オシロイバナの育て方!種まきの仕方から開花までの管理のコツを解説!

オシロイバナの育て方!種まきの仕方から開花までの管理のコツを解説!

緑の少ない都会でもオシロイバナは街路樹の下で、色とりどりの花を咲かせます。オシロイバナの育て方は難しくなく、こぼれ種でも丈夫に繁殖していきます。今回は種まきの時期や肥料、水やり、植え替え方法などの育て方をチェックしていきましょう。

記事の目次

  1. 1.オシロイバナとは
  2. 2.オシロイバナの特徴
  3. 3.オシロイバナの仲間
  4. 4.オシロイバナの育て方
  5. 5.オシロイバナの管理方法
  6. 6.まとめ

オシロイバナの育て方

出典:写真AC

オシロイバナはコンクリートやアスファルトのすき間からでも芽を出して育つ強い植物です。はじめて育てる方でも栽培方法は難しくありません。ここでは種まきから水遣り、植え替え方法を解説します。

オシロイバナの育て方①種まき

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オシロイバナの種はホームセンターや通販などで、入手可能です。そのほかにも、野生化したオシロイバナを道端で発見したときに、種が実っていたら2つか3つほどもらい受ける方法もあります。熟した種は黒く硬さがあり、つぼのように上部がくぼんだ形をしています。

オシロイバナの育て方②用土

オシロイバナは土壌環境をあまり選びません。気を付けることは水はけと通気性です。一般的な種まき用の培養土を利用すれば簡単ですが、赤玉土7と腐葉土3でもかまいません。さらに水はけをよくする方法として、バーミキュライトやパーライトを1割くらい混ぜるのもよいでしょう。

鉢植えに種まきする場合

オシロイバナの種を鉢に植える場合、水はけをよくするために鉢底石を容積の1/3ほど入れます。種を覆う土はバーミキュライトや砂を薄めに、5mmくらいにしておきましょう。植え替えを嫌う植物のため、なるべく栽培する鉢に種まきをする方が簡単です。

オシロイバナの育て方③種まきの時期

出典:写真AC

オシロイバナの種まきは5~6月下旬までに行います。発芽の適温が20~25℃、気温が上がる時期まで待って種まきをしましょう。発芽の目安は6日ほどですが、あくまでも目安です。心配しすぎなくて大丈夫です。庭に植える場合は株が大きくなるため、スペースのある場所を選びましょう。

オシロイバナの育て方④肥料

オシロイバナの栽培に肥料はそれほど必要ありません。肥料が多いと発芽が悪くなるため、培養土を使う場合は肥料がないものか、少ない用土を使いましょう。芽が出た後の鉢植えでは月に1回置き肥をするか、液肥を月に3回与えると花付きがよくなります。水はけをよくすることで肥料持ちが悪くなるため、回数を増やすなどの解決方法も覚えておきましょう。

オシロイバナの育て方⑤水やり

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オシロイバナの芽が出るまでは、表土が乾かないように霧吹きなどでしっかりと水やりをします。水やりが不十分では種の吸水が悪くなり、発芽しません。オシロイバナは水分と通気性の両方を保つことが大切です。発芽した後はやや乾燥ぎみに管理すると、水を求めて根や根毛が数多く出て深く伸びます。

健康に育てる方法

発芽してからは乾燥気味に育てることで細菌が増殖しづらく、立ち枯れ病などの病気にかかりにくくなります。水をやり過ぎると葉の一部が腐ったり、株の上と下の葉が同時に落ちたりするような現象も見られるため注意しましょう。

オシロイバナの育て方⑥植え替え

庭に種を直まきしたオシロイバナは植え替えする必要がありません。ポット苗の場合には鉢への植え替えを行います。鉢植えは根が十分に伸ばせるように、最低でも深さ・直径15cm以上を用意します。ほかの植物と寄せ植えをするならば20cm以上を選びましょう。植え替え時期は苗に小さなつぼみが付いたころが最適です。

植え替えは根鉢を崩さずに

オシロイバナは根がまっすぐに伸びる直根性の植物のため、植え替えのとき根鉢を崩さないよう注意しましょう。根を傷付けると育ちが悪くなり、花を付けないことがあります。また、鉢植えの上部には水が土や肥料を押し流さないように、2~3cmの余裕を持たせて土を入れます。

オシロイバナの育て方⑦病気と害虫

出典:写真AC

オシロイバナで注意すべき害虫はアブラムシとナメクジです。アブラムシは樹液を吸って樹木を弱らせ、ナメクジはつぼみを食べます。病気はあまり心配しなくて大丈夫ですが湿気が多いと根腐れを起こし、アブラムシを放置するとすす病が発生するため、十分な管理を行う必要があります。もしもアブラムシを見つけた場合は手でつぶすようにしましょう。つぶすのは避けたいのであれば、牛乳をアブラムシにスプレーすると駆除できます。

ナメクジ対策

オシロイバナのつぼみを食べるナメクジは害虫です。秋に沢山の卵を生み、オシロイバナが成長する時期にナメクジも繁殖します。夜、ビールを入れた容器を置いて溺れさせるのもよい方法です。ナメクジを駆除できる肥料などもあるため利用してみましょう。

オシロイバナの管理方法

出典:写真AC

オシロイバナは丈夫な植物ですが鉢植えでは水のやり過ぎを、庭植えでは病気と害虫に注意する必要があります。ここではオシロイバナを強く育てる方法について解説します。

オシロイバナの管理①水

成長した庭植えのオシロイバナは、水やりの必要がありません。ただし、鉢植えの場合は水の管理が重要です。水やりをしすぎて多湿に陥ると生育不良で花が小さくなったり、根腐れを起こし枯れたりしてしまいます。葉がねじ曲がったり、黄色くなったりする現象が見られたら、それは水のやり過ぎのサインです。

夏の水やりは午前中に

夏場の水やりは午前中に行い、夕方には土が乾いているのがベストです。土が乾いていたら花や葉に水がかからないように、たっぷりと与えます。庭植えのオシロイバナは水やりはせず、雨が降るまで自然環境に任せましょう。

鉢植えの土が固くなった場合

鉢植えでオシロイバナを栽培していると、水やりで土がしまっていき固くなります。このような状態では水の吸収が悪くなるため、園芸用のフォークやスコップなどを使って表土を崩し、水が入りやすくしましょう。

オシロイバナの管理②剪定と切り戻し

出典:写真AC

オシロイバナの枝が混み過ぎていたら、8~9月の時期にかけて剪定を行います。伸びすぎた枝や不要な枝などを切り、大きさを制御します。暖かな地域では越冬が可能のため、11~12月の時期に主茎を地面の際で切ってしまいましょう。

オシロイバナの管理③受粉

オシロイバナは自家受粉して結実します。本来であれば虫(スズメバチ)が行うはずの受粉は、夜にオシベとメシベを丸め柱頭に花粉を付けることで完了します。花も自然に落ちるため、花つみの手間がありません。

オシロイバナの管理④越冬

Photo by Ari Helminen

冬でも土が凍結しない地域では、オシロイバナの根は大きな塊根となって生き続けています。この時期には水やりの必要はなく、鉢植えも軒下などで管理すれば大丈夫です。冬を超えると根が太くなり、分株して株全体のボリュームもでます。

オシロイバナの管理⑤種の保管方法

オシロイバナの種を収穫したら、密閉できるコーヒーのビンや缶に乾燥剤と一緒に入れ、冷蔵庫で保管します。ビニール袋は密閉が不完全のため、使わないようにしましょう。

まとめ

出典:写真AC

オシロイバナは頭に付けて花飾りにしたり、花を落下傘のように落として遊んだりした記憶があるのではないでしょうか。決して派手な美しさや人を惹き付けるほどの甘い香りはありませんが、庭や街路に咲くオシロイバナの姿は心をほっとさせる優しさがあるでしょう。

菜根譚
ライター

菜根譚

植物が大好きで、栽培方法や利用方法など色んなことに興味があります。

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