ツルボの種類
ツルボは「ツルボ属」だけでなく「シラー属」にも分類されます。シラー属は「オオツルボ属」とも呼ばれ、ツルボの種類の中でもやや大きめの品種をさす属名です。ツルボには、そんな大きめの品種や海辺に自生しているものがあります。最後に、それぞれの特徴について紹介します。
オニツルボ
オニツルボは、ツルボのなかでも葉が大きめの品種です。一般的なツルボは葉の幅が4mm〜6mmほどですが、オニツルボは10mm〜25mmととても広く、葉の存在感があります。開花時期は9月〜10月で、涼しくなってきた秋頃に開花するのが特徴です。オニツルボは日本の固有種で、本州や九州、四国に分布しています。
ハマツルボ
ハマツルボは漢字で「浜蔓穂」と表記され、名前のとおり浜辺に多く自生しているツルボです。「ツルボの海岸型」とも呼ばれていますが、近年になってツルボとは別の品種として名前がつけられました。ツルボに比べて乾燥に強く、浜辺だけでなく岩場にも自生している品種です。花穂は6cm〜8cmとやや短いですが、花が密になって咲くので見応えがあります。
まとめ
ツルボの花や葉、実の特徴や名前の由来などをご紹介しました。球根がつるつる坊主に例えられている面白い植物ですが、根の部分には毒を含んでいるので生では食べないように注意してください。8月〜9月の開花時期に、ピンク色〜紫色へと変化していくかわいらしいツルボの花を、ぜひ探してみてくださいね
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