はじめに
ジュエルオーキッド別名『宝石蘭』をご存知ですか?日光を浴びると深いグリーンの葉にキラキラと輝く葉脈が美しい、一度は育ててみたくなる観葉植物ではないでしょうか。成長する速度は遅いのですがランの一種なので、もちろん花も楽しめます。具体的にどんな植物なのか、はじめに基本情報からご紹介していきます。
ジュエルオーキッドの基本情報
科名/属名 | ラン科/マコデス属・アネクトキルス属・ドッシニア属・シュスラン属 他 |
原産地/気候 | 日本、東南アジア 他/熱帯〜亜熱帯 |
分類 | 常緑性多年草 |
耐寒性 | 弱い〜とても弱い |
耐暑性 | 強い |
育てやすさ | ★☆☆☆☆ |
ジュエルオーキッドの花言葉
- 日々平安
- 美しい淑女
- 優雅
ジュエルオーキッドの特徴
特徴①光り輝く葉の美しさ
ジェエルオーキッドは、ビロードの布に金糸で刺繍をしたような美しい葉が最大の特徴です。草丈は30cm程度になりますが株の成長速度は遅めで、色味や葉脈がゆっくり変化していくのを楽しめます。なぜ葉脈が光り輝くようになったのかは、未だに解明されていません。昼間でも暗いジャングルの中で光合成を促進させるため、昆虫に受粉してもらう確率を少しでも高めるため、など諸説あります。
特徴②花が長く楽しめる
初夏に茎がスーっと上がってきて、小さな花をいくつも咲かせます。ランの仲間は成長する速度がゆっくりで、下から順に咲き上がって行くので花も長く楽しめます。花が咲き終わったら、花茎を根元近くで剪定しましょう。ジュエルオーキッドの剪定は金属を嫌う性質があるので、剪定は指先でつまむか消毒したカッターで剪定してください。花後の肥料も忘れずに。
ボタニ子
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ジュエルオーキッドの品種
マコデス・ペトラ(ナンバンカゴメラン)
- 深いグリーンに葉脈が光る美しい葉が特徴
- 「種の保存法」によって「特定第一種国内希少野生動植物種」に指定されており、販売及び譲渡等が規制されている
種の保存法の概要
国内外の絶滅のおそれのある野生生物の種を保存するため、平成5年4月に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(種の保存法)が施行されました。種の保存法では、国内に生息・生育する、又は、外国産の希少な野生生物を保全するために必要な措置を定めています。
マコデス・サンデリアーナ
- マコデスペトラよりもやや明るめな色で、葉脈や葉に朱が入る
ドッシニア・マルモラータ
- 黒葉に葉脈が光る幻想的な美しさ
アネクトキルス・ロクスブルギー
- 深い赤みのある葉に金の葉脈が特徴
アネクトキルス・ロビアーナスカオバン
- 黒葉に銀の縦斑、朱の葉脈が美しい希少な品種
ミヤマウズラ
- 幼葉では色が淡いグリーンで、成長すると色が濃く模様が美しく入る
- 在来種だが、自生地からの採取は厳禁
ベニシュスラン
- 深いグリーンにクリームイエローの縦斑入り、花に淡い朱が入る
- シュスラン系の開花時期は、9月ごろ
ホンコンシュスラン
- 赤みのあるグリーンの葉に朱の葉脈が入る品種
- ホンコン・シュスランの属名は、ルディシア属
ルディシア・ディスカラーアルバ
- ややスリムで葉先が尖っているのがルディシアの特徴
- グリーンに明るい葉脈が光る品種
マラクシス・コメリニフォリア
- 葉脈系ではなく葉の光沢が独特な、マラクシス属
- グリーン×ブラックのメタリックなつやが美しい
次のページで、具体的な植え方と詳しい栽培方法をお伝えします!
出典 写真AC