ペーパークラフトの花(2)画用紙で作る
ペーパークラフトの花は、画用紙でも作れます。花束をイメージしたカードを作って、プレゼントや手紙に添えるのもおしゃれです。
画用紙で花を作るときの材料
画用紙で花を作る際には、好きな色の画用紙を用意しましょう。文具店などで販売しているクラフトパンチを使うと、子どもにも手軽に短時間で作れます。ない場合は、花や葉の型紙を作って切り抜いても問題ありません。お好みでラインストーンやリボンを飾ると華やかな印象に仕上がります。
花束のカードの作り方
お好みの色の画用紙を、クラフトパンチで型抜きしてください。基本的にはクラフトパンチを机の上に置き、画用紙をはさんで上から力をかけます。しかし、この方法では紙の端が見えないため、画用紙が無駄になったり花びらが欠けたりしがちです。それが気になる場合は、画像のように底蓋を外して逆さまに使うとよいかもしれません。紙の縁が見えるため、ぎりぎりのところで型抜きできます。
今回は画用紙を2色使い、1色は大小、もう1色は大のみ、型抜きしました。これを画像のように花びらをずらして接着剤で貼り合わせます。花の形や色、重ね方はお好みで工夫してみてください。
緑の画用紙で葉を型抜きし、別の色の画用紙で花束の包装の形を切り抜きます。バランスを見ながら花や葉を並べてみましょう。パーツが足りなければ作り足します。配置のイメージが固まったら、接着剤で貼ってください。
花芯にラインストーンを、花束の根元にリボンを飾って完成です。画像右のように、花の形や色合わせを変えて作ると、違った印象になります。贈る相手が好きな色を考えて作るのもおすすめです。
ボタニ子
立体の花への応用
画用紙では、平面だけでなく立体の花を作ることも可能です。型紙を使って花を切り抜き、カールさせたりタックをとったりして立体にします。今回は、先程花束のカードに使った花を、立体に応用してみましょう。
クラフトパンチで型抜きした花の花びらを、竹串などでカールさせます。花びらを貼り合わせて、中心に針で穴を開けてください。
花芯はペーパークイリングの手法を用いて作ってみました。画用紙を細く切り、クイリングバー(なければ針やピンセットで代用)でしっかり巻きます。花芯の中心にフラワー用ワイヤーを接着し、花びらの中心の穴に通してください。花芯と花びらを接着します。お好みで葉をつけ、花びらの形を整えましょう。
高さ5~6cmの花瓶に飾ってみました。小さな花でも部屋の片隅に置くだけで、優しい印象を演出できます。部屋の雰囲気や季節に合わせて、色を選んでみるとよいでしょう。
もう少し本物に近い感じに仕上げたい場合は、クレープペーパーを素材にするのがおすすめよ。
ペーパークラフトの花(3)クレープペーパーで作る
最後は、クレープペーパー(クレープ紙)で花を作りましょう。クレープペーパーには、特殊な加工でしわやひだがついています。このしわやひだを指で伸ばすことで、フリル感や丸みを出せるのが特徴です。
今回はマーガレットを作りましょう。マーガレットだけでもかわいい花束ができ、ほかの花と合わせるにも重宝します。定番の白だけでなく、ピンクや水色で作ってみるのもよいでしょう。マーガレットの花は型紙がなくてもできるため簡単です。ちなみに、マーガレットの花言葉は、全般的には「真実の愛」「信頼」ですよ。
クレープペーパーで花を作るときの材料
クレープペーパーで花を作る場合は、お好みの色のクレープペーパー、フラワー用ワイヤー、フローラルテープを用意します。100均で販売されているクレープペーパーは、ラッピング用です。ワイヤーは茎用(作りたい花の大きさに見合う太さのものを選ぶ)と、巻き付け用のハダカ線が必要です。フローラルテープは100均でも入手できます。
ボタニ子
紙専門店や手芸店、インターネットなどのほうが、材料の色や種類が豊富で、好みのものを揃えやすそうね。
マーガレットの花の作り方
クレープペーパーを使うときは、しわの向きを花びらや葉の縦に合わせます。花芯用のクレープペーパーには、高さの半分程度まで細かく切れ目を入れてください。花びら用のクレープペーパーには、お好みの花びらの幅に合わせて切れ目を入れ、先端を丸く切っておきます。紙の長さは、何周巻きたいかによって決まるため、まずは一つ作ってみるとイメージしやすいです。
茎用のワイヤーとして今回は白を使っていますが、ハダカ線や緑のワイヤーが適当です。茎用のワイヤーの先端を曲げて、花芯用クレープペーパーの切れ目に引っかけます(画像左)。切れ目の入っていない部分に接着剤をつけて、ワイヤーを芯にするようにして巻いてください(画像右)。
花びら用のクレープペーパーにも、切れ目がない部分(画像左の黄色点線)に接着剤をつけます。花芯の下部と花びらの下部を合わせて巻き付けていきましょう。その際、適宜ギャザーを寄せながら巻いて、内側の花びら(画像水色)の間に外側の花びら(画像黄緑色)が入るようにします。
左の画像のように花びらを巻き終わったら、巻き付け用の細いハダカ線を巻き付けます。花びらの切れ目の根元辺りに、しっかりと引き締めながら巻いてください。すると花びらが自然に開いたようになります。余分なワイヤーは切ってください。
マーガレットの葉の作り方
緑のクレープペーパーで葉を作ります。今回は、実際のマーガレットの葉を見ながら型紙を作ってみました。型紙を使わずに、シンプルな葉にしても結構です。ペーパーのしわが葉の縦になるようにしましょう。葉の裏の中央に、細めのフラワー用ワイヤー(緑)を接着剤で貼りつけます。
まとめ方
茎にフローラルテープを巻きます。フローラルテープは、引っ張りながら巻くと粘着力が出るのが特徴です。左手で茎を回し、右手でテープを引っ張りながら巻きましょう。まず、花びらの根元のワイヤーをかくすようにテープを巻きます。ここが花の「がく」です。徐々にテープを斜めに巻き下ろし、途中で葉のワイヤーを巻き込んでください。
花が小さく、ワイヤーを細めにした場合は、フローラルテープの幅を半分に切って使うと巻きやすいわ。
ボタニ子
まとめたときに葉っぱの位置が全部そろうと不自然なので、調整したほうがいいわね。
長く飛び出した花びらや、形の悪い花びらがあれば、切り揃えます。花びらの中央付近のしわを指で引き伸ばして、丸みをつけてもよいでしょう。引っ張り過ぎて破らないように注意してください。花と葉の形を整えて完成です。
お好みの本数を作ったら、リボンでまとめて花束にしたり、花瓶に挿したりしてお楽しみください。マーガレットは添え花としても優秀です。ペーパーフラワーに慣れてきたらほかの花にも挑戦して、組み合わせを楽しむのもよいでしょう。
ボタニ子
いろいろな素材や材料で、いろいろな花を作ってみたくなってきたわ。
ペーパークラフトの花で生活に彩りを
ペーパークラフトの花は手入れも不要で長く飾れるため、インテリアにぴったりです。花束にしてプレゼントするのも喜ばれます。花の素材も作り方もさまざまのため、工夫次第で自由な表現が可能です。簡単なものなら子どもと一緒に作れます。ぜひ、ペーパークラフトの花を作ってみてはいかがでしょうか。かわいい花が、心を優しく癒してくれるかもしれません。
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花束のカードは、持ち運びの際にかさばらないのがいいわね。画用紙を素材にして立体の花もできるの?