誕生花とは
誕生花とは、生まれた月日それぞれに設定されている花のことです。由来や起源は諸説あり、同じ誕生日でも複数の誕生花を持っていることも少なくありません。その時期に開花する花が多いため、誕生日のプレゼントやお祝いの席のアレンジメントなどに広く利用されています。
4月の誕生花(1日~10日)
4月1日の誕生花:クロッカス(黄色)
4月1日の誕生花は黄色いクロッカス、花言葉は「切望」です。名前の由来はギリシャ語の「糸」で、ヨーロッパでは昔から春の訪れを告げる花として愛されています。クロッカスの目が覚めるような黄色を見ていると、気持ちも明るくなるかもしれません。
4月2日の誕生花:デイジー
日本では雛菊とも呼ばれるデイジーの花が、4月2日の誕生花です。白色のほかにもピンク色や赤色があり、春の花壇の定番といえます。花言葉の「無垢」は、清楚な花姿にぴったりですね。
4月3日の誕生花:ラナンキュラス
大ぶりの花がゴージャスな雰囲気で、花嫁のブーケとしても絶大な人気を誇るラナンキュラスが、4月3日の誕生花です。ラテン語の「カエル」を意味する学名は、カエルがいるような湿った土地に自生する特徴からつけられました。花言葉は「華やかな魅力」です。
4月4日の誕生花:トリテリア
「耐える愛」という奥ゆかしい花言葉がつけられているトリテリアは、茎からニラに似たにおいがすることから「ハナニラ」という別名を持っています。星の形の小さな花が、とても可憐でかわいらしい雰囲気です。ひそかな恋心をこめて、片思いの相手にプレゼントするのも素敵です。
4月5日の誕生花:コデマリ
その名のとおり、小さな手鞠のような形をしている花です。真っ白で控えめな花姿には、「優雅」という花言葉がよく似合います。枝葉を埋めつくすほどたくさんの花を咲かせる様子は、庭木としても非常に人気があります。
4月6日の誕生花:蘇芳花(スオウバナ)
蝶々のような特徴的な花を枝いっぱいに咲かせる蘇芳花が、4月7日の誕生花です。「豊かな生活」という花言葉を持つ反面、「裏切り」「疑惑」といったネガティブな花言葉もつけられています。これは聖書の中で裏切者のユダによってキリストが死んだとき、西洋蘇芳花の木が生えていたことにちなんだものです。
4月7日の誕生花:桜
日本の花といえば真っ先に思いつくのが桜だという方も多いのではないでしょうか。入学式や卒業式など、人生の節目のイメージも強いかもしれません。淡いピンク色が美しく、はらはらと舞い散る様子はそのはかなさから雪に例えられることもあります。花言葉は「高潔」と「精神の美」です。
4月8日の誕生花:フジ
4月8日の誕生花は、紫色の長い花房が特徴的なフジの花です。藤色という色名になるほど美しい花色が人気で、藤棚を設けている公園や学校も多いです。「恋に酔う」という花言葉にふさわしく、風が吹くとあたりにとてもよい香りが漂います。
4月9日の誕生花:ウォールフラワー
壁沿いによく植えられるという特徴から、ウォールフラワーという名前がつきました。少し変わった香りがする花で、いくつかの花がまとまって咲くことから寄せ植えにも人気があります。花言葉は「熱愛」です。くっきりとした色味が、情熱的な恋をイメージするかもしれません。
4月10日の誕生花:ベニバナアセビ
4月10日の誕生花はベニバナアセビ、鐘のような形のピンク色の花を枝先にたくさん咲かせます。花言葉は「犠牲」「献身」です。漢字表記では「馬酔木」と書きますが、これは馬がこの花を食べるとお酒に酔ったような動きをすることにちなんでいます。
4月の誕生花(11日~20日)
4月11日の誕生花:クンシラン
4月11日の誕生花はクンシランです。春に咲く華やかな花はもちろん、つやつやとして美しい葉も観賞用として親しまれています。気品があることから、君子という名前があてられました。花言葉の「情け深い」も、心優しい名君のような姿にちなんでいるとされています。
4月12日の誕生花:カタクリ
「初恋」という奥ゆかしい花言葉を持つカタクリの花が、4月12日の誕生花です。球根からとれるデンプンは、料理で使う「片栗粉」の原料でもあります。春を告げる花「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」のひとつとして、早春の山地を明るいピンク色で彩ります。
4月13日の誕生花:エビネ
4月13日の誕生花です。根に節が多く、エビの背中のようであるということにちなんでエビネという名前がつけられています。ラン科の植物で、愛好家が非常く多い人気を集めている花です。花言葉の「気品」も、ラン科の植物らしい凛とした花姿を見れば納得できるのではないでしょうか。
4月14日の誕生花:ハルジオン
4月14日の誕生花は、「さりげない愛」という花言葉を持つハルジオンです。素朴で控えめな花姿をしていますが、とても丈夫な品種です。根を完全に取り除かないと何度でも生えてくるため、ガーデニングにおいては雑草扱いされています。
4月15日の誕生花:タンポポ
4月15日の誕生花はタンポポです。元気な黄色と、どこでも花を咲かせる丈夫さが親近感を抱かせるかわいらしい花です。花言葉は「再会の夢」。子どものころを思い出させるような懐かしさを持つ花のため、こうした花言葉がつけられているのでしょう。
4月16日の誕生花:ライラック
ヨーロッパでは、春を告げる花といえばこのライラックであるとされています。4月16日の誕生花、花言葉は「淡い恋心」です。通常花びらは4枚ですがときどき5枚のものがあり、黙って飲み込むと好きな人が心変わりしない「ラッキーライラック」と呼ばれています。まるで四葉のクローバーのようです。
4月17日の誕生花:山桃桜(ユスラウメ)
山桜梅と書いて「ユスラウメ」と読む美しい名前を持つ花が、4月17日の誕生花です。花言葉は「ノスタルジー」、情緒を感じさせる花姿にぴったりといえそうです。さくらんぼのようなつやつやと赤い実は、シロップやジャムにも使われます。
4月18日の誕生花:勿忘草(ワスレナグサ)
4月18日はヨーロッパ原産の花である勿忘草が誕生花です。花言葉は「私を忘れないで」です。離れて暮らす友人や恋人に気持ちをこめて贈るのもよいでしょう。作りものみたいにきれいなブルーが印象的です。
4月19日の誕生花:カリフォルニアポピー
4月19日の誕生花はカリフォルニアポピーです。カリフォルニアが原産で、州の花でもあります。パッと華やかなオレンジ色が、「友情」という花言葉によく似合っているといえるでしょう。
4月20日の誕生花:ルピナス
古代エジプトの時代から、食用をはじめ石鹸や薬草としても使用されてきた花です。フジの花に香りが似ていることから、「ノボリフジ」という別名も持っています。花言葉の「想像力」は、天に向かってまっすぐ茎を伸ばす様子に前向きさを感じたことからつけられたのでしょう。
出典:写真AC