リードディフューザーとは
リードディフューザーという言葉は、聞きなれないものかもしれません。しかし、上の画像を見ればわかる方もいるのではないでしょうか。リードディフューザーは、別名「スティックディフューザー」や「アロマディフューザー」などとも呼ばれています。
香る仕組み
瓶の中にアロマオイルと揮発性のアルコール(エタノールなど)が入っており、瓶に差し込まれている棒(リードスティック)がその液体が吸い込みます。スティックが吸い込んだ液体の香りを部屋中に広める仕組みです。見た目もおしゃれでスッキリとしたデザインが多いため、ルームフレグランスの働きだけではなく、インテリアグッズとしても人気があるのもうなづけるでしょう。
リードディフューザーのメリット
ルームフレグランスには、リードディフューザー以外にもアロマキャンドル、お香、ポプリなどさまざまな種類があります。豊富な種類のなかで、今回ご紹介するリードディフューザーにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
リードディフューザーのメリット
- デザイン性が高くインテリアグッズとしても活用できる
- アルコールの揮発性を活かした設計で、コンセントなど電源が無くても香りを楽しめる
- アルコールの揮発性を活かした設計で、火を必要とせず火事の心配もない
- リードスティックの本数を調節することで香りの強弱をある程度コントロールできる
- 詰め替え用の溶液も販売されており、繰り返し楽しめる
瓶の蓋を開けて、棒(リードスティック)を挿しておくだけという手軽さも大きなメリットといえるでしょう。コンセントがないような場所にも手軽に置けます。このように、おしゃれなルームフレグランスとして手軽にアロマを楽しめるのは魅力的です。
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また、中の液体がなくなってしまえば香りが楽しめないリードディフューザーですが、詰め替え用のフレグランスオイルも販売されています。香りが感じられなくなってきたら中身を詰め替えて、新しい香りを楽しんでください。次に別の香りを楽しめるのも人気の理由でしょう。
リードディフューザーのデメリット
ルームフレグランスとして人気を集めているのもうなづける数々のメリットでしたが、デメリットはどのような点にあるでしょうか。下記のチェックポイントを見てみましょう。
リードディフューザーのデメリット
- 瓶を倒してしまうと液体がこぼれて汚してしまうことがある
- アルコールがすべて揮発してしまうとそれ以上香りを楽しめない
- 広い空間で香りを楽しみたいときは大容量(500ml程度)必要になる
- 高いものでは1本数千円から1万円近くするものもあり、コストがネックに
瓶を開けて自立させておくタイプのルームフレグランスのため、転倒の際に汚してしまうことが一番のデメリットといえます。しかし、最近では転倒した際にも瓶から液体がこぼれないようなタイプも販売されているようです。置く場所などを考えて購入を検討してみるのもよいでしょう。
リードディフューザーの自作方法
おしゃれで人気のリードディフューザーは、先述したように価格は実にさまざまです。贈り物にはぴったりですが、自宅で毎日、ルームフレグランスとして楽しむには少々価格がネックに感じることもあるでしょう。ここからはコストを抑えて香りを楽しめるように、リードディフューザーの自作方法をご紹介します。
材料
以下、用意するものです。
- 無水エタノール
- ウッドスティック
- 瓶(容器)
- アロマオイル
リードスティックは市販品がおすすめ
棒(リードスティック)に、竹串などを使用する方もいるようですが、アルコールを均一に吸い上げて、部屋に拡散させるためにもやはり専用のウッドスティックの使用がおすすめです。リードスティックは竹串などと比べて液体を吸い上げやすい構造で、香りも発散もさせやすいためです。
無水エタノールの購入先
無水エタノールも薬局で簡単に手に入ります。ややアルコール濃度の下がる消毒用エタノールでも自作可能です。余った無水エタノールは除菌や拭き掃除にも使用できます。1本あると便利なため、日常的に備えておくのもよいでしょう。
瓶は口が細く倒れにくいものがおすすめ
瓶は口が細いものの方がリードスティックがきれいに広がって自立します。口が広いと、リードスティック以外のところからもエタノールが揮発し、減りが早くなってしまうのです。その点からも細い口の瓶がよいでしょう。また、棒の長さと瓶の背の高さのバランスが悪いと転倒しやすい点も注意してください。アロマオイルはもちろん、自分のお気に入りのものを使用しましょう。
自作手順①エタノールとアロマオイルをブレンドする
ビーカーや注ぎ口の付いた容器にエタノールを注ぎます。あとから棒を差し込むので、瓶の容量の5~8割程度の量に抑えておきましょう。エタノールを注いだ後は、そこにアロマオイルを数滴落とします。エタノールとアロマオイルの割合は9~8:1程度とします。
自作手順②瓶に溶液を充填する
エタノールとアロマオイルをブレンドすれば、あとは瓶に注ぎ込むだけです。最初から瓶にアルコールを入れ、そこにアロマオイルを加えるやり方でも構いませんが、口が細い瓶のため、こぼさないように注意して行いましょう。100均などで販売されている漏斗などを使うのもよい方法です。
自作手順③リードスティックを差し込む
最後に瓶の口にリードスティックを差し込めば完成です。リードスティックが瓶に対して長すぎる場合は、適宜、棒の長さを切って調整しましょう。差し込む本数が多いほど強く香りますが、液体の減りは早くなります。液が減ってきたら、新しい溶液を作って詰め替えればまた香りを楽しめます。詰め替えの際は、棒は新しいものに取り換えるようにしましょう。
自作時の注意点
詰め替え用をうまく利用
詰め替え用のアロマオイルがブレンドされた溶液も豊富に販売されています。お気に入りの瓶に購入した詰め替え用の溶液を充填し、リードスティックを挿せば一番簡単に自作できるでしょう。愛用している香水の瓶や、気に入った瓶などがあり、それをうまく使いたいときなどにはこういった手軽な自作方法もおすすめです。
使用上の注意
エタノールは揮発性のアルコールで、引火する可能性があります。無水エタノールは、エタノールの濃度も高いため、火気のない場所で使用するように注意しましょう。
エタノールの保存方法
余った無水エタノールは適当に保存しておくのはNGです。揮発したり空気中の水分を取り込んでしまったりしないように、蓋はきっちりと締め、火気のない暗所に保存しておきます。静電気などが起こりやすい場所での保管もNGです。子供やペットが間違えて誤飲しないために、手の届かない場所に置きましょう。
出典:写真AC