漢方薬としては「ミツバオウレン」と下の画像の「キクバオウレン」の種類が生薬として活用できます。鑑賞向けには「セリバオウレン」「コセリバオウレン」がおすすめです。
近縁種ではウスギオウレン、バイカオウレンがあります。
このように同じオウレン種でも多岐にわたる種類が存在しています。見分けのコツは花弁の形と葉の形状です。
オウレンの花の見頃
山間部に自生する「バイカオウレン」は地面にグリーンのカバーをかけたように広がります。白い花が可愛らしいですね。
オウレンの開花は6月頃からですが、半日陰でも葉が落ちず弱光でも育ちます。花は小さな白い1cmくらいで大きくても2cm、花弁は、薄紫の6枚の花弁で愛らしい花をつけます。結実も花弁型になっているのが特徴です。
追肥・結実(種取り)
追肥について
草系の植物なので元肥料以外特に必要ありません。根を太くしたい場合は、元肥と窒素肥料追肥を年1.2回程度与えましょう。根を自由に成長させるならば、柔らかくした土に腐葉土などを混ぜてから植えると早く根をはります。
結実、種取りについて
花弁のように見えるのが種になります。これが白っぽくなり乾いてきたら採取します。種類によっては先端部分が赤っぽかったり薄紫色になっていたりします。オウレンは多年草なので毎年咲きます。また自然に種が落ち新芽が出るので、地植えならば種をとって別植えするとよいでしょう。
オウレンの苗の購入・値段
冬場でも2苗が300~500円台という手頃な値段で販売されていますが、オンシーズンになるとかなりの安価で手に入るので春先を待ってからでも遅くはありません。野生種ならお近くの里山などの森林に生えているかもしれませんね。
まとめ
黄連(オウレン)は裏庭や木陰でも育ちますので、日照条件が悪くても栽培できるのが魅力です。ぜひお庭の空きスペースやお部屋で栽培を楽しんでみてください。