オレンジ色の花図鑑(冬)
最後は冬に咲くオレンジ色の花の紹介です。同じオレンジの花色でも、冬の冷たい空気のなかで花をつけていることをイメージすると、凛とした印象に見えるのではないでしょうか。
冬に咲く花①オンシジウム
あざやかな花色で知られるオンシジウムは中南米が原産で、原種だけでも400を超える種類を持つ非常に多様な花です。蝶が空を舞うように咲く小さな花がユニークで、たくさんの愛好家がいます。花言葉の「一緒に踊って」は、英語名である「Dancing lady orchid(踊るレディのラン)」にちなんだものです。
冬に咲く花②カランコエ
肉厚の葉が特徴的な多肉植物です。長く花を咲かせる強いイメージから、和名では「紅弁慶」とも呼ばれています。花言葉の「あなたを守ります」は、この弁慶にちなんだものです。花が橙色のベルのように見えることから幸せのベルが連想されたことが由来の、「幸福を告げる」というロマンチックな花言葉もあります。
冬に咲く花③ツワブキ
ツワブキは漢字では「石蕗」と書きますが、これは岩場や崖などに生えていたことにちなんだ名前です。和の雰囲気のある花姿が魅力で、江戸時代には茶室の庭に植えられることも多かったといいます。長い年月を経ても、日本庭園といえばツワブキが欠かせない存在です。「困難に負けない」という花言葉も、耐え忍ぶことを美学とする日本らしいものですね。
冬に咲く花④ネリネ
「箱入り娘」「また会う日を楽しみに」の花言葉を持つネリネは、ギリシア神話に出てくる水の妖精・ネーレーイスにちなんで名づけられました。花びらがダイヤモンドのようにきらきらと輝くようすから、「ダイヤモンド・リリー」という名前でも親しまれています。細くそり返った花びらが個性的ですね。
冬に咲く花⑤ハツコイソウ(初恋草)
その名のとおり「淡い初恋」の花言葉を持つハツコイソウは、もともと青色や紫色の花色のものが主流でした。人気が高まるにつれて品種改良が進められ、現在では今回紹介したオレンジ色やパステルカラーなども増えてきています。初恋と名前についているのは和名のみで、一般的にはレケナウルティアと呼ばれています。
オレンジ色の花図鑑(まとめ)
オレンジ色の花を春夏秋冬の季節ごとに5種類ずつ、20種類ご紹介しました。ひとくちにオレンジ色といっても色の濃さや明るさ、花びらの形などによって印象は大きく変化します。ヘルシーな花色が影響してか、花言葉もポジティブで活発なものが多いですね。アレンジメントや花壇の印象を一気に華やかなものに変えてくれるのが、オレンジ色の花の魅力です。