牡丹の花言葉は?王様ともいわれる背景・理由や花の色別の花言葉を紹介!

牡丹の花言葉は?王様ともいわれる背景・理由や花の色別の花言葉を紹介!

牡丹は華やかな大輪の花を咲かせる植物です。日本では女性の美を表す諺に用いられますが、中国では王様や高貴な人にふさわしい花として扱われていました。そんな牡丹には日本と海外では異なる花言葉がつけられています。牡丹の花言葉を、名前の由来や特徴から探ってみましょう。

記事の目次

  1. 1.牡丹とはどのような花?
  2. 2.日本での牡丹の花言葉と由来
  3. 3.海外での牡丹の花言葉と由来
  4. 4.牡丹の種類
  5. 5.まとめ

牡丹とはどのような花?

出典:写真AC

牡丹(ぼたん)は、薄い絹を幾重にも重ねたような花姿がうつくしい植物です。艶やかな大輪の花は、古くから多くの人に愛され、文学や美術の世界にさまざまな影響を与えてきました。牡丹には魅力的な花言葉がつけられています。そこで牡丹の花の特徴や名前の由来、日本と海外との花言葉の違いについて見ていきましょう。

名前の由来

牡丹の「牡」は動物のオス、「丹」は原種の濃い赤色の花を表します。牡丹は7~8世紀に唐から薬用として伝わった植物です。中国の花名「牡丹」の音読みから和名がつけられ、漢音で「牡」を「ボウ」と発音するため、当時の日本では「ぼうたん」と呼ばれていました。現在は「ぼたん」に読み方が変わっていますが、短歌や俳句では「ぼうたん」という言葉で詠まれています。

王様といわれる理由

Photo by 陈霆, Ting Chen, Wing

牡丹は、1輪でも存在感のある花姿が「王様」といわれる理由です。原産地である中国では、富貴と長寿のシンボル「百花の王」として愛されており、ほかの植物を圧倒するほど見事な印象から「花王」や「花神」「富貴花(ふうきか)」といった高貴な別名で呼ばれることもあります。また、王様といわれるようになった背景には、牡丹が宮廷の庭を彩る園芸植物として尊ばれたことも関係しています。

ボタニ子

ボタニ子

牡丹の漢字が「赤いオス(雄)」という意味をもつため、王様のような強く立派な人を表現する花として扱われるようになりました。

特徴

出典:写真AC

牡丹には、春から梅雨に見ごろを迎える春牡丹、春と秋の年2回咲く寒牡丹、冬に咲く冬牡丹があります。牡丹は開花時期を過ぎると絹のような花びらを1枚ずつゆっくり散らします。咲く姿だけではなく散る姿もうつくしい花です。

特徴①花

牡丹は春になると新芽が芽吹き、先端に花径15~40cm程度の大きな花を咲かせます。中国原産の落葉低木で、開花時期は4~6月です。花形は一重、八重、千重、獅子咲きなど種類が多く、花色も白、ピンク、赤、黄、紫、オレンジ・斑入りなどバラエティに富んでいます。1枚1枚の花びらには、絹のような上質の風合いがあるのが特徴です。

特徴②根

牡丹の根皮には鎮静作用や消炎効果があるといわれ、古くは婦人病の治療薬として重宝されていました。日本では薬効よりも、うつくしい花を愛でる観賞用として育てられていますが、中国では牡丹の根を使った女性向け化粧品が現在でも販売されています。

日本での牡丹の花言葉と由来

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古くから多くの人を魅了してきた牡丹には、女性の美を形容する「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という諺(ことわざ)があります。日本では女性的な花と受け入れられていますが、花言葉はとても男性的です。花言葉だけで華やかな花姿が想像でき魅力がよく伝わってきます。

花言葉①王者の風格・風格あるふるまい

牡丹の代表的な花言葉は「王者の風格」「風格あるふるまい」です。ほかの花々を圧倒する存在感と、堂々とした貫禄にふさわしい花言葉といえるでしょう。牡丹の花弁はとても大きく絹のような見た目をしていますが、手で触れると厚みがあることがわかります。その分厚い花弁を幾重にも重ね、生い茂る葉に守られるように咲く姿は、まさに「王者の風格」といえる佇まいを感じさせます。

花言葉②富貴・高貴・壮麗

「富貴」という花言葉は、中国の儒学者である周敦頤(しゅうとんい)の「愛蓮説」に由来します。愛蓮説には「牡丹は花の富貴なるものなり」という一説があり、この中から「富貴」という花言葉がつけられました。また、隋の煬帝や唐の歴代の皇帝に愛された宮廷花であったことも「高貴」や「壮麗」という花言葉がつけられた由来です。

ボタニ子

ボタニ子

牡丹の苗木はとても高価で上流階級の家庭でしか楽しめなかったそうです。花言葉には、そんな園芸事情も含まれているかもしれませんね。

花言葉③誠実

牡丹には「誠実」という花言葉があります。牡丹の花がもつ凛とした佇まいから誠実さを感じられたのでしょう。平安時代から貴族の家紋に使用され、後には多くの武家の家紋にも使われています。家紋は家の象徴です。牡丹の花がもつ誠実な印象が重要な役割を担っていたと考えられます。

海外での牡丹の花言葉と由来

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海外での牡丹の花言葉には、とても控えめな意味の言葉がつけられています。日本では華やかで立派な印象の牡丹ですが、海外の人々が受ける印象は全く逆のようです。どの花言葉にも牡丹の雅な色香が感じられ、日本の花言葉との違いを楽しめます。

海外の花言葉①恥じらい、思いやり

Photo by pika1935

牡丹は海外で「bashfulness(恥じらい)」「compassion(思いやり)」という花言葉がつけられています。牡丹の真ん中を隠すように咲く花姿が、頬を染めて恥じらっているように見えたことに由来します。日本では豪華なイメージでとらえられていますが、海外では控えめで奥ゆかしい印象の花として受けとめられたようです。

海外の花言葉②人見知り

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「王者の風格」という立派な花言葉をもつ牡丹ですが、ヨーロッパでは「人見知り」という逆のイメージの花言葉がつけられています。植え替えを嫌う牡丹は、一度植え替えると、その場所でしっかり根を張るまで花を咲かせません。新しい環境にすぐに馴染めない様子が、内気な人に似ているため「人見知り」という花言葉がつけられました。

牡丹の種類

Photo by 陈霆, Ting Chen, Wing

もともと薬用として伝わった牡丹は、江戸時代ごろから観賞用として改良され多くの品種が生まれています。濃い色から淡い色などたくさんの花色がありますが、特に色別の花言葉はありません。しかし、牡丹のイメージは色によって大きく変わります。代表的な赤色の牡丹や、日本では珍しい黄色の牡丹など、花言葉とともに牡丹の魅力を楽しみましょう。

ボタニ子

ボタニ子

牡丹には、さまざまな色の花がありますが、色ごとに花言葉はつけられていません。花を見たときのイメージで花言葉を当てはめてみましょう。

赤色の牡丹

赤は王者の色、気高くうつくしい圧倒的な美を感じさせます。花言葉に似合う見る者を引きつける風格があります。代表的な品種は「太陽」と「花王」です。どちらも八重咲きの大輪の花を咲かせ、目を奪われるような華やかな雰囲気が人気です。

紫色の牡丹

紫は気品や位を表す色で、昔は天皇しか使うことが許されない色でした。このため紫色の牡丹は、知性と気品を感じさせ高貴な身分の人を連想させます。花言葉「富貴」が似合う花色といえるでしょう。代表的な品種は「鎌田藤」や「島の藤」です。紫色を表すような「藤」が名前につけられている品種が多いです。

白色の牡丹

白色の牡丹は、赤色の牡丹のような派手な雰囲気とは異なり、控えめで奥ゆかしい雰囲気が特徴です。海外の花言葉「恥じらい、人見知り」が似合います。代表的な品種は「白王獅子」と「貴婦人」です。穢れのない清楚な佇まいに惹かれる人も多いことでしょう。

黄色の牡丹

黄色の牡丹はアメリカ系の品種が多く、日本では「黄冠」と呼ばれる1種類しかありません。黄冠は日本で初めて開発された黄色の牡丹です。レモンイエローの大輪の花を上向きに咲かせ、厚みのある花弁に豊かな芳香があるのが特徴です。花言葉「王者の風格」と「恥じらい」どちらにも似合う優しい輝きをもっています。

まとめ

牡丹には、王様のような貫禄のある花言葉と、控えめで奥ゆかしい花言葉があります。日本と海外とでは全く違う言葉がつけられていて興味深いですね。1輪でも見ごたえがあり贈り物にも向いています。花言葉を添えてプレゼントにしてみてはいかがでしょうか?

sacchi
ライター

sacchi

たくさんの植物に囲まれて育ちました。香りや味、手触りなど植物の様子を細かく伝えられるように頑張ります。

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