チューベローズとは
チューベローズという植物を知っていますか?メキシコが原産の球根植物で、白いスイセンに似た花からは、甘くてフローラルのような香りがするのが特徴です。そんなチューベローズの香りの特徴や育て方、増やし方などについてご紹介します。
チューベローズの基本情報
科名 | キジカクシ科 |
属名 | ゲッカコウ属 |
別名 | 月下香(げっかこう) |
原産地 | メキシコ |
花の色 | 白色 |
開花時期 | 7月〜9月 |
チューベローズの特徴
チューベローズの開花時期は7月〜9月で、夏が旬の植物です。花が咲くと、甘くて濃厚な香りがするのが特徴で、夜になると匂いが強くなる性質をもっています。その魅力的な香りから、別名「月下香」とも呼ばれており、まさに「月の下で香る花」という咲き姿にぴったりですね。
チューベローズの名前の由来
チューベローズは、ラテン語で「膨らんでいるもの、球根の形」という意味合いをもち、チューベローズが球根から成長することに由来しているといわれています。また「ローズ」と名前に入っていますが、咲き姿も香りもバラとは全く関連ありません。
チューベローズの花言葉
チューベローズには「危険な関係」「危険な楽しみ」という花言葉がついています。チューベローズは、濃厚は甘さの効いた魅惑的な匂いのする植物です。また、夜に近付くと香りが強くなる性質から、艶やかで色っぽい花言葉がついたといわれています。
チューベローズの育て方
チューベローズは夏の暑さには強いですが、冬の寒さは苦手なため、気温が5℃以下になると枯れてしまう恐れがあります。また、冬場は球根の管理も必要な植物です。そんなチューベローズの管理のコツや、育て方などをご紹介します。
育て方①置き場所
チューベローズは日当たりを好む植物です。日当たりの悪い置き場所で育てると、花付きが悪くなったり、大きく育ちにくくなったりします。そのため、太陽の光をたくさん浴びて育てることが重要です。また、熱帯地が原産のため、直射日光を浴びても葉焼けの心配はありません。
球根は開花後に室内の置き場所へ
チューベローズは気温が5℃以下になると、枯れてしまう恐れがあるので注意が必要です。そのため開花が終わった10月頃には球根を掘り出して、日当たりのよい場所で乾燥させてから、室内の寒くなりすぎない置き場所で、球根を保管しておきましょう。
育て方②用土
チューベローズは、水はけと水もちのよさを両方兼ね備えた用土が適しています。市販の花草用の培養土を使用するか、赤玉土に腐葉土を混ぜたものを使用します。また、少量の推肥を加えるのがポイントです。赤玉土を多めにすると、水はけのよい土になります。
育て方③植え付け
チューベローズの植え付けは、4月〜5月が適しています。この時期は気温も暖かくなるので、球根の発育に向いている植え付け時期です。購入した球根や、掘り出して保管しておいた球根を、10cmほど間隔をあけて植え付けていきます。
育て方④植え替え
チューベローズの植え替えも、植え付けと同じ4月〜5月が適した時期です。前年に球根を掘り起こさなかった場合に、新しい場所へ植え替えを行います。しかし、球根を寒さに当ててしまっているため、植え替えをしても開花しないことが多いといわれています。
育て方⑤水やり
チューベローズは、水をたっぷりと与えて育てるのがポイントです。水切れを起こすとすぐに枯れ込んでしまうので、夏場は朝と夕方の2回、水やりをするようにしてください。土の表面をよく観察し、乾いてしまう前にたっぷりと水を与えると、きれいな花を咲かせることができます。
育て方⑥肥料
肥料は必ずしっかりと与えて育てるのがポイントです。肥料が足りないと株が弱ってしまい、枯れてしまう可能性が高くなります。そのため、6月と9月に緩効性化学肥料を株元に適量与えます。6月は花付きをよくするため、9月は球根にたっぷりと栄養を与えるためです。
チューベローズを枯らさずに管理するコツ
- 日当たりのよい場所で育てる
- 球根を寒さに当てない
- 水やりはたっぷりと行う
- 肥料は6月と9月に緩効性化学肥料を与える
ボタニ子
次のページでは、増やし方や病気と害虫、チューベローズの活用方法についてご紹介します。