ギョウジャニンニクの栄養素・効能
疲労回復・冷え性改善効果
ギョウジャニンニクは大変栄養が豊富で別名「山菜の王様」と呼ばれています。におい成分である「アリシン」がにんにくよりも豊富に含まれており、血糖値やコレステロール値を抑え、殺菌効果があります。また「スコルジニン」はビタミンB1の働きを高めて疲労回復があり、新陳代謝を盛んにし毛細血管を広げるため冷え性や高血圧予防が期待できます。
目に優しく骨を強くする
「ベータカロテン」は体内でビタミンAに変換され、視力の衰えを抑制したり活性酸素を抑えて免疫力を高めたりします。また、「ビタミンK」は骨を丈夫にし骨粗しょう症を予防します。体を健康に保つための栄養素がたくさん含まれており、まさに山菜の王様といえるでしょう。
ギョウジャニンニクの食べ方
ギョウジャニンニクにはさまざまな食べ方があります。調理方法によって違った味わいを感じられることでしょう。手に入れた際にはいろいろな料理にして楽しんでみてはいかがでしょうか?
炒め物
ギョウジャニンニクは豚肉と一緒に炒めるとビタミンB1の効果を高め、疲労回復効果が期待できます。北海道ではジンギスカンの中によく使われます。豚肉のギョウジャニンニク巻きもおすすめですよ。
- ギョウジャニンニク・ジャガイモ・アスパラ・人参など好きな野菜を細切りにする
- 耐熱皿にのせてレンジで野菜を加熱する(約3分)
- 塩コショウで豚肉に下味をつける
- 冷めた野菜を豚肉で巻く
- フライパンで蒸し焼きにしてから、しょうゆと砂糖のタレに絡める
揚げ物
根元の薄皮を剥がして洗い、天ぷらにしてもおいしいですよ。独特のにおいが食欲をそそります。
お浸し・和え物
お浸しや和え物にする場合は、一度下茹でしてから調理します。しょうゆ和えはもちろんのこと、酢みそ和えもおすすめです。
料理の「具材」として
しょうゆ漬けしたものを食材の具として使う場合もあります。例えば、ギョーザ・玉子焼き・ラーメンなどに入れると味のアクセントになりとてもおいしいですよ。
ギョウジャニンニクの選び方
においを楽しむのであれば、葉が開いていないものを選びましょう。株が太っておりみずみずしく葉に張りがあるもので、切り口が新しいものが新鮮です。
ギョウジャニンニクの保存方法
たくさんギョウジャニンニクを手に入れたら、適切な方法で保存して長くおいしい味を保つ工夫をしましょう。冷蔵・冷凍保存や保存食として昔から食べられている「しょうゆ漬け」の作り方をお伝えします。
冷蔵保存
冷蔵保存する場合は、根元に湿らせたキッチンペーパーなどでくるんでから袋に入れて立てた状態で保存します。2~3日の間に食べきるほうがよいでしょう。
冷凍保存
冷凍の場合は、生かもしくは一度湯通ししてから保存パックに入れて保存します。冷凍することでにおいが抑制されるため料理しやすくなります。冷凍焼けしない内にいただきましょう。おおよそ1ヵ月間保存できます。
しょうゆ漬け
長期保存したい場合はしょうゆ漬けがおすすめです。生か軽く湯通ししたギョウジャニンニクを水でしめます。調味料はしょうゆだけでもよいですが、みりんや酒、ごま油、出汁を入れるなどお好みの味に調整しましょう。みりんや酒を入れる場合は一度沸騰させアルコールを飛ばして冷ましてから使います。保存ビンは熱湯消毒しましょう。半年から1年保存できます。
まとめ
栄養満点で昔から北海道を中心に親しまれてきた「ギョウジャニンニク」。天然ものを採る際は、有毒の類似品種があるため慎重に見極める必要があります。山の恵みを大切にしながら、旬の時期にギョウジャニンニクの味わいをじっくりと楽しみましょう。
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出典:写真AC