大量の雑草を適切に処分するには?
広い範囲の雑草を刈ると、大量の刈草を捨てる必要がでてきます。刈り取ったばかりの雑草は、水分を含んでいたり土がついていたりするためとても重く、処分するのもかさばって大変です。そこで、刈り取った雑草は、まず天日干しをして乾燥させましょう。どのように処分する場合でも、まずはよく乾燥させることが作業の効率化につながります。
刈り取った雑草の乾燥方法
刈り取った雑草は土の上は避け、大きなビニールシートの上かアスファルトなどの上に広げ、天日干しを行いましょう。日光がよく当たるように、なるべく平らに並べ、数日間放置します。途中で裏返したり、隙間をあけたりして、隅々までよく乾燥させましょう。十分に乾燥した雑草はびっくりするくらい軽くなり、その後の処分も楽になります。
天日干しのポイント
- できるだけ平らになるように干すこと
- 時々かき混ぜて、風通しをよくする
- 根付かせないために、土の上で干さないこと
大量の雑草を自分で処分する方法
方法➀燃えるごみに出す
刈った草の処分方法として手っ取り早いのは、燃えるごみとして袋に入れて捨てる方法です。草は「一般廃棄物」に分類されており、燃えるごみとして捨てることが可能です。事前処理として天日干しで乾燥させておいた草は容量も小さく軽くなるため、ごみ袋に押し込めばかなりの量が1回で捨てられます。
確かに、刈り取った雑草を乾燥させると、半分くらいの軽さになるよね。ごみ袋に入る量も2倍くらい多くなる!
ボタニ子
乾燥方法を参考にして燃えるごみに出す量を減らせれば、環境にもやさしいですね!
方法②自治体のクリーンセンターに持ち込む
自治体によっては、家庭ごみの持ち込みを受け入れるクリーンセンターという施設があります。普段家庭ごみは、決められた収集日に集積所へ出さなければなりません。しかし、クリーンセンターならば、開いているときにいつでも受け入れてもらえます。持ち込むにあたって自治体ごとに決まりがあるため、まずは自治体に問い合せてみましょう。
大量に処分した雑草を車で搬入すれば、1度で捨てることができるんだね。すっきり片付いて便利だな!
クリーンセンター使用ポイント
- 持ち込む際に本人確認を行う
- 分別されていないゴミは搬入できない
- ゴミは自分たちで車から降ろす
- 自治体の外からの持ち込みはできない
- 家庭から発生したゴミにかぎる
ボタニ子
自宅の樹木や草を業者が伐採・剪定した場合は、排出者が業者となるため事業系一般廃棄物の扱いになり、有料になるので気をつけましょう。
方法③堆肥として再利用する
刈り取った草を、堆肥として再利用する方法もあります。堆肥は、枯れ草や稲わらなどの植物や生ゴミなどの有機物を微生物によって発酵させて完全に分解したもので、土の通気性と保水性を高めてくれます。邪魔だった雑草が堆肥として再利用できれば、面倒な草刈りにもやる気が沸くかもしれません。
堆肥の作り方
- 畑の土と枯れ草を7:3の割合で用意する
- 油かすか米ぬかを、全体の3%ほどの量を用意する
- 油かすか米ぬかと枯れた草を混ぜ合わせ、その上に畑の土を被せる
- 3を1カ月ごとに下からかき混ぜて、中に空気を含ませる
- 4を半年間ほど繰り返す
ボタニ子
完成した堆肥は、1㎡の土に対して20~40Lの量を混ぜ込めば、作物がよく育つ土になりますよ!
方法④土の中に埋める
刈り取った草を捨てる方法として、土に埋める方法もあります。庭に穴を掘って埋めてしまえば、環境にも優しく邪魔にもなりません。ただし、十分乾燥させておかないと土の中で根を張り、また雑草が生えてきてしまう恐れもあります。土に埋める場合は十分乾燥していることを確認してから行いましょう。
ボタニ子
穴を掘るのは大変ですが、30cmくらいまで深く掘ると安心です!
業者に雑草の処分を依頼する方法
方法➀ゴミ回収業者に依頼する
ゴミ回収業者は、刈った草の処分も行っています。草を専門に収集してくれる業者はほとんどなく、便利屋や何でも屋という名前で家庭の不用品などの回収を行っている業者が、刈った草も回収してくれます。したがって、家の不用品を一緒に処分したい人におすすめです。
料金相場
軽トラック | 8,000~10,000円 |
2tトラック | 16,000~55,000円 |
方法②植木屋に依頼する
植木屋に依頼すると、刈り草の処分だけでなく、除草作業や庭木の剪定なども行ってもらえるため、庭のお手入れまでお願いしたいときにおすすめです。その場合、費用は職人の日給制か時給制によって、相場も変わってきます。剪定費用と刈草処分費用も別途にかかるので、数社に問い合わせて費用を比較検討するとよいでしょう。
料金相場
職人の日給 | 15,000~30,000円 |
職人の時給 | 2,000~3,000円 |
ごみ袋処分 | 45Lゴミ袋1つで約500円 |
トラック処分 | 軽トラック1台につき3,000~8,000円 |
方法③草刈り業者に依頼する
草刈り業者には、草刈りから処分までのすべてを依頼できます。自分では手に負えない広さだったり、大量の雑草が生えていたりする場合は、草刈り作業を丸ごと依頼できれば安心です。草刈り業者は広さによって料金が設定されているところが多く、費用がわかりやすく提示されています。
料金相場
30坪、草丈50cm以下 | 27,000 円 |
30坪、草丈100cm以下 | 31,500円 |
30坪、草丈150cm以下 | 36,000円 |
ボタニ子
それぞれの料金相場はあくまでも参考価格です。具体的な金額は業者にお問い合わせくださいね!
出典:写真AC