レインリリーの花が咲かないときの対処法
レインリリーは常緑性で、いつでも美しい葉をつけているのが特徴です。レインリリーの葉は、常に日光を浴びて光合成ができるため、栄養分を球根部分にどんどん蓄えていきます。そこに雨が降ると、水分を吸収して球根が肥大化し、いっせいに花を咲かせるのが魅力です。そのため、日光や水分が足りないと、レインリリーの花が咲かない場合があります。
対処法①日当たりのよい場所に置く
レインリリーは、日照時間が短いと上手に開花しない場合があります。屋外で管理している場合は、ほかの植物や建物の影になっていないか確認しましょう。鉢植えは、半日以上は日光の当たる場所へ移動させます。室内の場合は、たっぷりと日光の差し込む窓辺に置いて、株全体に太陽の光が当たるように管理してください。
対処法②温度を15℃以上に保つ
レインリリーの育成適温は15℃〜25℃です。暖かい環境を好み、気温が低いと花が咲きません。レインリリーの発芽温度は15℃以上のため、寒冷地の屋外で管理していると、開花が遅れる恐れがあるため注意しましょう。また、開花を長く楽しむには、球根の温度を20℃以上に保つ必要があります。
気温が低いと休眠状態に入る
レインリリーは、気温が低くなり球根が冷えると、休眠期に入るのが特徴です。温暖地の場合は問題ありませんが、寒冷地の場合は秋ごろから冷え込むため、球根が冷たくなって花が咲かなくなります。屋外で管理している場合は、気温が低くなってきたら室内に取り込むのがおすすめです。
対処法③球根を乾かさない
レインリリーは、半耐寒性の球根植物です。レインリリーの球根は、カラカラに乾いた状態を嫌うため、植え付け後は水切れを起こさないように管理しましょう。レインリリーを地植えで育てている場合でも、降雨だけでなく1週間に2回〜3回は水やりが必要です。レインリリーの球根は水を吸って肥大化するため、水が足りないと開花しません。
対処法④根をしっかりと張らす
レインリリーは、水切れを起こすと株が枯れ込んでくるのが特徴です。水分がたくさん吸収できるように根をしっかりと張らせ、水切れが起こらないように管理しましょう。地植えの場合は、用土をしっかりと耕してふかふかの状態にしておくと、根が張りやすくなります。鉢植えの場合は、小さな鉢で育てていると根詰まりを起こしやすいため、大きめの鉢を使用しましょう。
対処法⑤分球する
レインリリーを地植えで育てている場合でも、球根が込み入ってくるため植え替えが必要です。植え替えるときに、球根がたくさんついている部分を分球し、親球と子球に分けていきましょう。傷んだり弱ったりしている根を、しっかりと取り除いてから植え替えるのも重要なポイントです。分球すると花に栄養が行き渡りやすくなるため、レインリリーの開花を促します。
レインリリーの増やし方
レインリリーは「分球」と「株分け」の2つの方法で増やしていきましょう。どちらの方法も成功率が高く、初心者でも気軽に挑戦できます。レインリリーは乾燥に弱いため、すぐに水やりをするのがポイントです。
①分球
レインリリーの分球は3月〜4月が適期のため、植え替えで掘り起こしたときに同時に分球するのがおすすめです。レインリリーの球根が成長すると、親球にいくつかの子球がついて増えていきます。清潔なナイフを使用して、親球から子球を切り離すように分球していきましょう。
②株分け
レインリリーの株分けも、分球と同じ3月〜4月に行います。大きく成長した株を選び、根の部分を手でほぐして、簡単に分かれる部分で株分けしていきましょう。株分けしたあとは、完全に根付くまで水をたっぷりと与えて、水切れを起こさないように管理してください。
レインリリーを上手に咲かせよう
レインリリーは、雨が降ると白色やピンク色のかわいらしい花を次々と咲かせる球根植物です。分球すると、開花を促すだけでなく、レインリリーが簡単に増やせるのも魅力です。地植えや鉢植えなど自分好みの方法で育てて、レインリリーを上手に咲かせてみてください。
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出典:写真AC