アカバナ(赤花)ってどんな植物?葉や花の特徴や開花時期をご紹介!

アカバナ(赤花)ってどんな植物?葉や花の特徴や開花時期をご紹介!

「アカバナ(赤花)」は広く知られている植物ではありません。沖縄ではハイビスカスのことをアカバナと呼ぶことがありますが、今回ご紹介するアカバナは、沖縄以外の日本に分布しているアカバナです。実は身近な植物だったアカバナの特徴や、種類の見分け方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.アカバナ(赤花)とは
  2. 2.アカバナの名前の由来
  3. 3.アカバナの特徴
  4. 4.アカバナの見分け方
  5. 5.まとめ

アカバナ(赤花)とは

アカバナは日本に広く分布していて身近に存在しますが、あまり知られていない植物です。かわいらしい小花を咲かせるアカバナをぜひ知ってくださいね。

基本情報

名前 アカバナ
漢字 赤花 赤葉菜
学名 Epilobium pyrricholophum
分類 アカバナ科アカバナ属
分布 北海道から九州の山や田んぼなどの湿地

アカバナの名前の由来

アカバナは漢字では「赤花」とされているため、アカバナを知らない人は「赤い花を咲かせる植物」のことだと思うかもしれません。実際は、葉や茎が赤くなることが由来し、「赤葉菜」とされることもあります。

アカバナの特徴

葉の特徴

葉のふちはのこぎりのようになっていて、葉や茎は腺毛(せんもう)と呼ばれるこまかい毛で覆われています。花が終わると葉や茎は赤く紅葉します。

ボタニ子

ボタニ子

腺毛(せんもう)はどうして生えてるのかな?

ボタ爺

ボタ爺

虫から身を守るためだといわれておるぞ。

花の特徴

薄いピンク色や薄いむらさき色の小花を咲かせます。上の写真で、花の基部に長細くあるのは子房で、のちに果実になる部分です。花の中心にある柱頭は、こん棒状になっています。

ボタニ子

ボタニ子

柱頭ってなんだろう?

ボタ爺

ボタ爺

めしべの先端のことじゃよ。花粉がつくところじゃな。

アカバナの開花時期

アカバナの開花時期は7月~9月です。夏の暑い時期に、可憐な花を咲かせませす。淡い花色は、涼やかさを漂わせているように見えるでしょう。

アカバナの見分け方

アカバナにはいくつか種類がありますが、見分けるのはそう簡単ではありません。見分け方のポイントとなる部分を下の表にまとめました。

  アカバナ ミヤマアカバナ ヒメアカバナ イワアカバナ オオアカバナ
柱頭 こん棒状 こん棒状 こん棒状 球状 4つに分裂
鋸歯 あらい鋸歯 細鋸歯 細鋸歯 不規則な鋸歯 細鋸歯
草丈 15~90cm 5~25cm 3~25cm 25~100cm 1.5~2m

ボタニ子

ボタニ子

ミヤマアカバナとヒメアカバナはどう見分けるの?

ボタ爺

ボタ爺

ヒメアカバナだけはほかのアカバナと違って、葉の先端がまるくなっているから見分けられるはずじゃ。

まとめ

今回は、アカバナについて特徴や見分け方を紹介しました。葉や茎が赤くなる植物はなかなか見かけることは少ないでしょう。もし見かけたら、それはアカバナかもしれません。よく観察して、アカバナのどの種類か見分けてみてくださいね。

ににおん
ライター

ににおん

子育てしながらガーデニングも楽しんでいます。なかなか目が離せない時期なので、今は最小限の植物だけ可愛がっています。ミニバラが特に好きで、毎年ひとつずつ種類を増やしています。ジジちゃんがお気に入り。読みやすく、わかりやすい記事を提供します。

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