんの色があって、その色ごとに花言葉があります。赤いカーネーションの花言葉は、ずばり「母への愛」です。
春に咲く赤い花③石楠花(シャクナゲ)
大きくて真っ赤な花が迫力満点の石楠花(シャクナゲ)は、「花木の女王」という異名があるほど見応えのある花です。高山の岩場のような採りづらい場所に咲いていることから、「高嶺の花」という慣用句の語源になったとも言われています。「威厳」「荘厳」という花言葉がつけられるのも納得ですね。
春に咲く赤い花④芍薬(シャクヤク)
美しい女性のたとえである「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」ということざわにも登場するのが芍薬(シャクヤク)です。ふんわりと優しい香りがいかにも春の花といった風情で、ガーデニングでもとても人気です。赤い芍薬には「誠実」という花言葉がつけられています。華やかでありながら上品な雰囲気にぴったりの花言葉ですね。
春に咲く赤い花⑤スイートピー
蝶々のような形の花びらが珍しいスイートピーも、春に咲く赤い花のひとつです。本来は春の花ですが、人気があるため品種改良が盛んで、夏や冬に花を咲かせる品種も開発されています。赤いスイートピー特有の花言葉はつけられていませんが、スイートピーの全般的な花言葉としては「蝶のように飛躍する」「門出」「優しい思い出」といったものがあります。卒業や異動などのお別れの季節に贈る花としてぴったりですね。
春に咲く赤い花⑥チューリップ
ガーデニングの王道であるチューリップ、学校で育てたことがあるという方も多いのではないでしょうか?赤色のチューリップには「真実の愛」「告白」といった情熱的な花言葉がつけられています。
春に咲く赤い花⑦デイジー
デイジーという名前は「day’s eye(日の目)」が語源で、日光が当たると花を開く性質にちなんでつけられています。明治初期に日本に渡来し、まるで小さな菊だということから「雛菊」という和名がつきました。赤いデイジーの花言葉は「無意識」、白いデイジーは「無邪気」です。白に比べると、赤いデイジーはなんだか意味深な花言葉ですね。
春に咲く赤い花⑧雛罌粟(ヒナゲシ)
丸い形の花が特徴的な雛罌粟(ヒナゲシ)は、コクリコ、虞美人草(グビジンソウ)、ポピーなどといった名前でも呼ばれています。「いたわり」「思いやり」という花言葉がぴったりの、ふわふわと儚げな雰囲気の花です。
春に咲く赤い花⑨木瓜(ボケ)
小さな花が枝にいくつもくっついて咲いている様子がかわいらしい木瓜(ボケ)の花も、春の赤い花のひとつです。冬の寒いうちから咲き出すことから「先駆者」や「早熟」という花言葉が、そして小さな庭でも育てられる低い木であることから「平凡」という花言葉がつけられているようです。
春に咲く赤い花⑩蓮華躑躅(レンゲツツジ)
蓮華(レンゲ)の花のように高原いっぱいに花が広がっている様子から、蓮華躑躅(レンゲツツジ)という名前がつけられています。変わった形の花びらが特徴的で、花言葉は「情熱」です。
出典:BOTANICA