バジルの育て方！植え付けのコツや寄せ植えに相性のよい植物を解説！

寄せ植えとは種類の違う植物をプランターなどで一緒に栽培することです。ただ一緒に寄せ植えすればよいというわけではなく、植物の持つ個性や成長の仕方、育つ時期などを合わせる必要があります。繁殖力の強いハーブと弱いハーブを寄せ植えしてしまうと弱いほうが消滅してしまうこともあります。水分量や日当たりの好みなどが合った植物を寄せ植えしましょう。

実はバジルは寄せ植えとは相性のよくないハーブです。乾燥を好むものが多いハーブのなかで、バジルはとても水分を好みます。初心者でも育てやすい寄せ植えで一番のおすすめはパセリです。バジルと同じ水分を好むハーブで、どちらも一年草です。肥沃な土地が好きでどちらかというと勢力は弱いハーブです。同じ料理に使うこともあるので寄せ植えに最適です。

水分や土壌の肥沃さ、植物としての勢力の強さを考えると同じシソ科である大葉などもおすすめです。夏場にあるとなにかと薬味に使う日本のハーブですし、バジルとの相性も悪くありません。ただし、同じシソ科ですので、花が咲いて交雑する可能性もあります。ですが葉を収穫する目的であれば問題ありません。また同じバジルでダークパールなどは赤いので華やかでよいでしょう。

夏に欠かせない野菜のトマトとも相性がよいです。バジルとトマトはコンパニオンプランツといい、お互いの成長を助ける働きをします。トマトは水分を少なくして育てるのに対し、バジルはたくさんの水分を好みます。育つ時期は同じでも必要な水分量がちがうのにどうしてかというと、たくさん水をあげてもトマトに不必要な水分はすべてバジルが吸ってくれるからです。

基本的にバジルは寒さに弱く、冬越しせずに枯れてしまいます。日本で一年草扱いされているのはそのせいです。15度で成長がとまりますのでそれ以上で管理します。温室があれば問題ないですが、ない場合は日光がよく当たる場所に置きます。窓に近すぎると外気の影響を受けますので、断熱材などを利用します。水は春から秋にかけてよりも乾燥させてからやります。やり過ぎると根腐れをおこします。

バジルにつく害虫は主にアブラムシやヨトウムシ、なめくじやバッタなどです。丹精込めて育てているバジルをよこからかっさらっていく害虫は見つけ次第お引き取り願うのがよいでしょう。予防はなかなかむずかしいですが、おいしい健康なバジルを育てるための対処方法です。また、口に入るものなので、殺虫剤を使う場合は成分に十分注意してください。

アブラムシはどんな植物にもつく非常に厄介なものです。気を付ける時期は発芽したらすぐです。手でつぶせるかたは見つけ次第かたっぱしからつぶしてしまいましょう。牛乳を薄めた液を霧吹きでまいて窒息死させる方法もありますが、匂いで他の虫をまねきます。反射光を嫌いますので、アルミホイルや鏡などを土の上に置くのも良いでしょう。飛んでくることもあるので目の細かいネットをかけるのもおすすめです。テントウムシはアブラムシを食べてくれます。

ヨトウムシは夜盗虫と書くとおり、夜に動きます。アブラムシは茎や新芽から栄養分を吸いますが、がっつり葉を食べられている場合はヨトウムシです。夜になったらライトと箸やトングを用意して葉の裏などを探すと見つかります。雨が降っている時期は土の中でじっとしています。お腹がすいた雨上がりの夜には活動が活発になりますのでねらい目です。ネットをかぶせている場合はその中のものを対処すれば大丈夫です。

イタリアンだけでなく、タイ料理やベトナム料理にも使われるバジルが初心者でも簡単に育てられ、たくさん収穫できることをご紹介しました。葉が収穫できる時期も長く、冬越しができれば1年中楽しむことができます。緑が鮮やかで場所も取りませんので、日当たりのよいキッチンであれば観葉植物の役目も果たしてくれます。美容や健康にもよいバジルを気軽に育ててみてはいかがでしょうか。