たけのこのおいしい食べ方
たけのこに含まれているチロシンは、収穫してから時間を追うごとに酵素と結びつきアクの成分へと変化します。そのため、たけのこを入手したらなるべく早くアク抜きをしなければなりません。アク抜きの方法と栄養を効果的に取り入れるための炭水化物を組みあわせたレシピ、たけのこの風味を楽しむシンプルな煮物と和え物のレシピを解説します。
アク抜き方法
材料(2~3人分)
- たけのこ:2本
- 米ぬか:半カップ
- 赤とうがらし:2~3本
アクの抜き方
- たけのこはよく洗い、皮は2、3枚残る程度にはぐ
- 穂先と下の硬い部分は切り落とす
- 根元のほうに切り込みを入れるか、縦半分に切る
- 鍋にたけのこ、米ぬか、赤とうがらしを入れて充分かぶるくらいの水を入れて茹でる
- 沸騰してきたら、中火から弱火でくらくらする程度の火加減で茹でる
- 竹串で刺してすっと通るまで茹でてから、火を止めてそのまま半日くらい置く
- 皮をむき流水で米ぬかを洗い流して水に浸ける
- 充分アクが抜けているか少し味見してみる
- アクが抜けていないようなら抜けるまで水を替えつつ浸水を続ける
食べ方①旬を味わうたけのこご飯
材料(4人分)
- アク抜きしたたけのこ:200g
- 米:2合
- 油揚げ:1枚
- A:だし汁360cc、酒大さじ2、しょうゆ大さじ1/2、塩小さじ1/4
作り方
- 米は炊く1時間以上前にといでざるにあげておく
- たけのこは薄く適当な大きさに切る
- 油あげは熱湯で油抜きして細くきざむ
- 米、たけのこ、油揚げ、Aの調味料を炊飯器の釜に入れて炊飯する
食べ方②春を満喫するたけのことベーコンのペペロンチーノ
材料(2人分)
- アク抜きしたたけのこ:100g
- パスタ:200g
- ベーコン:1パック
- にんにく:1片
- 赤とうがらし:1本
- 麺つゆ:大さじ3
- 水:50cc
- オリーブオイル:大さじ2
- 薬味:ネギ、乾燥バジルなど
作り方
- たけのこは食べやすい大きさに切る
- ベーコンは細切りにして赤とうがらしは輪切りにする
- フライパンにオリーブオイルを入れ①を炒める
- 火が通ったら水と麺つゆを入れて煮る
- パスタをほどよい硬さに茹でる
- 茹で上がったパスタを3のフライパンに入れてすりおろしたにんにくを加える
- 水分がなくなるまで混ぜながら炒め煮にする
- 好みで塩こしょうで味をととのえ、薬味を散らす
食べ方③素朴で味わい深いたけのこの土佐煮
材料(2人分)
- アク抜きしたたけのこ:1/2本
- だし汁:180cc
- しょうゆ:大さじ2
- 砂糖:大さじ1
- 酒:大さじ2
- みりん:大さじ2
- かつお節:5g
作り方
- たけのこは食べやすい大きさに切る
- 鍋にだし汁とたけのこを入れて火にかける
- 煮立ってきたら調味料をすべて入れてコトコト煮る
- 煮汁が少なくなるまで時々かき混ぜながら煮る
- 器に盛り付けかつお節をかける
食べ方④たけのこと梅かつおの和え物
材料(2人分)
- アク抜きしたたけのこ:100g
- 梅干し:2~3個
- かつお節:3g
- めんつゆ:小さじ2
- 青じそ:2枚
作り方
- たけのこは食べやすい大きさに切る
- 梅干しは種を取って包丁で叩いてペースト状にする
- 青じそは千切りにする
- 1、2とかつお節、めんつゆを混ぜあわせる
- 器に盛りつけ3を散らす
たけのこの保存法
たけのこは茹でてアク抜きした後、皮つきで米ぬかや赤トウガラシが入った状態でタッパなどに移しかえて冷蔵庫で保存してください。このままで4~5日ほど保存が可能です。また皮をむいて洗ってからの場合は、1日1回水を取り替え冷蔵保存してください。たけのこは傷みやすいのでなるべく早めに調理しましょう。
混ぜご飯や散らし寿司に
茹でてアク抜きしたたけのこを甘辛く濃い目に味つけして調理後に保存しておきます。これは混ぜご飯やちらし寿司の具材に利用できます。冷凍保存もできるため、いつでも手軽にたけのこ料理が味わえておすすめです。
たけのこの皮も利用できる
たけのこを茹でる前に、むいた皮をよく洗って乾かしてから保存します。ピクニックのときのおにぎりを包むレトロな弁当箱として利用できますよ。中華ちまきを作るときには、このたけのこの皮で包むとよいでしょう。たけのこの穂先は新鮮なほど美味しいので保存する前に食べることをおすすめします。穂先を薄切りにして刺身のようにわさび醤油で味わってください。
たけのこの栄養で食卓を健康的に彩る
たけのこはチロシン、食物繊維、カリウム、ビタミンなど栄養がほかの野菜と比較して豊富なうえに、低カロリーでダイエットに有効な食材といえます。しかし食べすぎには注意が必要です。アク抜きが面倒なら市販の水煮や缶詰を使って特徴を生かした料理を作ってください。たけのこで春の到来を知り、その栄養を取り入れて豊かで健康的に食卓を彩りましょう。
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出典:写真AC