お米の歴史
日本でのお米の歴史は古く、縄文時代にまでさかのぼります。中国から九州地方へ伝承されたといわれている米作りは、やがて全国に広がり多くの人がお米を主食として味わうようになりました。日本でこれほどまでに米作りが盛んになった理由は、日本を含めたアジア諸国特有の降水量や天候が米作りに適していたためです。
銘柄米の基準
銘柄米とは、特定の品種・産地を指定し商品化した米のことです。味はもちろん、粒の形や透明感などの美しい見た目も、ほかの品種より優れていることが銘柄米に選ばれる基準になります。例えば、「コシヒカリ」「ササニシキ」は日本の銘柄米の代表格です。
銘柄米の産地とは?
銘柄米の産地とは、開発した地域のことです。お米はさまざまな産地で作付けと出荷されています。例えば「あきたこまち」は秋田を代表するブランド米で「あきた」と名前がついていますが、ほかの産地でも作られています。また、魚沼産コシヒカリといえばお米の最高峰として知られていますが、コシヒカリ自体もたくさんの産地で作付けされているのです。
新潟県の人気銘柄米4選
新潟県は日本でも有数のお米の産地として知られ、たくさんのおいしいブランド米が作られています。春から夏にかけて平均して天気がよく、雨も適度に降ることから米栽培に適しています。また周囲を山々に囲まれ、お米栽培には欠かせないおいしい水と、栄養をしっかりと蓄えた土が豊富にあることも米栽培に向いている点です。
①ミルキークイーン
ミルキークイーンは、主に新潟県や茨城県を産地とするブランド米です。粘りが強く、もちもちとした食感が特徴で、冷めてもおいしく固くなりにくいことから人気があります。粘りが強いということは水分量が多いことを意味します。1割弱水を減らして炊くと、水っぽくなり過ぎません。
粘り | 強い |
食感 | もちもち |
香り/甘み | 甘くふんわり/強い甘み |
おすすめの料理 | おにぎり/弁当 |
②こしいぶき
こしいぶきは、しっかりとした食感が特徴のお米です。もちもちとした粘りがあるお米とは異なり、一粒一粒がしっかりと立つほどで、口の中でほろっとほどける感覚が人気です。さらりとした食感のお米は甘みが少ないといわれますが、こしいぶきは甘みや香りはそのままに、さっぱりと食べられます。通常通りの水加減でもおいしく炊けますが、やや多くしてもっちり感を楽しむのもおすすめです。
粘り | 弱い |
食感 | 一粒一粒しっかり |
香り/甘み | 共にさっぱりとした香りと甘み |
おすすめの料理 | 炒飯/丼物/お茶漬け |
③キヌヒカリ
キヌヒカリは、名前のとおり炊きあがりの美しい輝きが特徴のお米です。コシヒカリに似たほどよい粘りと、口の中でほろっとほどける口当たりや、やや小ぶりの粒も特徴で、年齢問わず人気があります。やや水分量が多いお米のため、炊く際にはべちゃべちゃにならないように水加減に注意しましょう。
粘り | ほどよい粘り |
食感 | さらっとしているがほどよいもちもち感もある |
香り/甘み | ほどよく甘くやわらかい香り/ほんのり甘い |
おすすめの料理 | 寿司/和食/丼物/炒飯 |
④魚沼産コシヒカリ
魚沼産コシヒカリは、国内最高峰と称されるお米です。魚沼は米作りに欠かせない水、寒暖差がある気候、豊かな土壌が揃っています。土壌はやや痩せた土地が向くとされ、倒伏しやすいコシヒカリにとっては生育過剰を抑制してくれる役割も持ちます。また長年の厳しい品質管理は、魚沼産コシヒカリのおいしさが保たれている秘訣です。水分量が多いため、1割ほど水を減らして炊くのをおすすめします。
粘り | 強い |
食感 | もちもち |
香り/甘み | 共に強い |
おすすめの料理 | 肉料理/おにぎり/お弁当 |
秋田県の人気銘柄米2選
秋田県は、新潟県と同じく日本有数のお米の産地として知られ、たくさんの品種のブランド米が作られています。県内の米代川や雄物川、子吉川の3つの川の流れにより、養分たっぷりの雪解け水が山々から田畑へ注がれ、おいしいお米を育みます。
①あきたこまち
あきたこまちは、秋田県を代表するブランド米です。あきたこまちの名前は、秋田県を古里にもつ小野小町に因んでつけられました。同県が独自に開発しましたが、現在では東北から九州地方でも栽培されています。炊きたての美しいつやと、粘りや食感、香り強すぎない味などバランスがよいお米として人気があります。水分量もバランスがよいため、炊く際はしっかり計量し水の増減にも注意しましょう。
粘り | やや強い |
食感 | 一粒一粒しっかり弾力がある |
香り/甘み | やわらかい香り/ほんのりとした甘み |
おすすめの料理 | 和食/おにぎり/弁当 |
②ゆめおばこ
ゆめおばこは、粒の大きさが特徴のお米です。存在感満点の粘りともっちりとした弾力を兼ね備え、人気があります。口の中にいれると、ふっくらとしたやさしい食感とほんのりとした甘さが広がります。ほどよくさっぱりとした味わいから、おかずとの相性もよく和食におすすめです。水分がやや多いお米のため、炊く際には水の入れ過ぎに注意しましょう。
粘り | 強い |
食感 | もちもちとしたほどよい弾力 |
香り/甘み | やさしい香り/やわらかい甘み |
おすすめの料理 | 和食 |