そんな十二の巻の花言葉は「小さな愛」です。このように滅多に咲くことのない十二の巻の花が、目立たないように小さく花を咲かせることから、つけられた花言葉なのかもしれません。
十二の巻の増やし方
十二の巻の増やし方は一般的に株分けで増やします。挿し木をして増やす方法もありますが、挿し木をする場合は根元からきれいに葉をはがす必要があり、挿し木から発根、生育までに時間がとてもかかります。株分けは「剪定」の意味合いもあります。株が密集すると虫がついたり、蒸れて根腐れや軟腐病になり枯れる原因になるのでのでぜひ行いましょう。
株分けの方法
増やし方の一般的なやり方である「株分け」のタイミングは、1~2年たったころです。時期は生育期の春(3月~5月)と秋(9月~10月)です。
- 植え替え用の鉢と新しい土を準備します。
- 鉢から十二の巻を抜いたら古い土は全部落とし、白い根っこを残し、茶色い古い根も落とします。
- 親株の脇に出ている子株を手で根を残しながら離し株分けをします。
- 株分けした株を新しい土を入れた鉢に植えていきます。
挿し木(葉挿し)の方法
増やし方としてはやや難しい「挿し木(葉挿し)」のタイミングは株分けと同じ時期です。
- 株の下のほうの大きい葉を根元から丁寧に付け根から剥がしとります。発根させるには大事な工程です。
- 剥がした葉を数日から一週間かけて乾燥させます。
- 1ヶ月くらいすると発根し始め1cm程出てきたら、根付け用の鉢に土を用意し根の出た葉を挿します。
- そのあとは通常の管理をしていきます。
多肉植物の剪定
十二の巻に関しては茎がなく生育がゆっくりなので、葉と葉の間隔が空いて間延びする「徒長」はあまりみられません。密集したり鉢に合わない大きさになったら、植え替えしたり剪定のため株分けします。
十二の巻の休眠期
夏と冬は十二の巻の休眠期にあたります。夏の越し方と冬の越し方に注意をして育てましょう。
夏越しの方法
真夏の日差しは大敵です。遮光し日陰のような場所で管理します。日当たりが強すぎると葉が赤褐色になります。そうなった時は日陰の場所で管理し、緑色に戻るまで様子を見ます。更に風通しを良くし、水をやるときはジョウロで土の表面が湿る程度に与えます。よく「水不足」なのかな?と勘違いし水やりをし過ぎる人がいて、悪くしてしまうことがあるので注意しましょう。
冬越しの方法
耐寒については0度までは耐えることができますが、弱る可能性がありますので、5度以下にならない場所で管理をしましょう。根腐れの原因になるので、冬の水やりは基本断水か土の表面が湿る程度にします。霧吹きを使って昼間の暖かい時間帯かつ、1か月に1度の頻度でいいでしょう。外で育ててる場合は室内に入れるか防寒が必要です。
屋内で育てる時の注意
冷暖房の風が直接かからないように注意してください。自然な乾燥には強い十二の巻ですが、冷暖房による室内が乾燥では弱って枯れることがあります。もし葉がしおれてきたら霧吹きで、湿らす程度に土や葉の表面にかけてあげください。
十二の巻の花
十二の巻は、基本的に花は咲きません。不明なことが多く条件が重なった時、稀にすっと伸びた細い茎の上に小さな花を咲かせることがあります。花の形はユリのようで大きさは1cm程の小さな花です。色は白や薄いピンク色です。花の茎は30~50cm、その間に5~8輪の花を咲かせます。
花言葉
寄せ植えで楽しむ
インテリアとしても人気の多肉植物は、株分けをしたら他の多肉植物や観葉植物と寄せ植えをして楽しんでみるのはいかがでしょうか?小さいサボテンや軟葉系ハオルチアとの組み合わせなど、株分けする前に用意をしておくといいですね。雑貨屋さんにも可愛らしい容器はありますが、手持ちのカップや空き缶などに寄せ植えすることもできます。
寄せ植えのやりかた
多肉植物は生育期や休眠期が季節によって違い、夏型と冬型、春秋型の3タイプがあります。メインとする多肉の生長サイクルに合わせて多肉植物を選ぶのがコツです。十二の巻の育て方に近い多肉やサボテンがおすすめです。
種類 | 特徴 | 日当たり | 耐寒 | 耐暑 |
ハオルチア (軟葉系) |
育てやすさと、個性豊かな 種類が多く特に人気です。 |
△ | 弱い~ やや弱い |
普通~ やや弱い |
クラッスラ | 春には小さな白い花を咲かせます。 「雪の妖精」とも呼ばれます。 |
△ | やや弱い | 普通 |
エケベリア | 紅葉したり、きれいな花を 咲かせます。 |
〇 | 普通 | 強い~ やや弱い |
パキフィツム | 丸く肉厚の葉に薄ピンク、 紫などがあり人気です。 |
〇 | やや弱い | やや弱い |
セダム | 日本でも「マンネングサ」と 呼ばれ生息しています。 |
△ | 強い~ やや弱い |
強い~ やや弱い |
共通していることは高温多湿、直射日光が苦手で、風通しの良い屋内で育てるところです。水やりの方法は十二の巻と同じです。
水栽培で楽しむ
株分けして小さかった株は水栽培で育ててみてはいかがでしょうか?インスタ映えするので他の多肉でも多くみられます。簡単な方法として、ペットボトルやドーム型の蓋が付いたプラスチックのフラッペ容器などを使います。
ペットボトルを使った水栽培のやりかた
それではやり方の手順を紹介します。
- 株分けした株の根元は、細かい根をカットしてしておきます。
- ペットボトルは、飲み口から5cm下あたりでカットします。
- 飲み口を逆さにして根元をさします。
- 希釈目安に従って水に液体肥料を入れ、切り取って残った部分のペットボトルにいれます。
- 3.の株を水の入った方にセットします。
- 水換えは週に1度はしてください。カビの原因になります。
- 夏場は水がぬるくならないように、冬場は水が凍ってしまわぬように要注意です。
まとめ
- 乾燥を好み、強い日差しを嫌います。
- 水不足よりも水やりのしすぎに気をつけましょう。
- 株分けをして楽しみ方を広げましょう。
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出典:写真AC