クモマグサの夏越しと冬越しの方法
夏越し
クモマグサは夏の暑い日差しや加湿に弱く、高温障害になりやすいです。そのため夏の間は30%程度遮光し、雨の当たらない半日陰の場所で管理します。暑さで蒸れてしまうことを防ぐために、株を1/3程度の大きさまでで刈り込み、増し土をして土壌の温度を下げます。
ボタニ子
冬越し
クモマグサは耐寒性に優れているため、冬越しにはほとんど手入れが必要ありません。しかし、暖地で育てる場合は、枯れた葉をそのままにしておくと株が腐ってしまう原因になるため、取り除きましょう。
クモマグサの植え付けと植え替え方法
クモマグサは植え付け、植え替えともに10月頃が適期です。鉢植えで育てる場合は毎年、地植えの場合は3年に1回植え替えを行います。その際、枯れた枝や葉を残すことなく整理し、根鉢は崩さずに一回り大きな鉢に植え替えましょう。
植え付け時に根を崩してしまうと株が傷む原因となってしまいます。
クモマグサの増やし方
株分け
クモマグサは挿し芽や挿し木といった増やし方よりも株分けが適しています。植え替えの時期(10月頃)に植え替えと一緒に株分けをしましょう。一株あたりおよそ、5〜10個の芽付きになるように小さく株分けし、植え付けることで株を増やせます。挿し木をする場合は夏の対策として剪定した芽を土に挿しましょう。
種まき
株分け以外の増やし方として種まきがあります。種まきの適期が2月〜3月上旬ですので、花が終わる6月〜7月に採取した種はそれまで冷蔵庫で保管します。発芽率が高く、1箇所に何個もの種をまくと株が密になりすぎてしまうため注意しましょう。種は小さく水に流されやすいため、底面吸水をおすすめします。
まとめ
日本の高山などで見かけることが多く、寒さに強い反面、夏の高温に弱いクモマグサですが、育て方のコツさえつかめば自宅の庭でも楽しめます。適切な栽培管理をし、可愛らしい花をたくさん咲かせましょう。
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刈り込みをしっかり行うことで風通しをよくします。