はじめに
1年を通して、ガーデニングを楽しみたい人は多いでしょう。しかし「冬はガーデニングに向かない」とあきらめている人もいませんか?冬は、美しい春の庭をつくる準備をするのに大切な時期といえます。次の冬は、充実した冬のガーデンライフを送りましょう。この記事では、12月に種まきできる品種について詳しく解説します。
12月に種をまいて美しい庭に!
寒さが厳しい冬の季節は、日中でも花を咲かせるために必要な温度に達しないため、栽培できる花が少ない季節です。しかも、気温が低い冬の季節は茎や葉の成長に必要な温度の確保もできません。そのためガーデニングにおすすめの花の種まきは、冬の季節を避ける品種が多いです。
12月なら冬でも種まきできる花がある
南北に細長く連なる日本列島には、地域によって4つの気候区分があります。中でも「暖地」「温暖地」に区分けされる地域では冬でも発芽に必要な温度が確保できるため、12月に種まき可能な花が多いです。しかも12月に種まきできる花は耐寒性を持つため、初心者でも失敗しないおすすめの花がたくさんあります。
4つの気候区分とは?
種まきに適した季節をチェックするときに注目する「気候区分」とは、年間の平均気温をもとに「暖地」「温暖地」「寒地」「寒冷地」の4つに分類したものです。4つの気候区分は各地点の年間平均気温で区分するため、標高差や周辺環境が違うと、同じ都道府県内でも気候区分が変わることもあります。
12月の種まきは鉢植えがおすすめ
12月の種まきに適した花は初心者におすすめなものが多いですが、12月に土が凍結する地域では、いくらおすすめの花でも初心者が発芽を成功させるのは難しいです。ところがこの問題も植え方を鉢植えにすれば、鉢植えごと移動して温度管理ができます。だれでも簡単に、12月の種まきが可能になります。
12月に種まきができる花の特徴
気温が低く多くの花や植物が枯れてしまう冬は、種まきができる花も限定されます。そんな冬でも、寒さのピーク前にあたる12月であれば種まきができる花もあります。しかし、冬に種まきができる花は数が少ないため、どのような特徴があるのかあまり知られていません。そこで12月に種まきができる花の特徴を簡単に紹介します。
①寒さに強い
冬に種まきする花は「耐寒性が強いこと」が条件です。耐寒性の強さは花の特徴によって違いますが、花の多くは気温10℃以下になると枯れるため、このような花は冬に種まきをしても発芽しません。一方、冬に種まきができる花は耐寒性が強く、冬の季節でも土が凍結しなければ開花するものもあります。
②育てる楽しみが多い
冬の季節に種まきする花は、環境の変化にも適応できる強さがあり、朝夕の気温差が大きい季節でも枯れずに成長します。しかも冬の季節は栽培できる花が少なく、ゆっくり花の手入れができます。また冬に種まきする花の多くは春に開花するため、鉢植えにして春植えの花との寄せ植えを楽しむことも魅力の1つです。
③12月以外の1月でも種まき可能
「冬が種まきの季節」という花は少ないです。球根で育てる花は冬植えOKも多いですが、種から育てる花は発芽条件に温度が関係するため、外気にさらされる庭植えは基本的にNGが多いのです。ただし12月に限らず1月でも「室内で栽培」「温室をつくる」などの工夫をすれば、真冬の季節に種まきができます。