ピエールドゥロンサールの害虫
テッポウムシ(ゴマダラカミキリ)
初夏に成虫が飛来してきて産卵します。バラを枯らしてしまう最悪の害虫です。幼虫が地面に近い茎や根をを食害、または成虫が枝の上の方をかじり産卵し、幼虫が茎の中を通り根元まで下りて根を食いつくしバラを枯らせてしまいます。根元に木屑を見つけたら必ずテッポウムシ(ゴマダラカミキリ)の幼虫が根を食い荒らしています。対策:園芸用キンチョールE(エアゾール剤)を木屑に出ている穴から注入。
コガネムシ
5月から10月頃まで開花時期に、成虫が花の中にもぐり、花びら、おしべなど食害する害虫です。ハナモグリとも呼ばれています。幼虫は地中で根を食べ、鉢の中が幼虫でいっぱいになると葉を落とし成長が止まります。成虫を見つけたら手で捕殺します。対策:土中の幼虫にはオルトランをまきます。
アブラムシ
小さな緑の虫が葉の先端、新芽、蕾の樹液を吸います。繁殖力が強くあっという間に増えます。年中発生します。特に多いのは早春から夏と秋です。対策:オルトラン粒剤、スミチオンの乳剤(1000倍)を散布。
チュウレンジバチ
成虫は胴体がオレンジの1,5㎝くらいの蜂です。8月から9月に飛来してきて、柔らかい新しい枝の皮に5cmくらいの傷をつけ産卵し、たくさんの幼虫が生まれ葉を食いあらします。対策:手で捕殺します。
バラシロカイガラムシ
8月、9月頃に古い枝に白い綿のような虫がつきます。排泄物によって葉が黒くなるスス病になります。見つけたら歯ブラシで落とします。対策:幼虫には、アクテリック乳剤(1000倍液)。冬ににボルン(エアゾール剤)を散布。
ヨトウガ
春から夏にかけて夜間に現れ新芽や花を食べます。対策:カルホスの1000倍液、スミチオンを散布。
ハダニ類
春の初めから発生します。高温で乾燥した時期に葉の裏側に非常を小さいクモが食害し、落葉します。対策:手で捕殺。ダニ太郎(1000倍液)を葉裏に散布。
ピエールドゥロンサールの病気
黒点病
春から梅雨にかけて発生するバラがもっともかかりやすい病気です。葉に黒いシミができやがて落葉します。対策:雨の前に、STダコニール1000(1000倍液)、サルバトーレME(3000倍液)、根元をマルチングするのも効果があります。
灰色カビ病
梅雨時、秋の雨の時期に花の表面にカビが発生し花が腐ります。対策:花がらはこまめに摘み取る。STダコニール1000(1000倍液)ベンレート水和剤(2000倍)、を開花の前に散布します。
ベト病
湿気の多い6月、秋の雨の時期に新芽が日に焼けたようになり葉が落ちます。風通しの良い場所を選んで植え付けましょう。対策:リドミルの水和剤、粒剤を散布。
ガンシュ病
株を撤去しなくてなならなくなる深刻な病気です。白いコブが根元にでき、徐々に大きくなって茶色から黒っぽくなり、枯れてしまいます。枝全体がガンシュにかかる場合もあります。対策:ガンシュを取り除いても再発しますので株を抜いて処分しましょう。
うどん粉病
気温が上昇するころに新芽が粉をかけたように白くなりその後葉は成長せずに縮みます。つぼみやシュートもかかりやすいです。対策:早い段階で、サプロール乳剤(1000倍液)、STダコニール1000(1000倍液)、サルバトーレME(3000倍液)を散布。
ピエールドゥロンサールの栽培日記
ピエールドゥロンサールを実際に育ててみます
ピエールドゥロンサールの苗選び
バラ苗 ピエールドゥロンサール 国産大苗6号スリット鉢 つるバラ(CL) 返り咲き 複色系
- 枝が堅く、太く充実しているもの。細い枝が3本の苗より、太い枝が2本の苗の方を選びましょう。
- 根元が太く重さのあるもの。
- 裸苗の場合は根を見ることができます。根が長く量の多いものを選びましょう。
新芽が見えました
ピエールドゥロンサールのまとめ
ピエールドゥロンサールは栽培の難しいバラではありません。適した場所と風通し、肥料と水やりをしっかり行えば春にはたくさんの花を咲かせてくれます。2年目からは返り咲きもよくします。虫にも比較的強いです。是非この素敵なお花を上手に育ててみてください。(2019年9月時点で現在更新中です。)
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出典:写真AC