タチイヌノフグリとは?オオイヌノフグリなど似た花との違いを解説!

タチイヌノフグリとは?オオイヌノフグリなど似た花との違いを解説!

タチイヌノフグリは、春に青い小花を咲かせる野草です。天に向かって真っすぐ立つ姿と、葉に隠れるように咲く花姿が魅力です。なぜこの名前がつけられたか疑問に思いませんか?そこでタチイヌノフグリの名前の由来と花序の特徴、オオイヌノフグリなど似た花との違いを解説します。

記事の目次

  1. 1.タチイヌノフグリとはどのような植物?
  2. 2.タチイヌノフグリの特徴
  3. 3.タチイヌノフグリの花言葉
  4. 4.タチイヌノフグリに似た野草
  5. 5.まとめ

タチイヌノフグリとはどのような植物?

Photo by yamatsu

タチイヌノフグリは、畑や道ばたに生えている雑草です。青紫色のかわいらしい花を咲かせ、春の訪れを告げてくれます。オオイヌノフグリと間違える方も多いのではないでしょうか?そこでタチイヌノフグリの特徴と名前の由来、花言葉やオオイヌノフグリなど似た花との違いについて詳しく解説します。

基本情報

学名 Veronica arvensis
科名・属名 オオバコ科・クワガタソウ属
和名 タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)
原産 ヨーロッパ・アフリカ
草丈 10~30cm
花期 4~6月
花色 青紫

名前の由来

タチイヌノフグリは漢字で「立ち犬の陰嚢」と書きます。花が咲いた後、ぷっくり膨らんだハート型の実をつけます。この実の形が犬の陰嚢に見えること、さらに茎が立ち上がっていることが名前の由来です。実は3~4mmの大きさで、縁に腺毛が生えています。中には平らな楕円形の種子が約20粒入っており、乾燥すると縦に裂けて飛び散ります。

タチイヌノフグリの特徴

タチイヌノフグリは、ヨーロッパやアフリカが原産地の野草です。日本には明治時代に帰化し、全国の日当たりのよい畑や道ばた、土手に生えるようになりました。真っすぐ立つ茎と、葉に隠れるように咲く青紫色の小花が特徴です。主に荒れ地に生育することが多く、野に群生して咲き、春の訪れを力強く教えてくれます。

開花時期は4~6月です。茎を真っすぐ伸ばして小さな青紫色の花序をつけます。花序の直径は約3~4mm、とても小さく花柄(かへい)がほとんどありません。また、花は晴れた日の数時間しか咲かず、茎の上部の葉腋(ようえき)に1つずつ隠れるようにつくため、よく見なければわからないこともあります。雄しべが2本と雌しべが1本の両性花です。

ボタニ子

ボタニ子

タチイヌノフグリのように、柄のない花が花茎に均等につくことを「穂状花序」といいます。

ボタ爺

ボタ爺

花も果実にも柄が無いため、少し触っただけでも落ちやすいんじゃ。

下部の葉は長さが5~10mm、幅が10mmほどの卵形で対生します。上部の葉は次第に小さくなり三角状の広披針形で互生します。全体に腺毛があり、ほとんど柄がありません。また、葉先が外側に少し反る特徴があります。草丈は10~30cmで、茎の根際で枝分かれし、空に向かって真っすぐ伸びます。

次のページで「タチイヌノフグリの花言葉」をご紹介します。

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タチイヌノフグリの花言葉

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