やってはいけない処分の方法
雑草の処分には、配慮しなければいけないことがあります。隣接している近所に迷惑をかけないようにするためにも、マナーを守って処分しましょう。
やってはいけない方法➀刈った雑草を放置する
雑草を刈ったあとは疲労感もでるため、刈り取った雑草はそのままにしておきたくなることもあるかもしれません。しかし放置しておくと、自宅や敷地だけでなく近所にまで悪影響を及ぼすことがあるため、注意しましょう。
刈り草が腐って異臭を放ち始める
刈り取ったまま放っておいた雑草は、重なった中のほうから腐敗が起こります。雑草の種類によっては、かなりの異臭が広がってくることも考えられます。置いたままの刈り草がストレスになってくることもあるため、早めに処分しましょう。
虫が群がり近所に迷惑をかける
刈り取った雑草の腐敗が進むと、虫が群がってきます。病原体を伝搬するような虫や毒を持つ害虫などが増えれば、健康を害することもあります。また、近所にも迷惑をかけかねません。刈り取った雑草を放置しておくことはやめましょう。
やってはいけない方法②雑草を燃やす
刈った草を野外で焼いて処分することは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の第16条の2で禁止されています。野外での燃焼行為はダイオキシン類などの有害物質を発生させたり、煙やにおいが近隣の住民に迷惑となったりするため、一部の例外を除いて禁止されているので気をつけましょう。
え!キャンプ気分でたき火で燃やそうと思ったのにダメなの!燃やしたらどうなるの?
ボタ爺
住宅地でたき火なぞしたら、5年以下の懲役か1,000万円以下の罰金のいずれか、または両方が罰則で科せられることもあるのじゃ!
やってはいけない方法③雑草を刈らずに放置する
雑草を生えたままにしておくとどうなるの?自分の家ならいいんじゃないの?
害虫が発生しやすくなる
大量の雑草は、虫たちにとって絶好の住環境です。中には、健康を害する毒虫などの害虫も入り込んできます。ドクガ、チャドクガ、イラガなどの毛虫は、刺されると炎症や湿疹、痒みが起こり、ムカデは激しい痛みや痺れをともない、スズメバチなどはアナフィラキーショックを起こす原因にもなります。これらの毒虫が増えないようにするためにも、雑草は刈り取って捨てることを心がけましょう。
植えている作物や草花が生育不良になる
雑草はどのようなところでも生きる力が強いため、育てている作物や草花の方が雑草に負けてしまうことがあります。成長速度も雑草のほうが速く、作物や草花にあたるはずの日差しも雑草に遮られて生育不良を起こします。土の栄養分も奪ってしまうため、雑草はガーデニングの天敵といえるでしょう。
ボタニ子
面倒くさいですが、ご自身の健康やご近所のためにも、雑草は処分しましょう。
雑草を減らすための方法
刈り取るのも処分するのも大変な雑草は、できればもう生えてきてほしくないものです。草刈りをした後に、除草剤や除草シートを使用すれば、草取りの苦労から解放されます。
方法➀除草剤を撒く
除草剤は、タイプにより効き目に違いがあります。使う場所や使う理由によって、安全に除草するために使い分けましょう。
粒状タイプ(土壌処理型)
粒状タイプは、生えてくる草をすぐ枯らして防除する除草剤です。地面に除草剤の表層を作り、植物の根から薬剤を吸収させて枯らします。したがって葉や茎にまいても効果はありません。農地での使用は避け、隣地とも一定距離を確保してまきましょう。
草取りをした後に撒くと、除草の手間が省けるね!
液状タイプ(茎葉処理型)
液状タイプは、今生えている草を枯らす除草剤で、即効性が高く雑草を葉から枯らせます。地面に落ちると効果がなくなるため、隣地へ土を通して流出する心配もありません。これから生えてくる草には効果がありませんが、大切な庭木の根元にある雑草でも使うことができて便利です。
ボタニ子
手っ取り早く雑草を除去したい人におすすめです!
ハイブリッド型(茎葉+土壌処理型)
ハイブリッド型は、粒状タイプと液体タイプの特徴をあわせ持った除草剤です。根から吸収されて茎や葉に回って枯らすことと、茎葉から吸収されて根に回って枯らすことが期待できます。今生えている雑草にも効果があり、半年程度は新たに生えてこないため、使用する土地が遠方にあるときなどに向いている除草剤です。
ボタニ子
遠方にあって管理が大変な土地などは、ハイブリッド型除草剤で処理しておくと便利ですね!
方法②防草シートを敷く
防草シートは、土の上に敷くことで雑草の成長を止められます。また、飛んでくる種や鳥のフンなどで運ばれてくる種などが根付くことも防げ、自然発生する雑草を封じ込められます。薬剤を使用しないため、環境にも優しく雑草対策が取れるうえに、蚊の発生も抑えられて便利です。ペットがいる場合でも安心して使えます。
ボタニ子
安全に長い期間雑草を防除したい人におすすめです!
無理せずに雑草を処分しましょう
草刈りした雑草は、天日干しの乾燥方法によって量を減らしてから処分すると、そのあと捨てたり堆肥に再利用したりする際に処理が簡単になります。また、大量の刈草は業者に処分も依頼できるため、自分での作業がつらくてストレスに感じるなら、業者にお願いするのもひとつの方法です。くり返し対策が必要な雑草の処分は、自分にあった方法を見つけて、無理なく行いましょう。
- 1
- 2
出典:写真AC