庭の雑草対策に役立つ道具や機械
駆除する雑草の種類や駆除の方法によりさまざまな道具や機械を使い分けるのがポイントです。雑草の駆除に役に立つ道具や機械を紹介します。
除草に役立つ道具
軍手や皮手袋
手袋は大切です。雑草の中には毒のある植物もあるので、皮膚の弱い人はかぶれることがあります。草取りのときは、素手では触らずに、必ず手袋を使いましょう。とげのある雑草のある場合は皮手袋があると便利です。ビニールやゴム製品は蒸れてしまうので草取り作業にはあまりおすすめできません。
小鎌
小鎌は根をほぐして抜き取ったり、アスファルトの割れ目やコンクリートと土の隙間にに生えている雑草をかき取るのに便利です。短く持って葉先に力が入るように使うとよいでしょう。
中鎌
中鎌は、雑草の根を掘ったりするというよりは、草の根っこから上を刈り取るという使い方をします。長めに持って、手首で、横方向に振るように草を刈るのがコツです。成長したイネ科の草には、ノコギリ刃になっているタイプがよいでしょう。刃がステンレス製になっている製品は手入れがあまり必要ないのでおすすめです。
大鎌
大鎌は柄を長くした鎌です。刈り払い機が普及する前は、農業や林業でも広く使われていました。広い面積を刈るのに適しています。中鎌と同じように横に振って草を刈ります。刈りにくい草の場合は、根本に引っ掛けるようにして刈るのがコツです。
ジョレン
ジョレンは畑の通路や花壇など、狭い場所で、土の表面を削りとるようにして雑草を取る道具で、根があまり張っていない雑草の除草におすすめです。土の表面を削ったり動かすことで、雑草の発芽を防止して、草が生えなくなる効果もあります。立って作業ができるので、あまり腰やひざを痛めません。
除草に役立つ機械
刈り払い機
刈り払い機は肩に掛けて使うエンジン式の草刈り機です。鎌などの草刈りより早いスピードで刈ることができます。4~6kg程度の重さがあり、長時間使っていると体に負担がかるので、時々、休憩をとりましょう。また、小石などが飛んでくることがあるので、ヘルメットやゴーグルなどの防具を着用し、石が家の窓などに飛んでいくのを防止するため、板を張るなどの対策も大切です。
自走式草刈り機
広い面積に庭を手入れする場合は、刈り刃と車輪をエンジンなどで駆動する自走式タイプの草刈り機がとても便利です。4輪駆動のものをハンドルでゴーカートのように運転するものや、手押しタイプのものもあります。高価ですが、かなり広い庭でも、楽に速く庭の手入れができるので、おすすめです。
機械は電動式とエンジン式のどちらがいいのか?
刈り払い機や草刈り機もエンジン式と電動式の物があります。エンジン式は重いですが、パワーがあり、連続して動かせる時間が長いのが長所です。電動式は、エンジン式よりも軽く、手入れも簡単なのが長所ですが、パワーが弱く、連続して運転できる時間が短いので、広い庭の作業に向きません。庭の広さや刈り取る雑草によって選ぶとよいでしょう。
ボタ爺
庭の広さや雑草の種類によって、道具や機械を使い分けるのじゃ。
庭の雑草を活かす方法
雑草を予防したり、駆除をしたりして、雑草があまり生えない庭することも大切ですが、雑草をうまく利用していくことも対策の1つです。庭の雑草を活かす方法を紹介します。
堆肥にして使う
刈り取った雑草は、そのままでも分解されて堆肥になります。分解されるまでの間にナメクジなどが増えるのを防止するため、コンポスト容器などに集めて堆肥化させるのがおすすめです。長い草は15cmくらいにカットして、草と土を交互に積んでいきます。特別な手入れは必要なく、半年くらいで形がなくなったら完成です。花壇や菜園で利用できます。
グラウンドカバーにする
短く刈り取って芝の代わりにする
手入れが大変な芝よりも強い雑草をグラウンドカバーにするのはいかがでしょうか。雨の少ないオーストラリアやアメリカ西海岸ではよく見かける方法です。だんだんと草丈の短い雑草しか生えなくなってきます。広い庭では機械を使うなど、負担のないやり方で手入れをしましょう。
マルチングの材料にする
刈草を敷いて、野菜のマルチングの材料にします。地面の温度が急に変化するのを防止したり、保湿されます。また微生物が増えて土がだんだんとよくなるので、健康で美味しい作物を育てることができます。
好きな雑草を残す
好きな雑草を残して観賞や観察をするのもおすすめです。例えば、ナガミヒナゲシやイヌタデなどは花がかわいいですし、ギシギシはたくさんの昆虫がやって来て、楽しませてくれます。好みの草があったら、名前を調べて、観賞や観察楽しんでみるのもいいですね。
つる植物を楽しむ
つる性植物をぼうぼうにならないようにしてにフェンスに這わし、壁などの緑化として楽しむこともできます。マルバルコウなどの花がかわいい植物も多く、を鑑賞用としても楽しむのもおすすめです。刈り取って枯れたつるが乾燥して木のようになるものもあるので、クリスマスにリースの材料として使うのもいいですね。
まとめ
広い庭などは雑草が増えてきて大変というイメージがあるかもしれません。しかし、雑草の特徴をよく知って、予防対策をとれば、雑草を生えなくしたり、たくさん茂ってしまうのを防止することができます。雑草は庭に適応している植物ですので、ちょうどよい付き合い方や活かすことができれば、庭の手入れがもっともっと楽しくなりそうですね。
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出典:筆者撮影