はじめに
結婚式などで人気の花かんむりですが、子供の頃に、シロツメクサを編んで手作りした方も多いのではないでしょうか。はじめに、花かんむりの歴史や意味についてご説明します。
花かんむりの歴史と意味
花かんむりには、古代ギリシアの時代から続く長い歴史があり、元々は、結婚式だけでなく特別な祝祭日などにつけられていました。花かんむりの切れ目のないリングのような形は、「永遠に続く幸せ」を意味するといわれ、別名「リングブーケ」とも呼ばれています。
花かんむりの材料
ここでは、花かんむりを手作りするために必要な材料をご紹介します。
材料①花
花は、主に造花・ドライフラワー・生花の3種類です。花かんむりには、生花よりも、保存がきく造花やドライフラワーが人気です。花かんむりのサイズやデザインを決めてから購入しましょう。それぞれの特徴をご説明します。
造花
造花は、100均でも購入でき、丈夫で崩れにくい花材です。アーティフィシャルフラワーと呼ばれる、より生花に近い見た目のものもあります。使用する場合は下準備が必要です。
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ドライフラワー
ドライフラワーは、高級感もあり、造花同様、保存がきくのが特徴です。高価ですが、生花のような美しさを持つプリザーブドフラワーも人気です。崩れないよう慎重に扱いましょう。
生花
生花ならではの美しさと良い香りが魅力です。季節によって手に入る種類が限られたり、高価で保存がきかなかったりという点には、注意が必要です。
材料②ワイヤー
ワイヤーは、土台用には太いものを用意し、場合に応じて、造花の下準備用に細いものも用意します。後者は、造花を使わない場合や、花をグルーガンでつける場合には不要です。100均や手芸店で購入できます。
材料③フローラルテープ
フローラルテープは、花かんむりのデザインに合った色を選びましょう。手芸店、ホームセンター、100均などで購入できます。
材料④ペンチ
ペンチは、ワイヤーや造花の茎を切るのに使います。100均でも購入できます。
材料⑤キリ
キリは、造花の下準備に使います。造花を使わない場合や、花をグルーガンで付ける場合は不要です。100均でも購入できます。
材料⑥グルーガン・グルースティック
グルーガンは、土台に花などをつけるのに使います。花をフローラルテープでつける場合や、他の飾り(リボンなど)もグルーガン以外の方法でつける場合には不要です。100均でも購入できます。グルースティックも忘れずに用意しましょう。
材料⑦リボン
リボンは、サイズ調整できる花かんむりを作る場合に必須です。それ以外は、お好みで用意してください。100均でも、さまざまな太さやカラーのものが売られています。
花かんむりの材料
- 必須なのは、①~④の花、ワイヤー、フローラルテープ、ペンチ
- 花材や作り方次第で必要なのは、⑤~⑦のキリ、グルーガン・グルースティック、リボン
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100均でほとんどの材料を購入できます。費用を安く押さえられるのも、手作りの魅力ですよね!
花かんむりのかんたんな作り方
花かんむりのかんたんな作り方をご紹介します。Stepごとに2つの方法を挙げていきますが、お好きな方を選択してください。
【下準備】造花を使用する場合のみ
まず先に、造花の下準備についてご説明します。造花を使用しない場合は、このままstep①へ進んでください。また、造花をグルーガンで土台につける場合には、それぞれ1の作業だけで十分です。ワイヤーは、細いものを使います。
花が一本咲きの場合
- 花を茎から引き抜きます(または、ペンチで切ります)。
- キリで、花の根元より少し下の茎部分(花の柄の部分)に、穴をあけます。
- 20~30cmくらいにワイヤーを切り、2の穴に通します。
- ワイヤーを穴のところで半分に折り、花の根元に数回巻きつけます。
- 残ったワイヤーは、端までねじり、一本の茎のようにしておきます。
茎をペンチで切る場合は、花の根元に少し茎を残して切ることがポイントです。
複数の小花がまとまっている場合
- 茎を、枝分かれしている部分の少し下(茎が一本にまとまっているところ)で切ります。
- 半分に折ったワイヤーを、枝分かれしている部分に上から通し、下でねじって止めます。
- そのまま端までねじり、一本の茎のようにしておきます。
【Step①】土台の輪を作る
Step①では、頭のサイズに合わせて土台を作ります。ワイヤーは、太いものを使いましょう。2つの作り方をご紹介します。
基本の土台の作り方
- 頭のサイズを測ります。
- 頭のサイズに合わせてワイヤーを切ります。
- ワイヤーの両端をねじり合わせ、輪の形を作ります。
- ワイヤーが隠れるよう輪全体にフローラルテープを巻きつけます。
1の作業は、メジャーを使ってもよいですが、ワイヤーを直接頭に巻くとかんたんです。
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よりかんたんに作りたい方におすすめの方法です。
サイズ調整できる土台の作り方
- 「基本の作り方」と同様に、頭のサイズを測ります。
- ワイヤーを少し短めにカットし、Uの字に曲げます。
- ワイヤーの両端にそれぞれ小さな輪を作ってねじり、リボンを通すための穴を2つ作ります。
- ワイヤーを隠すよう全体にフローラルテープを巻きつけます。
- 両端の穴にリボンを通し、頭のサイズに合わせて結びます。
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髪型や子供の成長に合わせてサイズ調節したい方におすすめの方法です。
【Step②】土台に花をつける
Step②では、完成した土台に花をつけます。かんたんにできる2つの方法をご紹介します。
フローラルテープを使う作り方
- 花のワイヤー部分(または、茎部分)を、土台に一周ぐるりと巻きつけます。
- ワイヤーの上からフローラルテープを巻きつけ、花の位置を固定します。
- 1と2を繰り返し、端まで終えたら完成です!
フローラルテープは、花の根元ぎりぎりではなく、少し余裕を持たせて貼るのがポイントです。(後で花の位置を微調整できます。)
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最後にバランスを見て花の位置を調整できるのが、この方法のメリットです。
グルーガンを使う作り方
- 茎から切り離しておいた花を、土台にグルーガンで接着します。
- 1を繰り返し、端まで終えたら完成です!
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この方法は、よりかんたんに作りたい方におすすめです。
花かんむりの作り方
- おおまかな工程は、①土台を作る、②土台に花を付けるの2Step!
- Step①には、「基本の土台の作り方」と「サイズ調整できる土台の作り方」がある。
- Step②には、「フローラルテープを使う作り方」と「グルーガンを使う作り方」がある。
次のページでは、花かんむりのカラー別の参考例と、おすすめの活用シーンをご紹介していきます。
造花の下準備の方法は、「花かんむりのかんたんな作り方」をご覧ください。