ハマギクの管理のコツ
ハマギクは丈夫で手入れも簡単な植物ですが、以下のようなポイントを押さえれば、さらに元気で花付きのよい状態を維持することが可能です。植え替えや増やし方などのコツを確認して、よりよい状態を保ってあげましょう。
コツ①植え替え
鉢植えの場合、根詰まりを起こすと成長スピードが落ちたり花付きが悪くなったりします。毎年新しい鉢に植え替えをしたほうが、きれいで元気な花を見られるのでおすすめです。株についていた古い土は丁寧に払い落として、新しい用土に植え付けます。タイミングは4月ごろがよいでしょう。
コツ②切り戻し
冬前には株元にあった葉がほとんど落ち、茎が露出しやすくなります。見た目を整える意味でも、秋の花が終わったら全体的に切り戻しを行い、次の年に備えましょう。新芽は春に出てきます。
コツ③剪定
花後に枝を剪定する場合には、花がついたままで行います。強い花なので、株元から思い切って剪定して大丈夫です。普通のはさみを使ってもよいですが、専用の剪定ばさみを使ったほうがスムーズに枝を切れるでしょう。
コツ④増やし方
増やし方としては、挿し木(挿し芽)と種まきの2種類が一般的です。挿し木は6月ごろが適したタイミングで、元気に育っている若い茎を選んで挿し芽としましょう。種まきは年に2回適期があり、3月上旬~5月下旬と、9月中旬~10月下旬です。どちらの増やし方も手順は簡単ですが、開花までの期間で考えれば挿し木のほうがおすすめです。
花が咲かないときには
ハマギクの花が咲かないときには、お手入れに間違った部分がないか見直してみましょう。ハマギク以外の植物にも共通するポイントが多いので、押さえておくと幅広く応用が利きますよ。花が咲かないときに確認するべき点と、対処法について順番にご紹介します。
根詰まりしていないか
サイズの合わない鉢で育てていると、鉢の中で根が伸びすぎて窮屈になっていることがあります。水や酸素を吸収しづらくなって株が弱ってしまいますので、定期的にひと回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。
肥料の与え方は適切か
ハマギクはもともと、肥料をそれほど必要としない植物です。与える回数が多すぎるとかえって弱らせてしまうため、成長に問題がなければ無理に与えないようにしましょう。また、チッ素成分の多い肥料は葉を茂らせますが、花付きが悪くなるという特徴があります。与える場合は、リン酸多めの肥料を選びましょう。
まとめ
海岸沿いで風に揺れる花が可憐なハマギクについて、育て方や上手な管理のコツをご紹介しました。ハマギクは多少の日陰でも問題なく育ち、肥料も水やりもそれほど必要としません。暑さや寒さでだめになってしまうことも少ないので、ガーデニング初心者にもおすすめです。「逆境に立ち向かう」という頼もしい花言葉を持つこの花を眺めていると、なんだか勇気がわいてきそうですね。
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