女優など有名人の名前が使われたバラ一覧！花の特徴と人物について解説

ヨハネ・パウロ2世は、第264代ローマ法王ヨハネ・パウロ2世猊下（げいか）（1920～2005）に捧げられたバラです。ヨハネ・パウロ2世猊下の偉業を称え、バチカン法王庁がバチカン庭園に植樹するために選ばれました。猊下は史上初のポーランド出身の法王で、世界平和のために積極的に行動されたことで知られています。129カ国を訪問し、「空飛ぶ聖座」と呼ばれていました。

ヘンリー・フォンダは、アメリカの名優ヘンリー・フォンダ氏（1905～1982）に捧げられたバラです。ヘンリー氏は戦中・戦後に活躍し「黄昏」「十二人の怒れる男」など、映画史上に名を残す多くの名画に出演しました。世界的にも高い人気を誇る俳優の1人です。ヘンリー氏は黄色いバラが大好きで、実際に栽培もしていました。

クリスチャン・ディオールは、フランスのファッションデザイナーのクリスチャン・ディオール氏（1905～1957）に捧げられたバラです。ディオール氏は1950年代に活躍し、戦後のパリのファッション業界のトップに君臨しました。彼が創立したファッションブランド「クリスチャン・ディオール」が生み出す衣服や化粧品や香水は、現在も世界の女性たちに愛されています。

エリザベス・テイラーは、イギリス出身の映画女優エリザベス・テイラー氏（1932～2011）に捧げられたバラです。エリザベス氏は子役時代を経て、成人後はハリウッド黄金時代を代表する大女優となりました。たぐいまれな美貌、希少な紫色の瞳、確かな演技力は多くのファンを魅了し、「花嫁の父」「ジャイアンツ」など数々の名作映画に出演しています。

イングリッド・バーグマンは、スウェーデン出身の大女優イングリッド・バーグマン氏（1915～1982）に捧げられたバラです。「カサブランカ」「ガス燈」など多数の映画に出演し、押しも押されぬスター女優となりました。ところが1950年に大スキャンダルを起こし、作品的にも不評が続きます。それでも1956年に映画「追想」でオスカー賞を受賞し、スター女優に復帰しました。

ダニエル・ダリューは、フランスの女優で歌手でもあったダニエル・ダリュー氏（1917～2017）に捧げられたバラです。「フランス映画史上最高の美女」とうたわれた気品に満ちた美貌、音楽で鍛えた美声で多くの映画ファンを虜にしました。ダニエル氏は長い女優生活で「うたかたの恋」「赤と黒」「8人の女たち」などの有名な作品を含め、110以上の映画に出演しています。

オードリー・ヘップバーンは、ハリウッドで活躍したイギリス出身の女優オードリー・ヘップバーン氏（1929～1993）に捧げられたバラです。オードリー氏は清楚で上品な物腰に華奢でしなやかな肢体、洗練されたファッションスタイルで一世を風靡（ふうび）しました。彼女が出演した「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「ティファニーで朝食を」は、日本でも大ヒットした作品です。

マリア・カラスは、ギリシャ系アメリカ人のオペラ歌手マリア・カラス氏（1923～1977）に捧げられたバラです。マリア氏は圧倒的な歌唱力と表現力、エキゾチックな美貌とカリスマ性から、「20世紀最高のソプラノ歌手」と称されました。彼女の全盛期の歌声はオペラファンを魅了しただけではなく、その後の歌手にも大きな影響を与えています。

シャルル・ド・ゴールはフランスの第18代大統領シャルル・ド・ゴール氏（1890～1970）に捧げられたバラです。シャルル氏は第二次大戦で首都陥落など大きな被害を受けたフランスを立て直すため奮闘しました。任期中にはアルジェリアの独立の承認やフランスの核武装、北大西洋条約機構の軍事機構からの脱退などを実現しています。

クイーンエリザベスは、イギリスの女王エリザベス2世陛下に捧げられたバラです。1952年に女王に即位し、翌年に戴冠式が行われました。クイーンエリザベスの名前は、陛下の戴冠式にちなんで名づけられたものです。2015年に高祖母ヴィクトリア女王を抜いて、イギリス史上最長在位の君主となりました。

クロード・モネはフランス出身の印象派の巨匠クロード・モネ氏（1840～1926）に捧げられたバラです。クロード氏は生涯を通じて、時間や季節とともに変化していく光と色彩を描き上げることを追求し続けた画家でした。このため「光の画家」とも呼ばれています。彼の描いた「印象・日の出」は、印象派の名前の由来にもなりました。代表作でもある連作「睡蓮」は、日本にもファンが多い傑作です。

ノヴァーリスは18世紀のドイツの詩人ノヴァーリス氏（1772～1801）に捧げられたバラです。ノヴァーリス氏は「ロマン主義」と呼ばれるヨーロッパで起こった精神運動の中心的人物でした。多才な人物で詩人のほか、小説家、思想家、鉱山技師としても活動していました。代表作に詩集「夜の賛歌」、小説「青い花」「ザイスの弟子たち」などがあります。