雑キノコのおすすめの食べ方
雑キノコは、温かい食べものが恋しくなる時期に旬を迎えます。食べるときは、下処理をしてから火を通して食べましょう。加熱するとうま味成分のグアニル酸が増えて美味しくなります。食べ方は栽培キノコの調理法と同じです。雑キノコ以外の材料は、家庭にあるものを加えて作ります。しょう油や酒など調味料は好みで調節しましょう。
下処理のやり方
雑キノコを食べるときは、必ず下処理をしましょう。採ってきた雑キノコには細かい葉や枝、土やゴミなどがついています。また、傘の中に小さい虫が潜んでいる場合があります。濃いめの塩水に浸けて、必ず「虫出し」をしましょう。ゴミや虫をきれいに取り除いてから調理します。
ボタニ子
キノコ類は洗わず調理することが一般的ですが、雑キノコは下処理をしないと食べられません。
下処理の方法
- 雑キノコについている葉や枝、ゴミを取る
- 石づきを切り落とす
- ボウルに濃い塩水を作り、雑キノコを浸ける
- 30分ほど浸けたら、洗い流す
ボタニ子
あまり長く洗い流すと味が落ちてしまいます。手早く行いましょう。
食べ方①キノコ汁
キノコ汁は少し寒さを感じるようになる、秋にぴったりの食べ方です。下処理をした後、じっくり煮込みましょう。雑キノコから出汁が出て味と香りが楽しめます。白菜や大根などの野菜類、豚肉や豆腐などを加えても美味しいです。
材料(4人分)
- 雑キノコ:好みの量
- 青ネギ:10cm程度
- しょう油:大さじ3
- 酒:大さじ3
- だし汁:800mL
作り方
- 下処理をした雑キノコを熱湯で軽く茹でる
- 雑キノコザルにあげて鍋に移す
- だし汁と一緒に煮込む
- しょう油と酒で味つけをする
- 火を止めて青ネギと散らす
食べ方②煮物
雑キノコは煮物にすると、日持ちする作り置きおかずになります。雑キノコから美味しい出汁がたっぷり出てくるため、調味料を加えるだけで簡単に作れます。こんにゃくや油揚げなどを加えて、おつまみにするのもおすすめです。
材料(4人分)
- 雑キノコ:好みの量
- しょう油:大さじ2
- 酒:大さじ2
- みりん:大さじ4
- 赤唐辛子:少々
作り方
- 下処理をした雑キノコを食べやすい大きさに切る
- 鍋に移し、弱火にかける
- 調味料を加える
- 10~15分煮込む
- 火を止めて、赤唐辛子をまぶす
食べ方③炊き込みご飯
風味豊かな雑キノコは、炊き込みご飯におすすめです。炊きあがったときにフワッと独特の香りが広がり食欲をそそるでしょう。好みで鶏肉や油揚げを加えても美味しいです。おにぎりにしてピクニックに持って行くのもいいですね。秋の行楽にぴったりの食べ方といえます。
材料(4人分)
- 米:3合
- だし汁:3合分(540cc)
- 雑キノコ:400g程度
- 酒:大さじ3
- しょう油:大さじ3
作り方
- 米を研ぎ、だし汁と一緒に炊飯釜に入れる
- 雑キノコを食べやすい大きさに切る
- 炊飯器に雑キノコと調味料を入れて炊く
雑キノコを採取する際の注意点
山には名前のついていないキノコや、毒の有無がわからないキノコがたくさんあります。キノコ採りに出かけたら、知っているキノコでもよく確認し、わからない場合は採らないことが重要です。「色が地味なキノコは食べられる」といった言い伝えは、間違っている場合があります。迷信やいい伝えは信じないようにしましょう。持ち歩けるキノコ図鑑を携帯するのがおすすめです。
キノコ中毒防止のポイント
- 知らないキノコは食べない
- キノコの特徴を覚える
- 迷信や間違ったいい伝えを信じない
- キノコ図鑑で毒の有無を確認する
まとめ
雑キノコには厳しい自然の中を生き抜いてきた力強さがあります。この力強さが高級キノコと違った魅力です。キノコ採りは、さまざまな雑キノコを見つける楽しみがありますが、毒キノコに注意が必要です。必ず食べられるキノコか確認してから秋の味覚を堪能しましょう。
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出典:写真AC