芍薬の花言葉ってどんなの?怖い意味をもつ色もあるの?色別にご紹介!

芍薬の花言葉ってどんなの?怖い意味をもつ色もあるの?色別にご紹介!

美しい女性のたとえにも使われる芍薬(シャクヤク)の花は、色によってさまざまな花言葉を持ちます。芍薬の色ごとの花言葉について、くわしく解説していきましょう。とある花言葉は、ギリシャ神話の女神にちなんだちょっと怖いフレーズですよ。

記事の目次

  1. 1.芍薬(シャクヤク)の概要
  2. 2.芍薬の花言葉は怖い?
  3. 3.芍薬の花言葉(紫色以外)
  4. 4.芍薬の特徴
  5. 5.牡丹との違い
  6. 6.怖い花言葉のついた芍薬は一部だけ

芍薬の特徴

特徴①花のようす

出典:写真AC

芍薬は春~初夏が開花期です。草丈は60cm程度ですが、握りこぶしくらいの大きな花を咲かせます。一株でもゴージャスな、気品漂う美しい花です。一重咲きや八重咲きなどの花形があり、ピンクや白、紫など、カラーバリエーションも豊富です。流通量は多くないものの、青色や黄色の花を咲かせる品種も登場しました。夕方になると花を閉じ、また翌朝に花を開く「傾性運動」という性質があります。

特徴②やわらかな香りも人気

出典:写真AC

芍薬は花姿だけでなく、香りも人気のある花です。バラの花に似たやわらかな香りで、香水やアロマオイルのほか、ボディミルクや入浴剤などの香料としても使われます。バラの香りに比べると、甘さは少し控えめです。透明感やさわやかさ、上品さも感じられる香りは、性別や年代を問わず親しまれますよ。「花束やアレンジメントを贈るのははずかしい…」という方は、こういった雑貨をプレゼントするのもおすすめです。

特徴③おおまかな品種は2種類

出典:写真AC

芍薬は大きく分けて、日本生まれの「和芍薬」と、ヨーロッパで品種改良された「洋芍薬」の2種類に分類されます。和芍薬はジャパニーズタイプとも呼ばれ、一重咲きや翁咲きなどのシンプルな花姿が特徴です。生花店での流通は少なく、主に生け花で使われます。一方の洋芍薬は、「手まり咲き」や「バラ咲き」など、花びらの枚数が多い品種です。アレンジメントや花束に使われているのは、ほとんどが洋芍薬ですよ。

ボタニ子

ボタニ子

「翁咲き」とは、雄しべが花弁化したものです。八重咲きに比べると花の開き具合が控えめなことが特徴だよ。

和芍薬と洋芍薬の代表的な品種

  • 和芍薬:ヤマシャクヤク、富士など
  • 洋芍薬:コーラルチャーム、サラベルナール、かぐや姫、ソルベットなど

牡丹との違い

出典:写真AC

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とは美しい女性を花にたとえた有名な言葉ですが、こうして並べられるように芍薬と牡丹(ボタン)はとてもよく似ています。芍薬と牡丹が同じボタン科の植物であることが、同じような花が咲く理由ですよ。見分けるポイントを覚えておいて、さらりと披露できると格好よいですね。

違い①葉の形

葉の形は非常にわかりやすい見分け方のポイントです。芍薬の葉はつやつやとしていて厚く、全体的に丸みを帯びています。一方の牡丹は葉に光沢がありません。葉の先にギザギザとした切れ込みがあるのも特徴です。また、芍薬の茎は緑色で、牡丹の茎(正確には枝)は薄茶色をしています。

違い②つぼみのようす

出典:写真AC

芍薬のつぼみはふっくらと丸い形をしていますが、牡丹のつぼみは先端がツンととがっています。こちらも見分けがしやすいポイントですね。開花期直前の3月~4月ごろに花を見かけたときは、大きくなったつぼみの形に着目してみましょう。ちなみに芍薬と牡丹を交配させた「ハイブリッドシャクヤク」はつぼみの先端がとがっています。芍薬よりも牡丹の性質を、やや強めに引き継いだ形状ですね。

違い③香りの強さや印象

品種によって強弱はありますが、芍薬は一般的に、バラのような甘くてさわやかな香りがします。牡丹は芍薬に比べると香りが控えめなものが多く、顔を近づけてもわからない場合もありますよ。「芍薬と牡丹のどっちかな?」と迷ったときには、香りがするかどうか確かめてみるのもいいでしょう。

違い④開花時期

一般的に、牡丹は4月~5月に開花を迎えます。芍薬はそれに少し遅れて、5月~6月が開花期です。花を見かけた時期によっても、牡丹か芍薬か区別できますね。また牡丹には冬に開花する寒牡丹(冬牡丹)もあるため、冬に花が咲いている場合は牡丹と判断していいでしょう。

違い⑤分類と花姿

出典:写真AC

芍薬は草花、牡丹は花木と、園芸分類上も違いがあります。芍薬は茎が枝分かれせず、まっすぐ立ち上がるように伸びていきます。対して牡丹は茎が枝分かれし、横ばいに広がっていくのが特徴です。「立てば芍薬~」の慣用句で立ち姿のたとえに芍薬、座った姿のたとえに牡丹が使われているのも、こうした花姿が理由ですよ。

芍薬と牡丹の見分け方

  • 葉が丸くつやつやしていれば芍薬、ギザギザしていれば牡丹
  • 芍薬のつぼみは丸く、牡丹のつぼみはとがっている
  • 芍薬はバラのような香りがするが、牡丹はあまり香りが強くない
  • 牡丹は4月~5月、芍薬は5月~6月に開花する
  • 芍薬は草花、牡丹は花木

怖い花言葉のついた芍薬は一部だけ

出典:写真AC

世界中の国々で愛されている芍薬は、気品漂う花姿が魅力的な花です。甘い香りを持つことから、ヨーロッパでは「5月のバラ」という名前でも呼ばれます。日本でも世界三大美女のひとり・小野小町(おののこまち)が愛した花として逸話が残されていますよ。花言葉は怖い印象のものもありますが、ほとんどが「はにかみ」「満ち足りた心」などのいじらしいフレーズです。メッセージカードを添えて、大切な人に贈ってみませんか。

おもち
ライター

おもち

幼少期、母とふたりでつくった小さな花壇が宝物でした。季節の移り変わりを色とりどりの花で知るのがとても好きです。

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