グリーンネックレスとは
グリーンネックレスはその名のとおり、パールが連なったネックレスのようなかわいらしい見た目の植物です。南アフリカ原産のキク科のセネシオ属(セネキオ)の多肉植物で、「緑の鈴」とも呼ばれインテリアグリーンとしても親しまれていますね。園芸店やホームセンターで春と秋に多く出回るポット苗は、粒のぷっくりと膨らんだ色の濃い株を選びましょう。
人気の多肉植物のひとつ
グリーンネックレスは春秋型の多肉植物です。「春秋型」というのは、夏と冬は休眠して春と秋に成長し・開花する多肉植物の生育タイプを意味しています。春秋型の多肉植物は、ユニークな形のクラッスラや優しい色合いのパキフィツム、ロゼット咲きの花のようなエケベリアや育てやすく庭植えもできるセダム類など、種類が豊富です。
グリーンネックレスの魅力
グリーンネックレスの魅力は、何といってもコロコロした見た目のかわいさと、横にはわせたり下に垂らしたりして育てられるアレンジのしやすさです。春秋型の多肉植物で寄せ植え作りも楽しめます。SNSでは「#グリネ」で検索すると、グリーンネックレスに関する画像やツイートがたくさん掲載されていますよ。
詳しい育て方については、こちらの記事をどうぞ!
グリーンネックレスの品種と特徴【9選】
「〇〇ネックレス」と呼ばれるグリーンネックレスの仲間、新しい種類も含めて最大9品種を紹介しましょう。名称・和名と品種ごとの特徴や育て方のコツも解説します。人気の高いグリーンネックレスは、これからも種類が増えそうな注目の多肉植物ですね。
①グリーンネックレス・緑の鈴
室内向けの観葉植物としても人気の高い、もっともポピュラーなグリーンネックレスです。植え付けや植え替えは、春4〜5月と秋9〜10月の成長期の始めごろに行いましょう。サボテン・多肉植物用や観葉植物の用土を使い、初めての場合は素焼き鉢(テラコッタ)を使うと失敗が少なく育てられます。寄せ植え作りもおすすめです。
②斑入りグリーンネックレス・緑の鈴錦
グリーンにアイボリーの模様が入る、斑入りのグリーンネックレスです。真夏以外は明るい場所に置いて、きれいな色合いを保ちましょう。特に春と秋の成長期には日当たりのよい場所で、回数を控えてメリハリのある水やりで、粒の大きさや間隔がぎゅっと詰まった見応えのある株になりますよ。
③三日月ネックレス・弦月(げんげつ)
グリーンの三日月型をした品種が、三日月ネックレスです。柿の種のような反りのある形をしていて、バナナネックレスとも呼ばれます。花色はグリーンネックレスと同じく白で、開花時期は秋です。株の成長を優先させたいときは、春と秋に肥料を与えて、花を咲かせる前につぼみを摘んでしまうとよいでしょう。
④ピーチネックレス
グリーンネックレスとの見分け方は、葉の形に注目することです。桃のようにツンと尖がった形が特徴で、やや葉っぱ(粒)のサイズが大きめなのがピーチネックレスです。葉が密集しすぎると水やりの後に水が溜まって、蒸れたり傷んだりする原因になります。特に夏の休眠期前には風通しがよくなるように、株全体を整えておきましょう。
⑤アーモンドネックレス・京童子
アーモンドネックレスは、ラグビーボールのような形が特徴のグリーンネックレスの仲間です。よく見ると葉の表面にうっすらと筋状の模様が入っています。茎が太くなるタイプで休眠期に乾燥すると折れやすくなるため、ハンギングで長く垂らすのには向いていません。休眠中の夏越しは、風通しのよい半日陰や明るい日陰に置きましょう。
⑥エンジェルティアーズ錦・大弦月城錦
アーモンドネックレスの改良品種が、エンジェルティアーズと呼ばれる比較的新しい種類のグリーンネックレスです。葉が若いうちは、薄いグリーンの模様がうっすらと入っています。冬越しの温度管理は、デリケートな斑入りの品種は5℃まで、それ以外は2℃までです。室内に取り込む場合は、数日かけて慣らしましょう。
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出典:Unsplash