イワシャジン(岩沙参)とは?特徴・見分け方や花言葉をご紹介!

イワシャジン(岩沙参)とは?特徴・見分け方や花言葉をご紹介!

秋風に揺れる可憐な花イワシャジンは、日本に分布する山野草です。岩場で、釣鐘のような可愛らしい花が細い茎に咲いているのを、山や渓谷などで見かけたことがありませんか?イワシャジンとはどのようは花なのか、その特徴や見分け方、花言葉についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.イワシャジンとは?
  2. 2.イワシャジンの特徴
  3. 3.イワシャジンの育て方
  4. 4.イワシャジンの種類
  5. 5.まとめ

イワシャジンとは?

出典:BOTANICA

イワシャジンは、山地などの湿り気のある岩場に分布している、多年草の山野草です。秋に可愛らしい紫色の花を咲かせます。どのような花なのか、まずはその基本情報からみていきましょう。

基本情報

学名 Adenophora takedae
科名 キキョウ科
属名 ツリガネニンジン属
原産地 日本(本州中部~東海地方)
草丈 20~70cm

イワシャジンは名前だけだと想像しづらいと思うけど、すごく可愛らしい花なんだよ!暑さに弱い山野草だから、育て方にはコツが必要だけどね。

イワシャジンの特徴

出典:flickr

イワシャジンは、湿り気のある岩場に自生し紫(基本種)や白色の釣鐘の形をした花を咲かせます。細い茎の先端に小さな釣鐘形の花がぶらさがっている様子から、別名「イワツリガネソウ」とも呼ばれています。8月下旬〜10月上旬にかけて花を咲かせます。花姿はとても涼し気で繊細ですが、根は岩場などにしっかりと張る多年草です。

花は5裂で、先端が反り返っているよ。

見た目は可憐で繊細なのに、しっかりと根を張って生きているなんて素敵ね。憧れるな、私もそうなりたい!

漢字で書くと岩沙参

イワシャジンを漢字にすると、「岩沙参」です。これはイワシャジンも属している、ツリガネニンジン属などの植物の太い根を乾燥させた「沙参」という生薬の漢方に由来したものです。「岩場に自生する沙参」の意味から「岩沙参(イワシャジン)」と名付けられました。

イワシャジンの花言葉

イワシャジンの花言葉は「誠実」「感謝」です。イワシャジンの花姿が、教会の鐘を連想させる形をしていることから「感謝」という言葉がつけられたようです。

イワシャジンの育て方

出典:写真AC

イワシャジンは春に芽を出し、スペードの形をした栄養葉と呼ばれる葉を株元に広げます。夏に花芽が成長するので、春から夏にかけてはたっぷりと日光に当ててください。夏の直射日光は苦手なので、梅雨が明ける頃には、半日陰に移動させましょう。開花する秋には、また日当たりのよい場所へ移動させます。花が終わると、茎は枯れ、冬前には栄養葉も枯れて休眠に入ります。

育て方のポイントは、水やりです。湿り気の多い場所に自生するので、乾燥させすぎないようにしましょう。

イワシャジンは冬至芽と根で冬越しするよ。冬至芽というのは、花が枯れると株の根元から出てくる新芽のことなんだ。

イワシャジンの種類

出典:写真AC 

イワシャジンは自生している場所によって草姿に違いがあり、それらは変種として区別されています。変種には産地の名前がつけられていることが多く、その産地のイワシャジンに出会うことも楽しみのひとつでしょう。変種の種類をご紹介します。

イワシャジンって、いろんな種類があるんだね。見分け方がわからないなぁ。

鉢で育てる場合は見分け方にコツがいるけどね。自生している場所で出会うと感動するよ!

種類①ホウオウシャジン

南アルプス鳳凰三山にのみ自生しており、草丈が低く、細い葉が特徴です。イワシャジンよりも花が小さく、イワシャジンの高山型とされています。

種類②ツクシイワシャジン

宮崎県と熊本県の山地の岩場に自生します。イワシャジンとよく似た三角形の葉で、小さな花冠と雌しべが突き出ているのが特徴です。森林伐採や採集により激減している変種です。

まとめ

出典:写真AC 

爽やかな秋風に揺れ、下向きに咲くイワシャジンは儚げな印象の山野草です。育て方は難易度が高く、暖かい地域だと失敗してしまうこともありますが、寒い地域であればぜひ挑戦してみてください。控えめな美しさに、思わず見惚れてしまうでしょう。

chacha
ライター

chacha

山野草から観葉植物、樹木など植物全般が好きです。 植物の魅力をたくさんの人に伝えるべく奮闘しています。

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