とうもろこしのプランター栽培!ベランダでの簡単な家庭菜園のコツ!

とうもろこしのプランター栽培!ベランダでの簡単な家庭菜園のコツ!

地植えの栽培が多いとうもろこしは、実は家庭のプランターで栽培できます。プランター栽培なら、栽培初心者にもチャレンジしやすいでしょう。この記事では、とうもろこしのプランター栽培について解説します。ベランダの家庭菜園で収穫したとうもろこしを味わってみましょう。

記事の目次

  1. 1.とうもろこしのプランター栽培【栽培スケジュール】
  2. 2.とうもろこしのプランター栽培【準備】
  3. 3.とうもろこしのプランター栽培【種まき~植え付け】
  4. 4.とうもろこしのプランター栽培【管理方法】
  5. 5.とうもろこしのプランター栽培【授粉~収穫】
  6. 6.プランター栽培で新鮮なとうもろこしを味わおう

とうもろこしのプランター栽培【種まき~植え付け】

種まき

Photo byBergadder

4月下旬~5月上旬、気温が25~30℃くらいになったら種をまきましょう。深さ2cmくらいの穴に、20~30cmの間隔をあけて3粒ほどの種を重ならないように植え、土をかぶせます。とうもろこしは人工授粉をしなければならないため、1つのプランターに2箇所は種まきをしたほうがよいですね。早ければ1週間~10日ほどで芽が出ます。

ボタニ子

ボタニ子

種まき後は土が乾かないように水を与えてね。

植え付け

Photo bybobitexshop

家庭菜園初心者の方は、育苗用ポットに種まきして苗を育ててからプランターに植え付けるのが、管理しやすくおすすめです。9cmほどのポットに3粒の種を重ならないように、1cmほどの深さの穴に植えます。人工授粉のために2~3個のポットを用意してください。本葉が3~4枚ほどに成長したら、ポットの深さよりも長く穴を掘り植え付けます。土を被せて上から軽く押さえ、根と密着させます。

とうもろこしのプランター栽培【管理方法】

Photo bymusic4life

水やり

直播き、育苗ポットとも種まき後に、たっぷりと水やりをします。とうもろこしは乾燥に弱いことから、発芽後も欠かさず水やりしましょう。土の表面が乾燥してきたときが水やりのタイミングです。水を切らすと先端に実がならなかったり、実が太らなかったりします。特に雄穂は開花後に水切れが起きやすいため、注意が必要です。

間引き

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種を直播きをした場合は、草丈が10~15cm、本葉が1、2枚になる5月上旬~中旬ごろに、1回目の間引きをします。茎が太く、濃い緑色をした芽を残しましょう。芽を根元からカットすることで、育ちのよい芽を一緒に抜いてしまう心配がなくなります。2回目の間引きは草丈が30cm、本葉が4、5枚になる5月中旬~下旬ごろです。育苗ポットで育てる場合も同様です。

肥料

出典:写真AC

とうもろこしは肥料食いといわれるほど肥料がたくさん必要です。実を大きく太らせるために、合計5回は追肥をします。1回目~5回目まで追肥をするタイミングを見逃さないようによく観察しましょう。追肥には、液体肥料や粒状肥料がおすすめです。液体肥料は水やりの代わりに使えます。粒状肥料は株元に円を描くようにまいた後、土に混ぜ込みます。

ボタニ子

ボタニ子

株に直に与えないように周りにまいてね。土に近い葉が枯れだしたら、肥料が足りないサインだよ。

追肥のタイミング

  • 1回目:2回目の間引きと同じタイミング
  • 2回目:高さが30cmほどになる5月下旬から6月上旬
  • 3回目:先端に雄穂がついたころ
  • 4回目:株元に雌穂のヒゲが見えてきたころ
  • 5回目:実を大きく太く育てるころ

支柱立て

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とうもろこしの高さが30cmを超えたら支柱を立てましょう。ビニールや麻の柔らかいヒモで茎と支柱を結びます。支柱は1m以下の高さのものを使用して倒伏対策をしてください。とうもろこしは背丈が最大で2mになるため、マンションのベランダなど風が強く当たる場所や台風で強い風が吹くときは倒れてしまうことがあります。風が強いときはオーニングやすだれで風除けするのもおすすめです。

害虫・鳥対策

とうもろこしにとって最大の害虫はアワノメイガで、ほかにはオオタバコガやカメムシ、アブラムシがよく集まります。実や茎の中に入り込んで食い荒らしたり、実の汁を吸って変色させたりします。有効な害虫対策は、雄穂が発生する時期に殺虫剤を散布して駆除することです。また、受粉が終わったら雄穂は刈り取って、内部への侵入を防ぐのも大切です。

Photo byfrancok35

また、完熟の時期を狙ってカラスや鳩が食べにきます。地面と平行になるように実の高さに合わせて、防鳥糸やテグスを張って対策しましょう。また、実一つひとつに網をかぶせて食べられないようにする対策なら、手間がかかるものの確実に防除できます。

病気対策

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とうもろこしがかかりやすい病気は、「すす病」「ごま葉枯病」などです。すす病は葉に白い病斑が現れ、進行すると大きさが10cmにもなります。ごま葉枯病は葉に黄褐色の小さな斑点が現れ、多発すると株全体が枯れてしまいます。どちらも主にカビが原因の病気で多湿で起こる場合が多いため、水はけをよくして防ぎましょう。
 

とうもろこしのプランター栽培【授粉~収穫】

Photo byCapri23auto

人工授粉

プランター栽培ではとうもろこしの株数が限られてしまうため、自然授粉がしにくくなってしまいます。そこで人工授粉で確実に授粉させましょう。株の先端にできる雄穂を切り取り、雌穂のヒゲにまんべんなく擦り付けてください。このときしっかり受粉させないと実が上手く生えず、歯抜け状態のとうもろこしができてしまう可能性が高まります。

ボタニ子

ボタニ子

まんべんなく実がつくようにしっかりと人工授粉してね。

収穫

Photo byAhaaRuchi

受粉後、とうもろこしは3週間ほどで収穫できる大きさに成長します。とうもろこしは一番上についた雌穂を収穫します。それまでに余計な脇芽は取ってしまいましょう。これらはヤングコーンとしてサラダや炒め物などでおいしく食べられます。雌穂のヒゲが茶色く枯れて実が少し倒れてきたら、収穫時期のサインです。とうもろこしを逆手に持って実を横に倒すように収穫します。

プランター栽培で新鮮なとうもろこしを味わおう

Photo byJillWellington

とうもろこしは、食卓の主役にも脇役にもなり料理に役立ちます。コツを押さえれば、プランターで栽培できるのも魅力です。ぜひ家庭菜園で育てた採れたての新鮮で甘いとうもろこしを味わってみてください。

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柳澤 雪
ライター

柳澤 雪

花を見ると見つめちゃいます👀 いつかは、花に関わる何かがしたい!

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