ハンギングプランターとは
ハンギングプランターとは、壁や天井から吊るすタイプのプランターのことです。宙に浮いた状態で植物を楽しめるため、従来のプランターとはまたちがった魅力があります。屋外で楽しむだけではなく、室内で吊るして楽しめるタイプもあるので、インテリアとしても手軽に取り入れやすいのが特徴です。
ハンギングプランターをおしゃれに飾るコツ
コツ①素材にこだわる
ハンギングプランターを飾るときは、部屋のインテリアにあわせて素材を選ぶとおしゃれに見えます。
陶器
あたたかみのある陶器のプランターは、どのようなインテリアにもあわせやすいことが魅力です。観葉植物から多肉植物までさまざまな植物ともあわせやすいので、迷ったら陶器のプランターを選ぶとよいでしょう。カラーバリエーションも豊富で、好みのものを選べます。ただし、陶器のプランターをハンギングするときは、落下事故を防ぐために重量や耐久性に気をつけましょう。
アイアン・ブリキ
アイアンやブリキ素材のハンギングプランターは、スタイリッシュなインテリアにぴったりです。サイズも豊富で、さまざまな大きさの植物にあわせられます。デザイン性が高いものが多く、多肉植物やエアプランツなどとの相性がよいのも特徴です。ブルックリンスタイルやインダストリアルなインテリアが好きの方には特におすすめですよ。
プラスチック
プラスチックのハンギングプランターは、カラーが豊富で手入れが簡単なのが特徴です。比較的安価に手に入るので、初心者の方も手に取りやすく、手軽に楽しみたいときに重宝します。大きさやカラーバリエーションも豊富で、ポップな印象の部屋にはぴったりです。また雨風に強いため、庭やベランダで植物を育てたい方にもおすすめですよ。
自然素材
麻やコットンなどの自然素材のハンギングプランターは、ナチュラルインテリアにおすすめです。ヤシの実や籐かごがプランターになっているものや、ガラスの花瓶を麻紐で吊るすものなど、種類が多く好みのものを選べます。また、紐状のものは手持ちのプランターをセットして吊るせますよ。
コツ②壁掛け・吊り下げのどちらにするか選ぶ
壁掛け
壁掛けタイプのハンギングプランターは、外壁やベランダの手すりなどに引っ掛けるようにして使います。しっかりと壁にかけられるようにできているので、重量のあるものでも安定して飾れることが魅力です。近年では、絵画のように飾れる壁掛けのプランターも販売されています。育てる植物を選べば室内でも楽しめますよ。
吊り下げ
吊り下げタイプのハンギングプランターは、自由度の高さが魅力です。天井や壁に器具を取り付ければ、室内のいろいろな場所でグリーンを楽しめます。部屋が賃貸で、壁に穴を開けることが難しいようであれば、カーテンレールなどに引っ掛けて使いましょう。重量のあるものをぶら下げるときには、落下の危険性があるため、器具の耐久性などをよくチェックしてください。
コツ③サイズを確認する
ハンギングプランターは、育てたい植物にあわせたサイズを選びましょう。小さめの観葉植物や多肉植物は、底の浅いプランターのほうがグリーンをより楽しめます。葉が下に垂れるタイプの観葉植物はしっかり根を張ることが多いので、それなりに大きいプランターを選ぶ必要があります。
コツ④インテリアとのバランスを考えて設置する
ハンギングプランターにはさまざまな種類があるため、サイズも豊富です。いざ購入してから、大きすぎて設置したい場所に収まらなかったり、逆に小さすぎて印象に残らなかったりすることを防ぐため、しっかりシミュレーションをしましょう。また、部屋全体のインテリアにあった育てる植物を選ぶことも大切です。
ハンギングプランターにおすすめの植物6選
おすすめの植物①ワイヤープランツ(ミューレンベキア)
ワイヤープランツは、細い針金のような茎が特徴の観葉植物です。茎が横に伸びる植物で、ハンギングプランターで飾ると、葉が鉢から垂れ下がる立体的な姿が楽しめます。ワイヤープランツは乾燥が苦手なので、適度に霧吹きなどで水を与えましょう。そのほかは世話に手間がかからないため、初心者にもおすすめですよ。
おすすめの植物②アイビー
鮮やかなグリーンが魅力的なアイビーは、ハンギングプランターには特におすすめです。長く伸びるツルは好みの長さでカットできるので、サイズ感の調整がしやすいでしょう。また、葉は斑入りや黄色みがあるものなどバリエーションが多く、どのようなインテリアにもなじみます。
おすすめの植物③シュガーパイン
シュガーパインは風通しがよい環境を好むため、ハンギングプランターに植える植物としておすすめです。ぶら下げることで蒸れを防げるので、地植えよりも病気にかかりにくいですよ。耐寒性、耐陰性もあるため、日が入りにくい室内でも問題なく育ちます。
おすすめの植物④グリーンネックレス
プチプチとした葉がかわいらしいグリーンネックレスは、乾燥や寒さに強い観葉植物です。天井や壁からぶら下げると、名前のとおりネックレスのような特徴的な葉の形がより楽しめます。
おすすめの植物⑤エアプランツ(チランジア)
エアプランツは土がなくても育つため、ハンギングプランターにおすすめの植物です。空気中から水分を取り込めて、水やりの頻度も少なめで問題ありません。忙しくて頻繁に水を与えることが難しい方や、寝室や書斎など水で濡れては困るような場所には、おすすめの植物といえるでしょう。
おすすめの植物⑥多肉植物
多肉植物は、手入れに手間がかからず小さなスペースでも成長するため、ハンギングプランターにはぴったりの植物です。さまざまな種類や色があり、寄せ植えで絵画のように壁掛けにするとよく映えます。またアイアン性のハンギングプランターに寄せ植えし、天井からぶら下げるなども素敵です。アイデア次第でいろいろな飾り方ができるので、試してみるのもおもしろいでしょう。
ハンギングプランターの注意点
注意点①強度の確認
設置場所の強度
ハンギングプランターを設置するときは、設置場所の強度を必ず確認しましょう。下地が入っていない壁や天井は、重量のあるプランターを設置した際に崩れる危険性があります。
プランターの強度
プランターは、植物を植える前に必ず強度を確認しましょう。特にプラスチックのプランターは、ヒビや割れがないかをしっかり見てください。もしヒビや割れがある状態で植物を植えた場合、水漏れの原因や、プランターが壊れてしまう可能性があります。
設置道具の強度
天井や壁にプランターをぶら下げる場合は、設置するフックなどの耐久強度を必ず確認しましょう。強度があまりないものを使用してしまうと、プランターが落下し、事故の原因になってしまいます。
注意点②水やりの仕方
ハンギングプランターを飾るときは、水やりの仕方にも注意が必要です。植物なので水やりは必須ですが、水を与える際に水漏れなどが起こる可能性は捨てきれません。家電類や、濡れてほしくないものの近くに飾るときは、なるべく水やりの頻度が少ない植物を選ぶようにしましょう。
注意点③設置場所に注意
ベランダや庭の場合
ベランダや庭にハンギングプランターを飾る場合は、必ず敷地内に収まるように飾りましょう。ベランダの手すりの外側に飾ると、万が一落下した場合に事故を起こす可能性があります。また、マンションやアパートなどの集合住宅で育てる場合は、建物の規約に従いましょう。植物を置ける数などが記載されていることがあるので、目を通しておくとトラブルを防げます。
室内の場合
室内でハンギングプランターを飾る場合は、人の動線上には設置しないことをおすすめします。天井から吊り下げて飾っていた場合、万が一落下した際に大変危険です。また火事などの有事の際に、人の動きを妨げてしまうことも避けなければなりません。有事の際をシミュレーションして設置することで、安全に植物を楽しめますよ。
まとめ
ハンギングプランターをおしゃれに飾るためには、インテリアにあわせた素材や植物を選びましょう。植える植物は、水やりの頻度が少ないものを選ぶと世話に手間がかかりません。また、吊るして楽しむことを意識してツタや葉に動きのあるものを選ぶと、より植物の魅力を堪能できますよ。ハンギングプランターの注意点も押さえて、安全に植物を楽しんでくださいね。
出典:写真AC