瑠璃唐草（るりからくさ）とは？特徴・種類・花言葉・育て方を紹介！

瑠璃唐草は北アメリカ原産の一年草です。別名を「ネモフィラ」といい、春に鮮やかな青色の花を咲かせます。和名の瑠璃唐草は、青い花色が瑠璃（ラピスラズリ）の色に似ていることと、葉の形状が唐草模様に似ていることに由来しています。別名で、学名にもあるネモフィラは、ギリシャ語の「nemos（小さな森）」と「phileo（愛する）」が語源です。原種が森の周辺に自生していることに由来しています。

実は瑠璃唐草と呼ばれている植物がもう一種存在します。冬から春にかけて、青色の花を咲かせる野草のオオイヌノフグリです。ヨーロッパ原産のオオバコ科クワガタソウ属の帰化植物で、明治初期に日本に渡来し、そのまま野草として定着しました。名前の由来は江戸時代に帰化植物を「唐草」と呼んでいたことからです。「青い花をつける帰化植物」という意味でつけられました。

横にはうように広がって生長する、ほふく性の植物です。地植えの場合はうまく根付けばどんどん広がっていき、開花時期には1株で驚くほどの花をつけた姿を見ることができます。草丈が低いので、グラウンドカバーや花壇の前面や縁取りに向いています。鉢植えの場合はコンテナの脇や縁取りがよいでしょう。垂れるように咲くのでハンギングにすると、地植えとはまた違った美しさを楽しめますよ。

瑠璃唐草の花色といえば、名前の由来にもなっている美しい青色が一般的ですが、青以外の花色を持つ品種も存在しています。他にも白い部分が多い品種や、葉色が独特な品種など、瑠璃唐草の種類・品種は意外と個性豊かです。下記にまとめてあるので、詳細はそちらをご覧ください。

もっとも流通している品種です。「インシグニス・ブルー」とも呼ばれています。澄んだ青空のような青に、中心部の白の対比が美しい花を咲かせます。群生した株たちが開花したときの光景は、まさに瑠璃色の絨毯と表現するのがふさわしい、圧巻の光景です。

黒に近い紫色に、白い縁取りという独特の花色が特徴の品種です。小さい花をつける瑠璃唐草のなかでも、小さい花を咲かせます。通常の瑠璃唐草とは違う、シックな雰囲気が魅力的です。

白地の花びらの先に、紫色の斑点がはいっている、特徴的な花色を持つ品種です。この独特の斑点模様から、「ファイブスポット」とも呼ばれています。花の大きさは直径で約3cm、瑠璃唐草のなかでは大きいほうです。

花ではなく、葉が特徴的な品種です。花はネモフィラ・インシグニスと似ていますが、葉の色が銀色という、かなり珍しい特徴をもっています。そのため花がなくてもカラーリーフとして楽しめます。もちろん花が咲いたときは、青い花と銀色の葉の美しい共演が見られますよ。

瑠璃唐草の白花品種です。真っ白な花に、紫色の細かい斑点が散らばるように入っている模様が大きな特徴で、花径1cmほどの小さな花を咲かせます。他の品種と比べると地味な印象もありますが、白い花は他の植物とけんかしないので、グラウンドカバーや花壇の前方に植えると、よく映えますよ。

瑠璃唐草の花言葉は「どこでも成功」「可憐」「あなたを許す」です。「可憐」は瑠璃唐草の小さくて可愛い花姿に由来しています。「どこでも成功」は、根付けばどんどん生長し、きれいな花姿を見せる瑠璃唐草の強い生命力が由来です。ちなみに英語の花言葉も「success everywhere（どこでも成功）」といいます。種類別・色別の花言葉はありません。