モッコウバラの誘引の仕方
フェンスやアーチフェンスへの誘引
上記で紹介したように、シュートを誘引して成型します。柔らかい枝は絡ませやすく、わきからつぎつぎに新しい枝が生えてフェンスやアーチフェンスを覆います。
誘引の仕方
伸ばしたい方向へシュートを絡ませる、またはフェンスに這わせたら、麻ひもや園芸用の柔らかいワイヤーなどで結びつけてとめます。ところどころ結びつけると風を受けても動かず、しっかりと固定されて仕上がりがきれいになります。
ボタニ子
フェンスいっぱいに枝を広げたり、枝を枝垂れさせたり、仕立て方にはさまざまな方法があります。
モッコウバラの管理
管理カレンダー
管理①植え替え
植え替えの時期は10月~11月です。植木鉢いっぱいに根が張ると水はけが悪くなり、樹木全体の成長を妨害し、花が咲かないこともまれにあります。幹をリフレッシュさせるため、大きめの鉢に植え替えます。
管理②増やし方(挿し木)
剪定で切った枝を使い、挿し木で増やせます。挿し木の適時は7月ころです。使う枝は10cmほどの長さに切り、水揚げしてから挿し木用土などに挿します。発芽まで半日陰に置き、用土が乾かないように管理しましょう。根や幹が充実したら植え付けできます。
ボタ爺
モッコウバラは植え付けから2、3年は花が咲かないといわれておるぞい。
ボタニ子
開花を楽しみにしながら、気長に育てていきましょうね。
管理③病気と害虫
丈夫な樹木といわれ、目立つ病気はありません。病気以外の害として、アブラムシやハダニの発生があります。見つけたときに取り除くか、数が多い場合は薬剤で駆除します。また、枝や葉の混み合いを減らすと害虫発生の予防になります。
管理④冬越し
地植えの冬越し方法
- 冬に霜の降りる地域では、根元にバークチップやバラ専用のマルチング材をまいて地面の凍結を防ぐ
鉢植えの冬越し方法
- 暖かい室内や霜の降りない縁側などに移動して管理する
まとめ
モッコウバラのしなやかな枝にはとげがなく、仕立てやすいのが魅力的な樹木です。花芽を増やしつつ美しく成型するには、不要な枝を切り落とす剪定が重要な作業です!剪定は新しい花芽がつく前に終わらせ、残した枝を誘引してお好みの仕立て方を試してください。
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出典:著者イラスト