パルダリウムにおすすめの植物8選!
パルダリウムで使う植物の第一の条件は、高い空間湿度を好み、やや暗めの環境でも育つ成長の遅いものであることです。さらにほかの植物とも相性がよく、手に入りやすい品種ならなおよいでしょう。今回おすすめする①~⑧の植物は、①はベースとして、②〜⑤は手に入りやすく育てやすい品種、⑥〜⑧は個性の強い主役となるものです。具体的な特徴を1つずつ見ていきましょう。
①こけ類
コケは単体で苔テラリウムを鑑賞する方も多い人気の植物です。湿度と日光を好み、暑さにも強く丈夫な植物です。パルダリウムでは広い面積に使用することが多く、流木や溶岩に巻きつければ雰囲気作りにも役立ちます。
②シダ植物
パルダリウム特有の、熱帯雨林の雰囲気作りに欠かせない植物の1つがシダ植物です。日本にも自生するタマシダ、その仲間のネフロレピス、アジアンタムにプテリス、葉の色や形の種類が豊富にあります。高い湿度と薄暗い環境を好む性質は、初めてのパルダリウム作りにもおすすめの植物です。
③フィットニア
フィットニアは白・赤系・グリーン系の葉脈が美しい、色のバリエーションが楽しめる観葉植物です。フィットニアのきれいな色を保つために、よく日が当たるところにレイアウトするのがポイントです。ポット苗を株分けしたり、挿し木(挿し芽)で根出しした子株を使ったりするのもよいでしょう。
④ワイヤープランツ
小さな丸葉がかわいいワイヤープランツは、寄せ植えにも使える丈夫で育てやすい植物です。適度な温度と湿度を保ち、春から秋の成長期はやや日に当てて育てましょう。他の植物とも組み合わせやすい、パルダリウムに適した植物です。
⑤観葉ベゴニア・原種ベゴニア
熱帯の観葉植物の中でもエキゾチックな雰囲気で、パルダリウムにぴったりなのが観葉ベゴニアです。葉の色や模様に特徴が認められる原種系もあります。成長した葉の色や模様を楽しむには、やや大きめの容器が必要です。
⑥マコデス・ペトラ(ジュエル オーキッド)
キラキラと輝く葉脈が神秘的な熱帯植物、ジュエルオーキッドの一種マコデスペトラです。成長がゆっくりなこともパルダリウムに適しています。育てるのが難しいといわれる品種ですが、水槽で温度湿度を適切に管理すればそれほど手間はかかりません。
詳しくは、こちらの記事をどうぞ!
⑦クリプタンサス
ブラジル原産のクリプタンサスは、パイナップルに似た葉が特徴の植物です。強い日差しを好まず、成長が遅い品種です。グリーン系・赤系・黒系などと、葉の色や模様にバリエーションがあります。冬の加湿に気をつけて管理しましょう。
⑧食虫植物
ハエトリグサ
食虫植物の代表的な品種、ハエトリグサです。個性的な容姿が特徴で、やや暑さが苦手な植物です。アメリカ南部の湿地が原産地のため、根が水に浸かるところにレイアウトします。葉の内部センサーでパクッと葉を閉じますが、ストレスで株を弱めてしまうため取り扱いには気をつけましょう。
サラセニア
葉が筒状に伸びるサラセニアのなかでも、小型の品種がパルダリウムに向いています。比較的寒さにも強く育てやすい品種です。湿地帯に育つ植物のため、根の湿度が保てる場所にレイアウトしましょう。食虫植物といっても、あえて虫を与える必要はありません。
パルダリウムを管理する方法と道具
あると便利な道具
植え込みにもメンテナンスにも使える道具をご紹介します。他に代用できる道具もありますが、手になじむ扱いやすい道具を選びましょう。
- 長めのピンセット
- 小ぶりな剪定ハサミ
- 霧吹き・スプーン
- 温度・湿度計
置き場所と温度・湿度
明るい室内で間接的に日が当たる壁際や、部屋の中程に置きましょう。テーブルやカウンターなど台の上に置くと、冬の温度変化も少なくなります。1日の気温変化が穏やかで、1年を通して暖かく保てるのが理想です。温度・湿度計を利用して、確認しましょう。
ボタ爺
直射日光で藻が発生することがあるから、気をつけるんじゃ!
日当たりと照明
光合成をして成長する植物は日光が必要です。暗すぎても徒長といって、間延びした株になってしまいます。適度な明るさを保つには、植物育成用のLEDライトがおすすめです。特に植物の成長期にあたる春から秋には、ある程度の日当たりがあると葉色もきれいに育ちます。
水やりは霧吹き
春から秋の成長期には、昼間はフタを開けて、小まめに霧吹きで水やりをします。真夏の蒸れ(特に根の加湿)は植物を弱らせるため、夏は夕方から夜の霧吹きがおすすめです。水分が多すぎても根や株元が傷みます。育てる植物の性質に合わせて調整しましょう。
まとめ
熱帯性植物を育てることを目的にしたパルダリウム作りは、シンプルな手順でDIYが気軽に楽しめます。ローメンテナンスでエキゾチックな雰囲気の植物を育てられる、映えるパルダリウム作りにチャレンジしてみましょう!
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出典:写真AC