たけのこに栄養はある?食べすぎに注意?旬なたけのこの選び方も紹介

たけのこに栄養はある?食べすぎに注意?旬なたけのこの選び方も紹介

たけのこは春が旬の食べ物です。たけのこには豊富な栄養があり、美味しくてつい食べ過ぎてしまいがちですが、食べ方には注意が必要です。旬のたけのこの選び方やアク抜き方法や、栄養たっぷりの美味しいレシピなどについて詳しく解説します。

記事の目次

  1. 1.たけのこの栄養・カロリー
  2. 2.たけのこを食べすぎるとどうなる?
  3. 3.旬でおいしいたけのこの選び方
  4. 4.たけのこのおいしい食べ方
  5. 5.たけのこの保存法
  6. 6.たけのこの栄養で食卓を健康的に彩る

たけのこの栄養・カロリー

出典:写真AC

かつて、たけのこは栄養成分においてほかの野菜と比較してあまり特徴がなく、旬の味や歯ごたえを楽しむだけの食材として扱われてきました。しかし現在はチロシンや食物繊維などその豊富な栄養の効能が取り上げられ、健康食品として注目されています。また、たけのこはカロリーが低く、抵糖質であることからダイエット効果も期待できます。

栄養成分①チロシン

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白いつぶつぶがチロシン

たけのこの水煮についている特徴のある白いつぶつぶがチロシンです。チロシンはアミノ酸の一種で脳の活性化やストレス緩和、やる気や集中力をUPさせる効能があるといわれています。チロシンは水溶性ではないので、茹でた後に結晶化して残ります。

チロシンの取り入れ方

チロシンは無害なので洗い流さずに食べられます。また糖質(炭水化物)と共に摂取すると吸収率が上がり、たけのこご飯やたけのこパスタはチロシンの効能を活かした健康によい組みあわせの食べ方といえます。

栄養成分②食物繊維

豊富な食物繊維

たけのこの栄養成分として含まれる食物繊維の量は100g中2.8gで、ほかの野菜と比較して豊富です。食物繊維には水溶性と不溶性があります。たけのこに多く含まれる食物繊維は不溶性食物繊維で、水に溶け出さず水分を吸収する特徴があります。腸内でたけのこに含まれる不溶性食物繊維が水分を吸収し、ふくらんで腸を刺激し蠕動運動を促します。

便秘の改善

不溶性食物繊維を多く含む特徴があるたけのこを食べることで、便秘の予防や改善への効能があるとされます。また食物繊維は血糖値上昇を抑え、血中のコレステロール濃度の低下の効能もあるといわれています。

栄養成分③カリウム

たけのこのカリウムの含有量は、野菜のなかでもトップクラスです。カリウムはミネラル成分の一種で余分なナトリウムを排出する作用を持ち、血圧の上昇を抑える効能があるとされます。たけのこに含まれるカリウムは調理してもあまり減らない特徴があるので、適度な量のたけのこを食べることで高血圧やむくみの予防に期待が持てます。

栄養成分④ビタミン

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パントテン酸を含有

たけのこには、ビタミンの成分が多く含まれています。なかでもたけのこに含まれている有用なビタミンとして、水溶性のパントテン酸があげられます。パントテン酸はビタミンB群に分類されており、かつてはビタミンB5と呼ばれていました。三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の代謝に関わりを持ち、エネルギーを生む効能があります。

さまざまなビタミン

たけのこにはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンK、ビタミンEなどたくさんの種類のビタミンが含まれています。それぞれの量は多くはありませんが、バランスよく含有されています。

カロリー

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たけのこは低カロリーでダイエットに効果あり

たけのこは低カロリーで知られています。生で100g中26kcal、水煮で100g中30kcal、水煮の缶詰で100g中23kcalと大変低カロリーな食材の一つです。糖質は100g中1.5gというデータが出ており、低糖質の食材ともいえます。ダイエット中にたけのこ料理を取り入れるのもおすすめです。

調理法に工夫を

上手な調理法で低カロリー低糖質なたけのこを取り入れましょう。チロシンを取るには炭水化物と組みあわせると効果的ですが、ダイエット中なら炭水化物とともに調理するのではなく、たけのこそのものを味わう煮物や和え物がよいでしょう。

たけのこを食べすぎるとどうなる?

出典:写真AC

春先の旬のころに、たけのこは多く出回ります。美味しく栄養たっぷりで低カロリーゆえに、ついつい食べ過ぎることもあるでしょう。たけのこは食べ過ぎると健康への影響が懸念されるので食べる量には注意しましょう。

適切な摂取量

出典:写真AC

食べすぎると消化不良に

たけのこは食物繊維が豊富ですが、その分消化が悪いため食べすぎると胃もたれや下痢など消化不良の症状が出る可能性があります。

肌荒れの原因に

たけのこはアクの強い食物なので、食べ過ぎると肌荒れやニキビの原因になることがあります。またチロシンは、メラニン色素を多く作り出す作用があります。シミやそばかすが気になる人は食べ過ぎには注意しましょう。

適切な摂取量は一日200g

食物繊維の摂取基準量から、たけのこを1日に食べる適切な量は200g程度です。Mサイズなら1本、Lサイズなら1/2本くらいです。栄養豊富なたけのこですが、これ以上摂取すると消化不良や肌荒れの原因となるので気をつけましょう。アク抜きをしっかり行うと、食べ過ぎたときの症状を緩和できます。

旬でおいしいたけのこの選び方

フリー写真素材ぱくたそ

旬の春先にたけのこがスーパーで販売されているのを見かけたら、美味しくて新鮮なものを選びましょう。収穫してから時間が経つとだんだんアクが強くなるので、鮮度の高いものを基準に選ぶことが大切です。

選び方①皮がしっとりして乾いていない

旬を味わうたけのこは鮮度が命です。収穫されてから時間がたっていないものを選びましょう。皮が乾いていなくてしっとりしたもの、穂先の色が薄いものが新鮮さの目印です。

選び方②太くて短い

伸び過ぎたたけのこは硬くてアクが強くなります。ずんぐり太くて短いもの、ずっしりと重いものを選びましょう。加えて穂先が黄色くて開いていないもの、皮がしっかりと巻いているものを選んでください。

選び方③根元の赤いイボイボの色が薄い

出典:写真AC

たけのこの下部には特徴的な赤いイボイボがありますが、これは根っこになる部分です。この色は新鮮なうちは赤く、鮮度が落ちるほど色が濃くなります。イボイボが赤くて薄めのものが新鮮なたけのこのポイントです。

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たけのこのおいしい食べ方

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